今回アイテムを紹介してくれるのは、名古屋のキャンパー・みーパパさん
日ごろは介護福祉士として働くみーパパさん。2012年からはじめたブログ『妻が突然「キャンプ推進宣言」で始めましたキャンプ・登山』で、遊びの記録やギアレビューを発信しています。
キャンプは家族4人もしくは父と子だけで出かけるスタイルがメイン。夜のうちに出発し、キャンプ場で朝を迎えてスタートすることが多いそうで、可能な限り“ロングステイ”するのがみーパパさんのこだわり。
そんなみーパパさんがキャンプ道具を買ううえで意識しているのが、“行くまでのハードルを下げる道具選び”。
思い立ったらいつでもキャンプに行けるよう、素早く設営と撤収ができることを重視しています。こうすることで行くまでのハードルが低くなるので、多いときはキャンプだけで年間90泊ほどしました。
また道具として使い勝手のよさ、丈夫さ、アフターメンテナンスの体制がしっかり整っているかも加味しています。
キャンプ歴10年、メインの道具はほとんど買い替えていないというみーパパさんの愛用ギア、とっても気になる……!
1、あの名作を超える!?<折りたたみ式チェア>
キャンプオンパレード「ウォールナットフォールディングチェア」
カーミットチェアに代わるモデルを探していたときに知ったという「ウォールナットフォールディングチェア」。
カーミットチェアといえば、多くのキャンパーから高い評価を得ている名作ですが、みーパパさんは“あること”がネックになっていたそう。
カーミットチェアも所有していますが、座り続けると腰の痛みが出やすかったんです。そこでこちらを試しに1脚購入してみたら凄くラクで、即座に妻から追加購入が許可されました(笑)。座面高や角度が日本人向けに調整されていて、とにかく座り心地が別格なんです!
アメリカ発ブランドであるカーミットチェアは、体格の大きな人向け。そこでキャンプオンパレード独自で製作したのが、日本人の体型に合うよう設計した本モデルです。
現行品は「コンダクターズチェア」というモデル名で販売されており、座面の素材、高さ、横幅、背面まで細かく指定してオーダーできます。
2017年に購入し、これまで何度も修理や部品交換をしてもらいながら愛用しています。ウォールナットの色合いと質感の良さも気に入っているポイントです。
メーカーには交換パーツが常備されているため、万が一破損してしまっても安心。日ごろのメンテナンスに関しても商品ページに丁寧に記載があり、“永く愛用してほしい”という作り手の想いが伝わってきます。
修理しながら末永く愛用するスタンスのみーパパさんとまさに相思相愛! 愛でる楽しみを知ることができるチェアです。
キャンプオンパレード「コンダクターズチェア」の詳細はこちら
2、<テント>は設営5分、撤収5分の簡単設計!
ヒルバーグ「ナロ3 GT」
悪天候時の耐久性はバツグンだし、この芋虫のようなフォルムもお気に入り。そして何より、設営5分、撤収5分というスピーディーさ。設営しやすい小型幕はキャンプへ行くのが気軽になります。
子どもとアウトドアでたくさん遊びたかったので購入を決めました。
2013年から愛用中のナロ3GT。知人が使っていたヒルバーグのスタイカを見て、シルナイロン生地の質感、インナーとフライを同時に設営できるといった設営撤収の容易さに惚れてしまったんだとか。
購入してからほぼ全てのキャンプで使っていると言えるくらい使っています。家族4人のときは妻と次男はナロ、私と長男はタープ泊や他のテントで。
前室が広いので、雨のときに調理道具などを入れておけるところも魅力。タープを張らなくてもこれ1つで完結します。
オールシーズン対応、3人用モデルで総重量は3.1kgと軽量クラス。ナロ3 GTの“GT”は前室をあわらし、居住スペースとほぼ同じくらいの荷室があります。
突然吹き込むような雨に見舞われてしまったとしても、この前室があれば多くの荷物を濡らさずに済みます。
アフターケアが充実している点も、みーパパさんにとって大事なポイント。
ヒルバーグのテントはナロのほかにアトラスも持っていますが、どちらもA&Fのアフターメンテナンスを頼り、修理を重ねながら使っています。
使い込みすぎて幕の色が薄くなっているものの、8年経っても形状、性能ともに古さを感じさせないところは、これからもずっと使っていきたいと思わせてくれます。まさにわたしの相棒ですね!
ヒルバーグ「ナロ3 GT」の詳細はこちら
ヒルバーグ ナロ3 GT
3、9年間故障ナシ。一生モノの<石油ストーブ>
フジカストーブ「フジカハイペット(整流リング搭載モデル)」
キャンプを始めた翌年「冬もキャンプをしてみたい!」と考え投入したのがフジカのストーブ。
気に入っているポイントは、灯油漏れがないことなど製品としての安全性。そして煮炊きもできるところです。
“キャンプに灯油ストーブを持って行くのは上級者の選択肢”と感じている人、きっと多いのではないでしょうか? フジカのストーブは灯油が漏れにくい特殊な構造のタンクになっているため、クルマで運ぶ時も安全性が高いつくりになっています。
ほかにも対震自動消火装置が付いている他のストーブと比べて、小型で軽量、石油のニオイがしにくい、ゴトク使用で調理もできるといった優秀ポイントがあり、冬も遊びたいキャンパーから絶大な支持を得ています。
リビング兼寝床にしているヒルバーグのアトラス(インナー使用)をフジカ1台で温めることができます(もちろん定期的に換気をし、就寝時には必ず消火)。
9年使って故障もないし、アウトドアでも自宅でも使える一生モノの道具です。
フジカストーブ「フジカハイペット(整流リング搭載モデル)」の詳細はこちら
▼フジカハイペットの詳細レビューはこちらも参考に!
4、“2階建て”にできる<焚き火台>
moose/ room works「FIRE STAND ~灯篭~large」
Twitterでたまたま知ったブランドなのですが、この五角形にひとめ惚れ。側面の五角形の窓から炎の揺らぎを眺めてみたいと思ったんです。それに製作者の想いが詰まっているところも含めて素敵だな、と。
2018年、札幌のマンションの一室でスタートした『/moose/ room works(ムース ルームワークス)』。始動してまだ3年ほどですが、焚き火台や鉄板、幕モノなどを手がけている新進気鋭のガレージブランドです。
みーパパさんいわく、とにかく推しポイントがたくさん。
側面の鉄板が熱せられることで、足元から暖かさを感じられます。また底上げゴトクがあるおかげで燃焼効率がよく、最後は綺麗な灰状にできるところも◎。しかも上段のゴトクは回転するので、焚き火調理の際にとても便利なんです。
上段のゴトクは360度回転し、熱したいときは火の上に、焚き火から離せば簡易テーブルとしても使用できます。
さらに通常サイズの「灯篭」がジャストフィットするため、焚き火を“2階建て”にして楽しむことが可能。たとえば下段では薪を燃やして暖をとり、上段では炭を熾火にして調理できる秀逸な構造になっているのです……!
本体の重さは約5.3kgとスノーピークの焚き火台Lと同等の重量感がありますが、折りたたみ式なので収納時は薄型でコンパクト。複雑なつくりに見えますが、直感で組み立てられるように考えられている点もすばらしい!
moose/ room works「FIRE STAND ~灯篭~large」の詳細はこちら
5、自然もキャンパーも喜ぶ<スクレーパー>
GSI「コンパクトスクレーパー」
鉄板の油汚れ、シェラカップのこびりついた汚れ。これらを洗い落とすのに苦労した経験ありませんか? そんなときに重宝するのがこのスクレーパー。
ごく少量の水さえあれば、洗剤を使わずにほとんどの汚れを落とすことができるスグレモノです。
環境への配慮から、もともとキャンプでは洗い場を使わないようにし、食器の汚れなどはふき取ってからアルコール消毒していたみーパパさん。このコンパクトスクレーパーはまさに理想のアイテムだったそう。
先端部は2種類の素材でできています。柔らかい熱可塑性ポリウレタン部分では汁物や油汚れなどをきれいにふき取り、硬いポリカーボネート部分では焦げなどをこそげ落とすことができます。
絶妙なカーブがシェラカップやダッチオーブンの形状にフィットするんです。
環境にやさしい選択をすることで洗い物が時短化でき、その結果自由時間が増える。自然の恩恵を受けて遊んでいるキャンパーにとって、じつにありがたいアイテムです。
GSI「コンパクトスクレーパー」の詳細はこちら
お気に入りのキャンプ場は、長野県の……!
明確なマイルールを持ち、キャンプを心から楽しんでいるみーパパさん。12月にはお気に入りのキャンプ場で行われるキャンプイベントに参加予定とのこと。
2021年12月4日~5日にわたしの大好きな「四徳温泉キャンプ場」で小屋締めキャンプが行われます。場内にあるカラマツを参加者みんなで切り倒し、来春以降に机を作るなど様々な企画が予定されています。
我が家も毎年参加させてもらっているのですが、キャンプをしながら森と関わることの出来る素敵なイベントなので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください!
気になった方は四徳温泉キャンプ場のウェブサイトをチェック。そしてみーパパさんのキャンプ録も参考にしてみてくださいね。
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