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INKOのヒーティングマット ヒール

【冬の相棒決定】厚さ1mmの極薄ヒーターマットが防寒グッズとして有能すぎた!

自転車や軽バンで旅する、軽量派ミニマムキャンパーの筆者。荷物が限られるので、当然暖房も大きい物は持って行けない……でも寒いのは厳しい! というわけで、目からウロコの防寒グッズ「ヒーティングマット ヒール」に注目。

一見ペラペラのこの布が、いい仕事してくれちゃうんですよ。秋深まる北海道キャンプで使ってみた、その実力のほどをご紹介します!

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目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

ミニマルキャンパーが使えるヒーターって、ないの?

自転車キャンパーのサイト

普段自転車や徒歩でキャンプをする筆者。荷物は極力減らしたいのですが、冬場は寒くてやはり暖房は欲しいところ。でも、暖房器具は基本的に重く嵩張る物が多く、持って行けるものが少ないんですよね。どこかに軽量コンパクトな暖房器具は無いものか……

極限まで軽量化された暖房器具が、あっただと!?

INKOのヒーティングマット ヒール

そこで見つけたのが、INKOというブランドの「ヒーティングマット ヒール」。USB式で、まさに軽量コンパクトな電気毛布ならぬ、電気マットといったところでしょうか。

これが寒さ厳しい冬のアウトドアを乗り切る秘密兵器になりうるか? 実際に試してみたので、使い勝手などを詳しくご紹介していきます。

INKO ヒーティングマット ヒール

サイズパッド/直径270×1mm、リモコン部/37.5×25×10mm
素材TPU、銀ナノインク
入力5V/1.5A
出力7.5W

見た目は布!なのに暖かい…不思議なUSBヒーター

重さはなんと100g以下で、超軽い!

INKOのヒーティングマット ヒールは100g以下

重量はブランド公式サイトでは105gとなっていましたが、実測してみるとさらに軽い88g! 風で飛んで行ってしまいそうなくらい軽いです。大きさは直径27cmの円形のパットなので、クルクルと丸めてハンカチやタオルのようにカバンに入れておくことができます。

電熱線は無し!暖かさの秘密は「インク」

INKOのヒーティングマット ヒールはスウェード素材

素材は触り心地の良いスウェードなのですが、なんせ厚さ1mmなので電熱線は入っていません。代わりに熱源となるのが、なんと“インク”。

INKOのヒーティングマット ヒールの発熱方式を表わすイラスト
出典:INKO

これは銀ナノインクを薄く印刷する電子技術を応用した、画期的な発熱方法によるものなのだとか。“線”ではなく“面”で暖めるため素早く広範囲に熱が行き渡る上、電磁波が出ないので安全性が高く子供やペットにもOK。人にも環境にもやさしい、世界初の電熱パッドというわけです。

チェアに巻いて収納できるから、嵩張らない

収納状態のウレタンマットに巻かれたINKOのヒーティングマット ヒール

薄さはなんとわずか1mm。ペラッペラなのでどこにでも収納可能です。特にチェアやマットに敷いて使うことが多そうなので、チェアやウレタンマットに巻いて収納しておくことにしました。

さて、現在秋深まる北海道で車中泊キャンプの旅をしている筆者。冷えた体を暖めるべく、さっそくヒーターマットを使ってみました!

極薄ヒーターマットの使い勝手や、いかに!?

モバイルバッテリーがあれば、どこでも起動できる

モバイルバッテリーに接続されたINKOのヒーティングマット ヒール

ヒーターマットは、モバイルバッテリーに接続することでどこでも使用可能。ちなみに筆者は、できるだけ長時間使えるよう、2,000mAhのバッテリーに繋いでいます。

ボタンはひとつだけで操作性◎

INKOのヒーティングマット ヒールの電源ボタン

ボタンは電源ボタン1つだけという潔さが、軽量グッズマニアには嬉しい! そして扱い方も非常にシンプルで、電源ボタンを1度押すと暖かくなり、何度が押すことで強・中・弱という3つのモードに切り替わります。4回目のボタンを押すと、再び電源がOFFになります。

試しにチェアに敷いてみた

ヘリノックスのチェアに敷かれたINKOのヒーティングマット ヒール

冬は厚みのある防寒着を着ていても、座るとお尻の部分は薄く潰れてスースーしてしまうので、ヒーターマットでそれを解消したい! というわけで、まずはチェアに敷いてみます。

ちなみに、愛用しているヘリノックスのチェアは座面に透き間があるので、そこから配線処理をしてスッキリと使えたのは思わぬ発見でした。

電源ONから1分、じんわり暖かさがやってくる

INKOのヒーティングマット ヒールの電源を入れる

電源を入れてからおよそ1分、ジワ~ッと徐々に暖かくなり、3分後にはかなりポカポカに。思ったより早く暖かさが感じられたのですが、これは搭載されているという温度センサーのおかげかも? センサーがあることで素早く加熱され、均一に暖かくなるんだそうです。

電熱線が無いことで一部分だけが熱くなりすぎるという電気毛布などによくある現象も起こらず、程よく均等に暖めてくれました。

消費電力は8~10Wで、バッテリーを圧迫しない

ポータブル電源に繋がれたINKOのヒーティングマット ヒール

消費電力を測ってみましたが、保温力を最大にしても消費電量はたったの8〜10W。スペックにもよりますが、スマートフォンを充電するよりも少ない電力で暖が取れるので、電力をポータブル電源に頼る車中泊スタイルでも、バッテリーの消費に怯えずに使うことができました。

軽くて薄くて、筆者のようなULスタイルにはもってこいなヒーターマット。手軽に暖まれる点がとても気に入ったので、チェアに敷く以外にこんな使い方もしてみました!

ヒーターマット、キャンプでこんな風に使ってみた

防寒着に挟んで入れる

INKOのヒーティングマット ヒールをインナーに着込む

電熱ベストのような使い方になりますが、ダウンジャケットなどの防寒着にヒーターマットを忍ばせてみました。背中がじんわり暖かいまま行動できるので、防寒着のブーストとしても効果が高く、軽くて薄い素材なので身に着けていてもそこまで違和感はありませんでした。

ちなみに肌に直接当てると火傷の危険性があるので、必ず服の上から使いましょう。

シュラフの中に入れる

シュラフの下に敷かれたINKOのヒーティングマット ヒール

自分の体温で保温力を上げるシュラフですが、そこにヒーターマットを入れることによってさらに保温力がアップ! 湯たんぽ変わりに使ってみたところ、朝まで暖かく眠れました。

ちなみにこのヒーターマットには、12時間連続して使用すると自動で電源が切れる「自動OFFシステム」が搭載されています。夜に電源を入れてから翌朝までヒーターを起動させておく場合も、切り忘れる心配が無いのは安心です。

一番役に立ったのは、車中泊!

運転席に敷かれたINKOのヒーティングマット ヒール

屋外と違って熱が逃げにくい車内は、ヒーターマットと相性抜群! 暖まりながら移動できるようヒーターマットをシガーソケットに繋いで運転席を暖めたり、電気毛布のように車中泊時の寝床に敷くとかなり暖かく快適でした。

電源コードも170cmと長く、電源がとりやすいのも嬉しいポイントです。

ヒーターマットの惜しい点と注意点

空気中での使用はイマイチ

INKOのヒーティングマット ヒールを両手で持つ

車中泊での使用が効果的だったとおり、ヒーターマットは発熱した温度が拡散しやすいようで、空気中での使用には向かないようです。

例えば、カイロのように手に持って使用した場合は、あまり暖かさを感じることはできませんでした。やはり面全体を体に密着させる方が暖かさを感じやすいようなので、風が強く寒い日はチェアに敷くなどの使い方をした方が効果的でしょう。

暖房や毛布との併用に注意

薪ストーブで暖まる

キャンプだと薪ストーブや石油ストーブと併用する方もいるかもしれませんが、ヒーターマットは過度な熱を受けると火災につながりかねません。150℃以上の熱を受けるとヒューズが切れる「スマートセルフヒューズシステム」は搭載されていますが、思わぬ事故を招かないよう暖房器具の近くでは使わないようにしましょう。

また、ラテックス(ゴムの一種)素材や厚手の毛布と併せて使うのも、火災の原因になりかねないのでNGとなっています。

※その他使用上の注意について、詳しくはこちら

寒さ対策の新時代、到来!

バックパックに取り付けられたINKOのヒーティングマット ヒール

持ち運びに便利でピンポイントでしっかり暖めてくれるINKOのヒーティングマット ヒールは、バッグの隙間に入れたり車のポケットに入れたりなどして、この冬のお守りとして常備しておくようになりました。

これだけ薄くて軽いマットが暖房になるとは……防寒対策も、新たな時代が到来ですね!

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