チェアに感じるプチストレス

最近は、なるべく軽装備での身軽なキャンプを楽しむことが増えてきた筆者。アウトドアチェアも、軽量でコンパクトなヘリノックス「コンフォートチェア」を愛用中です。
カラバリも豊富で自宅使いにも馴染むデザインなど、お気に入りチェアの1つなんですが……。

実は、ずっとプチストレスを感じている点が。それは、脚部先端の形状が細くて接地面が小さいところでした。
接地面が小さい=体重が分散しにくいということ。つまり、柔らかい地面や砂地などでは、脚が地面に刺さったり沈み込んだりして不安定なのが悩みだったんです。
かゆいところに手が届くギアを発見!

ですが、遂にその悩みを解消するアイテムを発見! こちら、ただのゴムボールではございません。
れっきとしたヘリノックス純正アクセサリーで、「ボールフィート」というアイテムなんです。
使い方は至って簡単!

4個の黒いボールがセットになっていて、裏返すとポッカリ穴が空いています。
筆者が使っているのは直径45mmのタイプで、コンフォートチェアのほか、タクティカルチェアやコットレッグに対応。サンセットチェアなどに対応する直径55mmタイプもあります。

これを、元々チェアに付属しているラバーチップの上から被せて使います。最初はちょっと力が要りますが、ラバーチップの根元約5mmくらいまでグッと押し込みます。

これで装着完了です。
「ボール フィート」の3つの魅力
その1. 砂地でも絶大な安定感
ボールフィート無し

早速ですが、「ボールフィート」無しの「コンフォートチェア」に、砂地で座ったときがこちら。
当然ながら、ズブズブと底なし地獄状態で脚が砂の中へ沈んでいってしまいます。

しかも、1枚目の画像は、背もたれに上半身の体重を預けきっていない状態。2枚目の画像では、もっと上半身の体重を預けてみましたが、後脚がより深く沈んでいます。
上半身の体重を完全に背もたれに預けたら、前脚が浮いて椅子ごと後ろへ倒れてしまいました。
ボールフィート有り

そしてこちらが「ボールフィート」有りの状態。上半身の体重を完全に背もたれに預けても全く問題なく、絶大な安定感で座っていられます。
粘土質の柔らかい地面や雨でぬかるんだ地面などでも安定し、後ろに倒れてしまいそうになる不安がスッキリ解消!
その2. 風で倒れにくくなる

軽量なヘリノックスチェアあるあるとして、風に吹かれただけで倒れてしまうという欠点がありますが、それもこの「ボールフィート」で激減。
4個で実測値274gという重さが加わるのも要因の1つですが、やはり、接地面が大きくなって安定感が増すので倒れにくくなるようです。
ボールフィート無し
風の代わりに、背もたれを指1本の軽い力で下方向へ引っ張ってみました。「ボールフィート」無しだと、簡単に倒れてしまいます。
ボールフィート有り
「ボールフィート」有りではこの通り! なかなか倒れません。相当強い力で引き倒さない限りは大丈夫そうでした。
その3. 室内兼用時にも威力を発揮

そして、室内でもその威力を発揮。付属のラバーチップより柔軟性があるため、滑りやすい床面でもしっかりグリップしてくれます。
また、長く使っていると、付属ラバーチップ表面に傷による凸凹ができて室内の床面を傷つける心配も。そんなときも「ボールフィート」を装着すれば安心です。

筆者の場合、自宅の床が滑りにくいテクスチャなので、逆にキャンプ中は「ボールフィート」を装着し、室内では外すという使い方をしています。
「ボールフィート」を屋外専用にしてしまえば、いちいち付属ラバーチップの汚れを落とさず済んで楽チンです。
ヘリノックス ボールフィート 45mm
| サイズ | 5×5cm |
|---|---|
| 重量 | 1個65g |
| 装着可能モデル | ホームコンフォートチェア、タクティカルチェア、コットレッグ、スピードスツール |
ヘリノックス ボールフィート 55mm
| サイズ | φ5.5cm |
|---|---|
| 重量 | 1個75g |
| 装着可モデル | サンセットチェア、スウィベルチェア、チェアホームXL |
上位モデルがさらにお勧め

「ボールフィート」には、上位モデルもラインナップ。世界の名だたるアクティブシューズにソールを提供する、ビブラム社とのコラボアイテム「Vibram® ボールフィート」です。
実は、筆者的にはこちらがさらにおすすめなので、その理由をご紹介していきます。
外すときが断然スムーズ

「Vibram® ボールフィート」がよりおすすめな理由の1つが、外すときのスムーズさ。「ボールフィート」の方が装着感がタイトで、外し方にコツが要るんです。
画像のように、片方の手で「ボールフィート」を回しながら抜くんですが、このとき、わずか5〜6mmほどしか出ていない付属ラバーチップを、もう片方の手で強く握り込むように押さえないと一緒に抜けてしまうことが。

それに比べ、「Vibram® ボールフィート」の方は本体を握って引っ張るだけで簡単に外れます。かといって装着時にゆるくて抜けることもなくしっかりフィット。
その理由は内部構造を見ると一目瞭然。「Vibram® ボールフィート」の方は、内側に十字の出っ張りがあり、全体がタイトな設計ではないんです。
グリップ力も強め

もちろんグリップ力もさらに強め。砂場での使用時も、「Vibram® ボールフィート」の方がより体重が分散して沈みにくいのを実感しましたよ。
材質の違いだけでなく、表面のウロコ状凸凹模様で表面積や引っかかりが多くなっているのも要因かと思われます。
見た目がカッコイイ

よりグリップ力が高いだけでなく、「Vibram®」のイエローロゴがアクセントになったデザインもカッコいいんです。
カラバリも5色と豊富で、同じくカラバリ豊富な「コンフォート」シリーズのチェアカラーとのコーデが楽しめます。

筆者は、鮮やかなロイヤルブルーの「コンフォートチェア」にクールなグレーの「Vibram® ボールフィート」をコーデ。

さらに、「Vibram® ボールフィート」の方は、収納用のメッシュバッグが付属。
「コンフォートチェア」付属のバッグは余裕がある作りなので、「ボールフィート」もどちらも装着したまま収納できますが、「タクティカルチェア」など収納バッグサイズがシビアなモデルは厳しそう。別で収納バッグがあると便利です。
ヘリノックス Vibram® ボールフィート
| 内容 | 4個セット |
|---|---|
| 対応モデル | タクティカルチェア、コンフォートチェア、チェアL、チェアツー |
| カラー | ブルー、ブラック、コヨーテ、グレー、フィールドカモ |
ヘリノックス Vibram®ボールフィート 55mm
| サイズ | φ5.5cm |
|---|---|
| 重量 | 1個68g |
| 付属品 | 収納袋 |
| カラー | ブラック、コヨーテ |
本当にリラックスできるアウトドアチェアに

キャンプでアウトドアチェアに座るときって、一番リラックスできる時間でありたいもの。地面のコンディションを気にしたり後ろへ倒れそうな不安を感じていては、心からリラックスできないですよね。
あなたもぜひ、「ボールフィート」で本当にリラックスできるアウトドアチェアを体感してみませんか?




