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シェルと中綿ジャケットをいいとこ取り!春キャンプにも使えるモンベル「サーマラップ パーカ」を徹底解説

春秋の夜は意外と冷える、そんなことはキャンパーならご存知かもしれません。なので薄手で暖かいアウターは必ず用意しておきたいですよね。

今回は、そんな人にピッタリなパーカをモンベルで見つけました。その魅力を解説します!

目次

中綿ジャケットの決定版とも言えるウエアを発見

「一度着たら他が着られない!」そう感じさせるジャケットを見つけました。それが、モンベルが販売するインシュレーションジャケット「サーマラップ パーカ」。

中綿ジャケットの理想が詰め込まれたこちらは、街中からキャンプまで幅広い場面で活躍すること間違いなし。なぜこのジャケットがいいのか、ファッション系YouTuberのなじまりが徹底紹介します。

軽くてあったかい、そして手頃な価格!

サーマラップは、モンベルが販売する中綿ジャケットのシリーズ。フードのついたパーカからフードなしのジャケット、Tシャツモデル、超軽量・超コンパクトに特化したU.L.モデルなどを展開しています。メンズだけでなく、レディースもキッズもあり、家族揃って着られるのもポイントです。

今回紹介するサーマラップ パーカは、シリーズの中ではオーソドックスなタイプで、収納すると直径13×22cmまで小さくなります。程よい光沢はありながらも、シャカシャカというスレの音がほぼないのがポイントです。

では、ここからこのパーカの機能を細かく説明します。

ポイント①:軽量シェルに使う素材を表面に採用

表地は12デニールのバリスティック エアライト ナイロン・リップストップを使用。非常に細いナイロン糸で織り上げたもので、軽さと強度を兼ね備えています。撥水加工も施しており、雨が降っても弾き返します。

また、運動時に起きがちなウエア内のムレを外へ放出する機能も備え、体温の低下を防いで不快感を軽減してくれます。

この素材のおもしろいところは、ほんのりストレッチ性があること。ウレタンなどの伸びる繊維は入っておらず、繊維を斜めに配置することで身体の動きに合わせて伸縮するようになっています。

この配置は腕だけに施しています。肘を曲げてもまったく窮屈には感じません。ストレッチ素材を混紡すると、使っていくうちに劣化してしまいますが、これなら安心して長く使えそうです。

ポイント②:水を弾くあったか中綿「エクセロフト」を使用

使用する中綿は、モンベルがオリジナルで開発した「エクセロフト」という素材。太さが異なる3種類の糸を絡ませ、その中に暖かい空気が入ることで保温性を高めます。

ポリエステル繊維なので水に強いのですが、さらに繊維にシリコーンコーティングを施しているので、濡れてもすぐに乾き、保温性が損なわないのが特徴です。汚れた洗濯して、いつでも清潔にできるのは嬉しいですよね。

また、ロフト(かさの高さ)が減りにくいのも魅力。長時間押し潰されたり、収納していたりしても、元のかさの高さに復元します。試してみると、ギューッと潰して離したら……。

握った跡が残っても、中綿の膨らみはほぼ変わりません! あとは軽くパンパンッと叩けば元の状態になりました。保温素材は、ロフトが減ることで暖かい空気も少なくなり、保温性が損なわれます。これなら寒い場所で着ていても安心です。

また、非常に軽いです。パーカの重量は304g。ダウンとさほど変わらず、他のメーカーで中綿を使ったパーカは500g以上するため、それと比べれば超軽量。ゆえに、身体への負担がなく楽に着られます。

試しに、裾を上げてすぐに下ろし、ウエア内に空気を送り込んでみました。すると、上へ波打ちながらふんわりと元の状態に戻ります。重かったり中綿が入りすぎたりすると、波打たずペタッとすぐに落ちてしまいます。これを見れば中綿の軽さがわかりますね。

ちなみに、このジャケットには三枚差し構造というものを採用しています。これは、中綿を包む表地と裏地に加え、表側にもう1枚生地を載せています。そうすることで、前から風が入りにくくしつつも、内側は暖かい空気を逃がしません。

ポイント③:ポケットが豊富で手荷物いらず

サーマラップ パーカは、左胸と腰の両サイド、そして内側2ヶ所の計5箇所にポケットを配置しています。胸と腰のポケットにはファスナーが付いているので、水に当たったり落ちたりする心配はありません。

しかも、内ポケットは縦に非常に長く、文庫本くらいならすっぽり入るほどのサイズ。胸にはすぐに取り出したいもの、腰には大事なもの、そして内側にはやや大きめのものなど、フルに使えば小さいバッグを持たずともこれ1枚でお出かけできます。

ポイント④:そのほかの機能と価格

サーマラップ パーカには、そのほかにも両袖にリブを配置して風の侵入を防いだり、裾のリブはポケット内にあるコードを縛れば下からの風も防いだり(リードインコード・システム)と、細かいところにもアウトドアで快適に過ごせる機能があります。

また、フロントファスナーの内側には1枚生地を入れており、ファスナーがあごに当たらない工夫もしています。ちなみに、フロントファスナーはダブルではなくシングルなのは、軽量化のためなのかなと思います。

さらに、フードはフロントのコードと頭部のベルクロの2か所でサイズ調整。帽子を被っているときなど、状況に合わせて簡単に調整できるようになっています。

ちなみに、ここまで多くのディテールを紹介しましたが、価格はなんと16,380円。高機能なのに20,000円もしないなんて、モンベルだからなしえたスゴさだと感じました。

サーマラップ パーカを実際に着てみた

実際にパーカを着るとこんな感じ。ボクの身長は175cmで、着ているのはLサイズ。少し大きめを選んだのですが、腰回りが意外にもピッタリ。袖口にリブがあるおかげで、ジャケットの袖は手首で止まり作業がしやすいです。

前述したバリスティック エアライト ナイロン・リップストップの伸縮性により、腕を上に上がるのは楽チン。これならキャンプでテントの設営・撤収も問題なさそうです。

何より、エクセロフトの保温性が想像以上にあります。動いていなくても、いい感じに身体がポカポカ。キャンプでは春でも寒さを感じることが多いと思うので、これなら夜もいけるかもしれません。

細かい技が随所に散りばめられたコスパの高いパーカ

「冬ほどガッツリ暖かいウエアはいらなくても、春の寒さはちょっと心配……」そんな人に、モンベルのサーマラップ パーカはピッタリだと思いました。家族で揃えて着るもよし、街でもキャンプでも着るもよし! 試してみてはいかがでしょうか。

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TEXT:小川迪裕

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