アイキャッチ・本文画像撮影:宿利泰蔵
ポップアップテント、どれを選ぶのが正解?
ペグダウンが禁止されている公園や広場でも、気軽に設営できるのがポップアップテント。しかも普通のテントよりもリーズナブルなモデルが多いので、お手頃感も満点!
とはいえ、ネットを見れば多種多様なモデルがあり、玉石混交しているのも事実。そこで、実際に使えそうなモデルを厳選して、リアルキャンパーに深堀りチェックをしてもらいました。
これを読めば、今買うべきポップアップテント(およびシェード) が、きっと見つかるはず!
ガチ査定するには、この2人!
今回、ポップアップテントを深堀してガチ査定してもらうのは、年間300以上のおしゃれサイトを撮影し、自身も20張以上のテントを所有するカメラマンの宿利さんと、2児の母であり子連れキャンプやハイキングを満喫しているライター・編集者の岡村さん。
テントマスター 宿利さん
機能性はもちろん、デザインやギミックにも満足できるかどうか、ガレージブランドの気の利いたギアを選ぶ感覚で、厳しくチェックさせてもらいます!(キリッ)
ママキャンパー 岡村さん
私はママ&女子キャンパー目線で、コスパや実用性を重視していきたいですね。子どもの運動会やピクニックでも使えるモデルとかあると便利かも〜。
ポップアップテントを選ぶポイントって?
- 通気性はいいか・重すぎないか
- 広さ&高さなど居住性の良さ
- 持ち運びのしやすさ
- 片付けがしやすいか
- 見た目の良さ
……など、さまざまなポイントが挙げられます。これらがどの程度満たされているのか? わかりやすく、登場するテントのチャートも紹介するので参考にしてみてくださいね!
ポップアップの王道! コールマンの定番品
その1. Coleman クイックアップIGシェード
まずはポップアップテントといえば、の定番モデルがこれ。
コールマン クイックアップIGシェード
その名のとおり、厳密にはテントではなくシェードですが、フルクローズできるため簡易テントとして使えます。
耐水性のある生地に加え、防虫効果のあるメッシュを採用しているのもポイント。価格は7,800円(税込)、重量は約2.5kgになりますが、最もベーシックなモデルなので、このスペックをポップアップテントの平均値(基準値)として見てもよさそうです。
こちらが収納した状態。ママさんキャンパーでも気軽に持ち運べる重量とサイズ感になっています。というわけで早速、査定も兼ねて2人に設営してもらいましょう。
ポップアップテントとしては最高のバランス!
ママキャンパー 岡村さん
持ち運びだけでなく設営も簡単! ペグを打たなくても形が整うのが楽ですね。公園や海辺で遊ぶときの日除けからべランピングまで、幅広く手軽に使えそう。
テントマスター 宿利さん
これぞポップアップテントと言うべき逸品。いろんな部分でバランスのとれたモデルだと思います。
ママキャンパー 岡村さん
機能性もいいですよね。窓の配置的に、プライベート感を保ちつつ効率よく換気できるようになっていたり。
高さがあるから、着替えやおむつ替えにも使える
ママキャンパー 岡村さん
大人2人と子ども1人くらいなら横になれる広さだから、ファミリーで充分に使えると思います。
テントマスター 宿利さん
さすがに一泊するのは厳しいから、小さいお子さんがいたりして、泊まりキャンプに不安がある家族にオススメですね。
ママキャンパー 岡村さん
高さもあるから、着替えやおむつ替えなどの作業もしやすそう。それと、子どもは虫刺されが酷くなりやすいから、虫除け効果のあるメッシュもうれしいかな。
テントマスター 宿利さん
ガイラインもしっかりしていて安心。大きめのシェルターにインして、カンガルースタイルで使うのもいいかも。それなら一泊できそうな気がする。
【ママキャンパーの総評】
1万円以下で、フルクローズ・メッシュ・フルオープン対応、適度なサイズ感でバランスがいい。設営が簡単で、収納も説明書を読めばすぐにマスターできるので、キャンプ初心者にも優しい。初めてポップアンプテントを買うなら、これを選んでおけば間違いなさそう!(岡村さん)
【テントマスターの総評】
海水浴やフェス、ピクニックなど、日帰りレジャーに特化したモデルかなと思います。設営や撤収も楽だし素早くできるのもいいですね。気楽にアウトドアレジャーを楽しみたい人は、ひとつ持っていると重宝するはず。いろんなブランドから別注モデルも出ているから、そのあたりも注目です。(宿利さん)
コールマン クイックアップIGシェード
日光をブロックするダークルームテクノロジー™️版も
コールマン クイックアップIGシェード+
紫外線対策の大本命! 遮光率100%を実現
その2. LOGOS ソーラーブロック ポップフルシェルター
こちらもキャンパーには定番となるロゴスのモデル 。ソーラーブロックコーティングを施した生地を採用しているため、UVカット率99.9%以上、遮光率100%という脅威のスペックを実現しています。
ちなみに価格は11,990円(税込)で重量は約2kg。オプション的に使える、別売りの断熱防水ソフトマット・110と組み合わせて使うと、さらに快適に。
収納状態はコールマンのモデルのよりも少し大きいけど、こちらのほうが若干軽い。夏らしいホワイトカラーも爽やかです。
サンシェードとして使用なら満点!
テントマスター 宿利さん
個人的な好みだけど、外側がオールホワイトというルックスがいい。設営しただけで、テンションがアガります(笑)
ママキャンパー 岡村さん
真夏の海辺や芝生の公園にピッタリですよね。携行性も抜群だから、暑さがひどいときに広げられるように、車に常備しておくと便利かも。
テントマスター 宿利さん
実際にサンシェードとして見たら満点! 夏のソロキャンプで設営と撤収に時間をかけたくない人にも最適ですね。
海辺でお昼寝が好きなキャンパーにオススメ
テントマスター 宿利さん
内側がオールブラックというのも潔い。サンシェードとしての性能を追求している感じがする。
ママキャンパー 岡村さん
真夏でも涼しく過ごせそうだけど、締め切ると本当に真っ暗になるのと、天井が低いので中で着替えたりくつろいだりするのにはあまり向かないかも?
テントマスター 宿利さん
たしかに居住空間はそんなに広くはない。個人的には低地のキャンプ場で、これで一泊してみたいかな。絶対、熟睡できるし。
ママキャンパー 岡村さん
いいですね。私は海辺でお昼寝をするのが好きなキャンパーにオススメしたいです。お子さんと一緒に真夏のレジャーを楽しむときの、熱中症対策にもいいと思います。
【ママキャンパーの総評】
コスパの高さと携行性、設営の簡単さという、ポップアップテントの基本を無駄なく備えたモデル。遮光性は抜群でとても涼しいが、暗すぎて逆に使い方を選ぶかもしれません。暑さ対策&昼寝用と割り切って使うのがいいのでは?(岡村さん)
【テントマスターの総評】
最大の売りとなる遮光率100%というのは素晴らしい。真夏でも快適に過ごせると思うし、朝までしっかりと熟睡できそうです。そういう意味でも、一泊したみたいなと。だけど、翌日の朝は間違いなく寝坊する(笑)(宿利さん)
ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルター
軍幕スタイルで、野営キャンプにも最適
その3. Alpine DESIGN ポップアップシェルターテントII
幅広いギアを展開するアルパインデザインからは、軍幕スタイルのポップアップテント もリリースされています。無骨なコヨーテカラーは野営スタイルのキャンプにもピッタリ。
価格も10,989円(税込)と、ポップアップテントならではのお手頃プライス。それでいて、耐水圧1,500mm、UVカット率90%以上と機能面でも充分なスペックです。
軍幕スタイルといえども収納のシルエットやサイズ感は、一般的なポップアップテントと大差ありません。重量は約2.6kgなので気軽に持ち運べます。収納袋もコヨーテカラーなので、他のモデルよりもギア感は少し高いかも?
林間サイトのソロキャンプで使えば、雰囲気抜群
テントマスター 宿利さん
一見すると、カラーもサイズ感も軍幕テントですよね。林間サイトのソロキャンプで使ったら、間違いなく雰囲気抜群。
ママキャンパー 岡村さん
たしかに色もデザインも武骨な感じで、パパ受けが良さそう。でもフライの設営はポールやペグを使うから、設営に少し手間がかかりましたね。
テントマスター 宿利さん
それはある。でも軍幕テントの延長として見ると気軽に使えるし、かなりリーズナブル。
コットと組み合わせて使うのもあり!
ママキャンパー 岡村さん
大人1人と幼児がギリギリ横になれるくらいだから、ファミリーだと使いどころが難しそう。コットと組み合わせてタープの中に置いたり、暑がりの人用のサブベッドにするとか…。
テントマスター 宿利さん
あくまでソロ想定のモデルって感じですよね。
テントマスター 宿利さん
実際、ソロキャンパーには最高ですよ。いろいろ丁度いいサイズ感。でもインナーが床面以外フルメッシュだから、冬はちゃんとした寝袋が必要かな。夏は快適だけど。
ママキャンパー 岡村さん
インナーを蚊帳として使うのもアリかも。子どもが大きくなったら、私もソロキャンプで使ってみたい!
【ママキャンパーの総評】
ママとしての使いどころは難しいけれど、ポップアップテントとしてではなく宿泊にも使えるソロテントとして考えると結構優秀。ミリタリーな見た目や、メッシュ使いでタープ泊の雰囲気が楽しめる点など、流行を抑えていてなかなかおもしろい!(岡村さん)
【テントマスターの総評】
ポップアップテントでは珍しいスタイルで、キャンプの幅が広がるテントだと思いました。気軽に軍幕スタイルをやってみたい人にオススメだけど、インナー部分だけコットの上に置くのもあり。これはちょっと欲しいかも。(宿利さん)
Alpine DESIGN ポップアップシェルターテントII
前室完備&ダブルウォールの本格派
その4. QUECHUA キャンプ ポップアップテント2
キャンプシーンにも対応するポップアップテントを提案するのは、フランス発のブランドケシュア。こちらの2人用モデルは、前室も完備されたダブルウォール仕様でかなり本格的な作りです。
それでも価格は14,900円というポップアップ的プライス。重量は4.3kgと少し重めですが、ダブルウォールということを考慮すれば致し方なし。しかも遮光率99%で、遮熱とUVカットも備えています。
収納された状態は、コールマンのシェードを基準にすると全体的に大きくて厚め。男性はともかく、女性が電車で持ち運ぶのは、あまり現実的ではないかも?
ルックスも新鮮だし、ギミックもおもしろい!
ママキャンパー 岡村さん
ダブルウォール構造なのに、パッと投げるだけで一気に設営が完了する様子は、感動モノ! これだけ簡単に設営できたら、遊ぶ時間がいっぱい取れそう。
テントマスター 宿利さん
ポップアップテントしての完成度が高いですよね。ルックスも新鮮だし、各所のディテールやデザインもおもしろいと思います。
ママキャンパー 岡村さん
外のフラップに張り綱が付いているけど、ペグ打ちが少なく済むように工夫されているのが何気に凄い。
季節天候関係なく、どのようなシーンでも対応可能!
テントマスター 宿利さん
インナーを外してシェルターとしても使えるから汎用性も高い。耐水圧も高いし遮熱性もあるから、季節天候関係なく、どんなシーンにも対応するモデルだと思います。
ママキャンパー 岡村さん
室内も、大人2人子ども2人なら余裕で寝られる広さがあるから、ファミリーキャンプのメインテントになりますよ。
ママキャンパー 岡村さん
床付きの前室もいいですよね。荷物を置いたり雨の日に汚れ物を置いたりできるのが便利。
テントマスター 宿利さん
しかも前室の床が脱着式。こういう機能的なギミックは大好きです。
ママキャンパー 岡村さん
気軽に公園に持っていくというよりは、1泊以上のキャンプでしっかりテントとして使いたい人向けですね。むしろ、これがあれば普通のテントはいらないかも(笑)
【ママキャンパーの総評】
今までテント設営にかけていた時間は何だったの!? と言いたくなるほどあっけなく設営できて、普通にファミリーが宿泊できる広さとクオリティ。これが1万円台で買えるとは驚き。これで畳むのも簡単なら、迷いなく買いの一択です!(岡村さん)
【テントマスターの総評】
ちょっと重量がありますが、大人2人子供1人でも十分な広さがあると考えれば問題なしです。快適にキャンプで使用できます。それと朝寝坊も必至です(笑) とにかく、すべてにおいてハイレベルなポップアップテントです。ただ、設営と撤収の手順さえ覚えてしまえば難しいことはないですが、最初は戸惑うかも……。(宿利さん)
QUECHUA キャンプ ポップアップテント2
【番外編】新作のワンタッチテントも要注目
その5. QUECHUA キャンプ ワンタッチテント2 SECONDS EASY
けっそん
ちょっと待ったああ〜!
いきなり、テントを抱えて登場したのはCAMP HACKチャンネルでもお馴染みの編集部員、けっそん。今回の撮影にも動画担当で参加してもらっているのですが……。
けっそん
実はケシュアにはオススメの新作があるんですよ。残念ながらポップアップではないから今回の企画にはちょっと合わないけど……おもしろいから持ってきました!
それがこちらのキャンプ ワンタッチテント2。特許を取得した独自の「EASY」システムによる自立設置型構造で、ポップアップならぬワンタッチという新しいスタイルを確立しています。
ちなみに価格は17,900円で、重量は4.7kg。ケシュアのポップアップテント同様、遮光率も99%となっています。せっかくなので、2人にも設営や撤収を体験してもらいつつ、査定してもらいましょう。
傘を2本広げる感じで、素早く設営完了!
テントマスター 宿利さん
傘を2本広げる感じでパッと設営完了。独自の「EASY」システムが想像以上に素晴らしい。
ママキャンパー 岡村さん
価格と重さの割にサイズ感は小さめだけど、遮熱効果も高く、前室もあることを考えればリーズナブル。ルックスも近未来的でカッコいい!
テントマスター 宿利さん
夕方からしかキャンプができないときや、設営時間をなるべく短縮したい人にオススメしたいですね。あと、すぐにビールを飲みたい人にも(笑)
ボタンを押すだけで撤収でき、収納袋も技アリ!
ママキャンパー 岡村さん
設営が簡単なのはもちろんのこと、撤収も同じくらい簡単なのがうれしい。力もいらないので、女性1人でも素早く設営と撤収ができます。
テントマスター 宿利さん
ボタンを押すだけで素早く撤収できますからね。雨のなかで撤収するときにも重宝しますよ。
テントマスター 宿利さん
室内は大人2人が余裕で寝れるけど、前室はそんなに広くないかも。靴が置けるくらいかな。
けっそん
実は収納袋も技アリなんですよ。巾着タイプだから、雑に畳んでもキュッと閉められる。
テントマスター 宿利さん
これは便利! この袋だけでも買う価値あるかも(笑)
【ママキャンパーの総評】
2人用テントにしてはやや重いけど、これだけ設営・撤収が楽なら許せる! 生地も構造部もかなり頑丈そうで、安心してメインテントとして使えます。ソロやカップルキャンパーさんで、テントの設営や撤収が面倒だと感じる全ての人にオススメ。ツーリングなど場所を移動しながらのキャンプでも活躍しそう。(岡村さん)
【テントマスターの総評】
仕事と趣味を通して、今までいろんなタイプのテント見てきましたが、ここまで簡単に設営と撤収ができるテントは、なかなかないと思います。簡単だけど弱いとかそういうこともなく、しっかりした作りなのもいいですね。個人的に本気で欲しい!(笑)(宿利さん)
コスパ最強? リーズナブルで使い勝手も◎
その6. Campers Collection ポップアップテント
コスパ重視で考えるなら、山善のオリジナルブランド、キャンパーズコレクションのポップアップテント も見逃せません。こちらはベーシックなポップアップシェード型ながらフロントシートもあり、フルクローズも可能。
そして注目すべきは3,380円というリーズナブルな価格設定。それでいて、遮熱性の高いシルバーコート生地を採用したり、砂の浸入を軽減するフロントエッジ仕様にするなど、使い勝手も考慮されています。
収納状態もコンパクトで重量も2kgなので、女性でも気軽に持ち運べます。ロゴスのシェード同様、ホワイトを基調したカラーリングも清潔感がありますね。
レジャーシート代わりにカジュアルに使いたい
ママキャンパー 岡村さん
公園や海辺に遊びに行くときに、荷物に入れておきたいですね。フルクローズにして着替えに使ったり、フロントシートに足を伸ばして家族でごろ寝したり、カジュアルに使いたい。
テントマスター 宿利さん
シンプルな構造だけどフロントシートが便利。靴を脱がなくても休憩できるのはグッド!
ママキャンパー 岡村さん
価格も安いしかさばらないから、レジャーシート代わりに持っていると便利かも。
砂が入りにくいから、砂浜や公園で使うのに最適
テントマスター 宿利さん
フロントのメッシュもいいですね。ただ気になるのはシルバーコートの生地。遮熱性の高いけど、外から見るとちょっと眩しいかな。
ママキャンパー 岡村さん
フルメッシュにすると足元が丸見えなのが、気になる人には気になるかも。でも大人2人と幼児2人くらいまでなら、ごろ寝できるサイズは使い勝手がいいと思います。
ママキャンパー 岡村さん
あとフロントエッジが地味にいい。砂が入りにくい構造だから、砂浜や公園で使うのにピッタリですよ。
テントマスター 宿利さん
たしかに砂浜と相性いいですね。あと運動会など、子どもの出入りがたくさんあるシーンでも重宝しそう。
【ママキャンパーの総評】
「軽い、小さい、安い」の3拍子が揃っていて、レジャーやデイキャンプでの日除けや荷物置きなどに気軽に使える。ポップアンプテントに欲しい機能を、過不足なくリーズナブルに実現していると思います。(岡村さん)
【テントマスターの総評】
メッシュ部分が大きいので暑い時期は涼しく使えると思います。金額的にもラフに扱えるし、デザインもベーシックかつクリーンでいい感じ。圧迫感がないので、小さい公園とかでも使えそう。コスパはいいと思います(宿利さん)
キャンパーズコレクション ポップアップテント
プライスもシルエットも解放的なシェード
その7. IKEA ソッマルヴィンド
ついにIKEAからもポップアップシェードが登場しました。とはいえ、フルクローズできないので、使えるシーンはそこまで幅広くなさそう。
それでも2,999円(税込)なら、コスパも悪くないはず。ちなみに重量は2.08 kgと軽量で、フロアの面積もかなり広いため実用性も高いです。北欧らしい、無駄を省いたシンプルなデザインも魅力的。
収納サイズは少し大きいですが、かなり薄いため女性1人でも持ち運べます。ただし、自転車や電車で移動する場合は、ちょっと邪魔になるかも?
ペグ打ち禁止の公園でも気軽に使用可能
ママキャンパー 岡村さん
床面が広いのと、ブルーシートのような素材なので飲み物をこぼしてもふき取りやすそうなのは、ママ目線として高評価かな。でも太陽が高い季節はあまり日が避けられなさそうなのと、風に弱そうなのが難点。
テントマスター 宿利さん
そういう意味では、ペグダウンできないのが最大のネックでもあるかなと。それと雨降りもNG。
ママキャンパー 岡村さん
とりあえずペグ打ちいらずってことで、公園などでのピクニックでレジャーシート的に使うのはありかな。
キャンプ経験がなくても使いやすい、手軽さが魅力
ママキャンパー 岡村さん
でも、パッと広げて重いものをポケットに入れるだけで固定できるから、キャンプ経験が無くても使いやすいってのはありますよね。
テントマスター 宿利さん
自宅の庭などでウトドア気分を味わいたいときにも使えるかも。手軽さが魅力のモデルですよね。
テントマスター 宿利さん
中に入ると見た目以上に広い。フルクローズできないけど、そのぶん開放感がありますよ。
ママキャンパー 岡村さん
ファミリーやグループで、海やデイキャンプに出かけるときの荷物置き場&休憩スペースとしても良さそう。ピクニックやレジャーにも最適だと思います。
【ママキャンパーの総評】
フルオープンタイプで、ポップアップテントというよりはレジャーシートに日除けがついているという感じ。中でお弁当を食べたり飲み物を飲んだり、開放的なくつろぎスペースとして使いたい(岡村さん)
【テントマスターの総評】
サンシェードとレジャーシートがセットになったようなモデルです。今回紹介の中で唯一フルクローズしないので、泊まりキャンプは完全にNG。収納サイズも結構大きいから、車移動を前提とした使い方になると思います。(宿利さん)
詳細はこちら
ホイポイカプセル? 規格外の大型モデル
その8. ayamaya ポップアップテント
アメリカから上陸したブランド、アヤマヤのポップアップテント は、規格外の大型モデル。なんと大人が6人まで寝られ、広めの前室まであります。このサイズでもパッと放り投げるだけで簡単に設営できるのは、もはやホイポイカプセル並み。
それでも価格は24,900円(税込)とポップアップならではのグッドプライス。重量も4.7gとそこそこありますが、このサイズなら当然でしょう。ちなみにダブルウォールなので、インナーは外せばシェルターとしても活躍します。
収納した状態もそこそこ大きいですが、6人収容できるテントとしてはかなりコンパクトかも。ポールがないため普通のテントよりもかさばりません。
この大きさで、開くだけで自立するのは凄い
テントマスター 宿利さん
このサイズ感は、もはやポップアップテントの領域を超えていますね。しかもインナーを取り外し可能なので、コット寝やリビングとして使えるからバリエーションも豊富。
ママキャンパー 岡村さん
ちょっと重いし大きいけど、収容人数を考えると納得。この大きさで、フライシートとインナーテントもあるのに、開くだけで自立するのは凄いの一言。
テントマスター 宿利さん
本当に作りがしっかりしていますよね。2万円代で手に入るのが信じれないレベルですよ。
寒い季節や雨天時のお籠りキャンプにもピッタリ
テントマスター 宿利さん
室内の入ると広さを実感しますね! みんなでワイワイやるキャンプのリビングとして使いたいな。
ママキャンパー 岡村さん
5人以上のファミリーや、グループ登山のベース基地にもなりますね。この広さなら、テント内でゆったりくつろぎたいキャンパーにもオススメですよ。
テントマスター 宿利さん
また出ました、フロアが脱着式の前室。荷物置き場にしつつ、半分だけ開けて靴を置くこともできますよ。
ママキャンパー 岡村さん
しかもフライシートの耐水圧が3000㎜もあるみたいです。寒い季節や雨天時のお籠りキャンプにもピッタリですね。
【ママキャンパーの総評】
ポップアンプテントで6人収容、ダブルウォール構造という、驚きの一品。従来のポップアップテントでは居住性や耐候性が心配だったという人も、このテントなら安心して使えるはず。ポップアップでもちゃんとしたテントが欲しいって人向きですね。(岡村さん)
【テントマスターの総評】
いろんな使い方ができるので、テントとしてのポテンシャルは充分。それでもリーズナブルなのも魅力ですね。ただし、大きいだけに収納するのが、ちょっと難しい。説明書を見ても時間がかかりました。(宿利さん)
ayamaya ポップアップテント
ワンポールテントなのにポップアップ!
その9. Hilander ポップワンポールテント フィンガル
コスパの高いアイテムを連発するハイランダーは、ちょっと変わったポップアップタイプのワンポールテントもリリースしています。耐水圧は2,500mmを誇り、空気が循環する構造になっているため室内も快適。
しかも19,980円(価格)という、かなりのグッドプライスを実現。別売りのオプションで、インナーテント、グランドシートあるため、いろんな使い方が楽しめます。
設営された姿はポップアップテントっぽくないですが、収納状態は他のモデルと大差ありません。ただし、重量が約4.7kgあるので、それなりに存在感もあります。
通常のワンポールテントより設営が楽!
ママキャンパー 岡村さん
ポップアップなのにワンポールって新しい! 1人での設営するのは難しそうたけど、このサイズの通常のワンポールテントの設営に比べたらかなり楽。
テントマスター 宿利さん
設営手順は普通のワンポールテントと同じだけど、こっちのほうが気軽だし早いですよね。
ママキャンパー 岡村さん
ファミリーキャンプで、いつもの2ルームテントの代わりに使ったら、設営時間が大幅に節約できそう。
ワンポールテントに初挑戦する人にもオススメ
ママキャンパー 岡村さん
テーブルやチェアを中に入れられるので、プライベート感のあるキャンプが好きな人にオススメですよね。
テントマスター 宿利さん
しかも天井が高いから開放感もある。室内を立って移動できるポップアップテントって凄いかも。
ママキャンパー 岡村さん
インナーテントが2つ付けられるのも魅力的。子どもだけ先に寝かしつけて大人はリビングでくつろぐとか、子供が成長したら男女別にテントを分けるとか、ファミリーでもいろいろな使い方ができそう!
テントマスター 宿利さん
このサイズのテントはやっぱりそれなりの価格になってしまうけど、このモデルはとにかくコスパが良いので、ワンポールテントに初挑戦する人にもオススメですね。
【ママキャンパーの総評】
広い室内にテーブルやチェア、コットを入れてリビングスペースにしてもよし、インナーテントを装着して2ルームや3ルームテントとして使うもよし。これひとつでいろいろな楽しみ方ができますね。こんなポップアップテントもありかも!(岡村さん)
【テントマスターの総評】
別売りのインナーを揃えてテント内で全て完結できるスタイルにすると、アレコレ道具をたくさん持っていくキャンプでも快適に過ごせます。インナーテントをセットしてもリビングが広いから、雨のときにも重宝すると思います。(宿利さん)
Hilander ポップワンポールテント フィンガル
車中泊を快適にする、クルマ接続型モデル
その10. CARSULE カースル
最後は、クルマの後部に接続できる画期的なモデル、カースル。バックドアがスイングアップするタイプで、開放時の高さが2m以下のクルマに使用でき、無駄のないボックスシルエットなのでデッドスペースもありません。
金額は53,200円(税込)と、ポップアップテントのなかでは高価な部類。それでも車中泊派にとっては魅力的なモデルであることは間違いありません。
かなり変則的ですが、もちろんポップアップテント。収納時はベーシックなオーバルスタイル。結構大きく重量もありますが、車移動が前提となるモデルなので、そこまで気にする必要はないかも。
立ち上がって歩ける広々とした空間が魅力
ママキャンパー 岡村さん
車中泊の延長のように使えるから、キャンプに抵抗のある人にも受け入れやすそう。真四角の形状なので、どこでも立ち上がって歩ける広々とした空間も魅力ですね。
テントマスター 宿利さん
テントっぽくないルックスも含めて、ちょっと新しい感じがします。ポップアップにしては、ちょっと重いけど。
ママキャンパー 岡村さん
ポール4本をスリーブに通す必要があるので、設営や撤収にもそれなりに手間がかかりますよ。
気軽にキャンピングカー気分が味わえる?
テントマスター 宿利さん
車中泊のリビングとして使うと快適なのは間違いない。コンパクトカーやSUVでもキャンピングカー気分が味わえるかも。
ママキャンパー 岡村さん
付属のフェルトマットを敷くとテントというより車の延長のような印象になるから、キャンプが苦手な家族がいる場合も重宝しそうですね。素材的に食べこぼしが気になるけど……。
テントマスター 宿利さん
クルマと接続するのにベルトだけでなく、マグネットコードを使うのは便利だと思いました。
ママキャンパー 岡村さん
強風に弱そうなのが、ちょっと心配。それでも全面をメッシュにすると解放感抜群なので、景色の良いキャンプサイトで使ってみたいです。
【ママキャンパーの総評】
ポップアップテントの括りに入れていいのかは微妙だけど、カーサイドテントとしてはかなり広くて快適。通常のカーサイドテントではサイズが物足りない、スライドドアじゃないから、サイドじゃなくリアにテントを連結したいという人には特にオススメ!(岡村さん)
【テントマスターの総評】
カーサイドタープやオーニングなどと違って、虫や風から守られる構造なので、車中泊するときの選択肢としてありだと思います。ただ、完全防水ではないので、雨の日に使えないのが残念。(宿利さん)
詳細はこちら
スタイルに合わせて、最適のモデルを選んで!
というわけで、今回はポップアップ系のテント(シェード) を10張りほど査定してみました。こうして並べてみると、シルエットやサイズのバリエーションも豊富。それだけでに、ライフスタイルに合わせて、最適のモデルを選ぶこともできそうです。
なによりも普通のテントと比べると圧倒的に設営と撤収が簡単でスピーディなのが魅力。キャンプだけでなく、ピクニックでも使えるので、ひとつ持っていると重宝しますよ。 なんなら数種類を使い分けてもいいかも!