保冷剤選びのチェックポイントは5つ!
保冷剤を選ぶときに注目したいポイントは「アウトドアで使う上での扱いやすさ」と「ちょうどいい保冷性能を発揮してくれるか」の2つ。その中でも次のような項目をチェック!
泊まりかデイキャンプかなどアウトドアスタイルも様々。数ある保冷剤の中からシチュエーションにピッタリ合う保冷剤を選ぶために、ひとつひとつチェックしていきましょう。
▼8つの保冷剤で実験!保冷力・持続時間・凍結時間 No.1決定戦
①ソフトかハードか?「素材」
保冷材にはソフトタイプとハードタイプの2種類あり、それぞれ次のような特徴があります。
気温がそこまで高くなく時間も短いアウトドアで保冷力より軽さを優先したいならソフトを。逆に真夏にたくさんの食材を長時間冷やしたいならハード、といった選び方をすると良いでしょう。
②クーラーボックスの容量に対して、どう?「大きさ」
大は小を兼ねるとばかりに保冷効果を狙って大きい保冷剤を入れたら、クーラーボックスを占拠して「ろくに物が入らない!」なんていうことも……。
お手持ちのクーラーボックスに合ったサイズを選ぶのも、保冷剤を上手に使うコツのひとつです。
大きすぎたり厚すぎると場所を取るので注意!
クーラーボックスの底面積に対してどれくらいのサイズの保冷剤がピッタリなのか? また、保冷剤は食材の上下に置くと効果的ですが、厚みの分だけ入れられる量も限られます。効率良い保冷効果が狙えるよう、サイズ感にも注目して選ぶとよいでしょう。
クーラーの複数使いにはサイズ違いの保冷剤が便利
また、大きめのハードクーラーと小さめのソフトクーラーなど複数使う方もいますよね。その場合は定番のロゴスなど、S・M・Lとサイズのバリエーションがあるメーカーの保冷剤なら大きさに合わせて選びやすいですよ。
②ベストな状態で保冷したい!「冷却温度」
冷やしておきたいだけだったのに、保冷力が強すぎてお肉が凍ってしまったり、「飲み物が凍っててすぐ飲めなくてプチストレス……そんな経験ありませんか? 保冷剤には冷やしたい物によってそれぞれ適温があるんです。
飲料やパンなどは0℃タイプが◎
飲み物をキンキンに冷やさなくても良いという場合や逆に凍っていると硬くなり美味しく食べられないパンなどは、程よく冷やしてくれる0℃タイプの保冷剤がおすすめです。
▼0℃以上のおすすめはこちら!
氷や肉・魚は必ず氷点下タイプを
アイスクリームなど凍ったままの状態をキープしたいものや、肉や魚などの鮮度が気になるものを冷やす場合はパワフルな氷点下タイプが安心です。
▼氷点下タイプのおすすめはこちら!
キャンパーズコレクション パワークール-16度 600g
●材質:主成分/高分子化合物、無機物、他、容器/ポリプロピレン
ロゴス 氷点下パックGT−16℃ハード
●サイズ:19.5×13.7×2.8cm
●材質:容器/ポリエチレン、内容物/植物性天然高分子
ロゴス 氷点下パックGT-16℃ ソフト550g
●重量:550g
●素材:容器/ポリエチレン、内容物/植物性天然高分子
キャプテンスタッグ スーパークールタイム(L)
●サイズ:22.5×2.8×14.0cm
●質量:500g
アイリスオーヤマ 保冷剤ソフト Mサイズ 5個セット
●重量:300g
●材質:ナイロン・ポリエチレン、内容物/水、吸水性樹脂、防腐剤
③どれくらいの間冷やしておきたい?保冷持続時間
アウトドアスタイルによっても選ぶべき保冷剤は変わります。というのも概ね半日のデイキャンプと、一泊二日または連泊のキャンプでは必要となる保冷時間は違いますよね。メーカー記載の保冷持続時間をチェックして、十分な保冷効果が得られる保冷剤を選びましょう。
必要な保冷時間の目安は「移動時間+アウトドアの時間」
例えば移動に2時間、バーベキューで4時間を想定しているなら保冷持続時間は6時間程度でOK。1泊2日なら24時間保冷効果があるとされる氷点下タイプが安心です。
2泊以上連泊の場合は、パワフルな氷点下タイプの保冷剤に加えてクーラーボックス自体も断熱素材がしっかり入った保冷力の高いタイプを用意しましょう。
▼長時間保冷タイプのおすすめはこちら!
ブリーズタイム THE長持ちクール -11℃ 保冷剤 ハードタイプ Lサイズ 2個セット
●重量:1.4kg
●材質:容器/ポリエチレン、内容物/水、増粘剤、塩、防腐剤
JEJアステージ アイスロックス 1100
●重量:1100g
●材質:外装容器/ポリエチレン、内容物/CMC合成物
▼保冷力抜群のクーラーボックスはこちら!
④保冷剤が凍るまでの条件は?再凍結時間と凍結温度
キャンプ当日の朝、出発間際にまさかの「保冷剤が凍ってない!」という事態が起きてしまうと時すでに遅し。そうならないためにも、完全凍結に必要な時間は使用前に必ずチェックしましょう。
「倍速凍結」タイプなら短時間で凍る
前日に短時間で凍るタイプを選ぶと使い勝手がいいですよ。強力な氷点下タイプは凍結までに24~48時間かかるものもあるので、特に注意が必要です。
業務用保冷剤は凍結温度が低いので注意!
氷点下タイプのパワフルな保冷剤は-20℃以下でないと凍結しない場合も。家庭用冷凍庫は-18℃設定が標準ですが、弱モードになっていると凍結可能温度を上回ってしまうこともあるので確認しておくと安心です。
▼時短凍結のおすすめはこちら!
キャプテンスタッグ プレミアムこーるどぱっく
●保冷効力:約8〜10時間 ※使用状況により異なります。
●材質:パック外装/ポリエチレン(耐冷温度−30度)、内容物/天然系高分子(植物系)
パール金属 時短凍結 スーパーコールドパック Mサイズ
●重量:750g
●材質:外装パック/ポリエチレン、内容物/天然系高分子(植物性)
トウリト 保冷剤 倍速凍結
●重量:1600g(8個)
●材質:容器/HDPE(高密度ポリエチレン)、内容物/植物性天然高分子
どうにも間に合わない!となったら「叩くタイプ」を活用
「叩くだけ」で即冷却される手軽なソフトタイプをストックしておくと、いざという時の間に合わせに便利。熱中症予防として使うイメージですが、10~15L程度のクーラーボックスに入れる食材を少しでも冷やすには意外と役立ちますよ!
▼瞬間冷却タイプのおすすめはこちら!
ドン・ピエール!! 瞬間冷却パックレギュラーサイズ5個入り
●重量:145g
●持続時間:静置測定で約50分(実際の使用時は異なります。)
最強の保冷剤といえば、やっぱりこのブランド!
ここまでいろいろなタイプの保冷剤を紹介してきましたが、「最強の保冷剤」としてキャンパー間で定評があるのがロゴスの氷点下パックシリーズ。ここで気になるその実力をチェックしてみましょう!
最強説は本当? ロゴスの氷点下パック
3つの発泡スチロールにロゴスの「GT -16℃」と「倍速凍結」、そして他社の保冷剤」と一緒アイスクリームに入れて保冷効果を実験! 実際キャンプに向かうシーンを想定し、車のトランクに入れた状態で検証開始してみました。
すると他社の保冷剤は3時間後に溶け始めたのに対し「倍速凍結」は6時間後、「GT -16℃」はなんと11時間後という結果に! ロゴスの保冷力は断トツでした。
何気なく選んでしまいがちな保冷剤ですが、この結果からやはりアウトドア用は一層効果にこだわって選ぶとより安心ですね。
▼実験の詳細はこちら!
▼ロゴスの氷点下パックシリーズはこちら! 倍速凍結で、かかる時間は同社同等品の約半分! しかも外気温30℃の環境下で0℃以下の持続時間が16%アップしたという驚異の保冷力です。
ロゴス 倍速凍結氷点下パック コンパクト(2個入)
●重量:80g
●耐寒・耐熱温度:-25度〜50度まで
●材質:容器/ポリエチレン、内容物/植物性天然高分子
ロゴス 氷点下パックGT−16℃ハード
●サイズ:19.5×13.7×2.8cm
●材質:容器/ポリエチレン、内容物/植物性天然高分子
100均の保冷剤も見逃せない!
保冷剤にあまりお金はかけたくない……という方ならダイソーやセリアなどの100均が断然狙い目! コンパクトサイズを複数使いたいときも、バリエーション豊富で便利です。
単に保冷するだけでなく消臭・結露防止効果があるものや、固くなりすぎないため食材を入れやすいものなど工夫満載なアイテムも! しかも100~200円で買えるとくれば、気軽に試せますね。
▼100均で買えるキャンプグッズはこちら!
保冷剤の効果を十分発揮するには?
クーラーボックスとセットが基本の保冷剤ですが、使い方によってその効果はさらにアップ! 最後に、保冷効果がアップする効率的な使い方や工夫をまとめます。
保冷効果アップ&快適活用テク
ハード×ソフト!どちらの保冷剤も使う
保冷効果をアップさせるには、コンパクトなソフトタイプですき間を埋めるのも効果的。ソフトタイプはタオルにくるんで熱中症対策に体を冷やすアイテムとしても使えますよ。
▼おすすめはこちら!
三重化学工業 保冷剤 スノーパック アンティーク
●材質:内容物成分/水・増粘剤又はCMC・防腐剤、フィルム/ナイロンポリエチレン・不織布(レーヨン)
クーラーボックススタンドを使う
どんなに性能の高いクーラーボックスでも、地面に直置きすると下から熱を吸収して保冷効果が下がってしまうことも。対策としてスタンドがあると効率よく保冷できるだけでなく、中の物の出し入れもしやすく快適です!
▼おすすめはこちら!
フィールドア 木製クーラースタンド
●収納時サイズ:58×12×11cm
●重量:2.5kg
●耐荷重:150kg
●材質:天然木(ブナ材)他
コールマン クーラースタンド
●収納時サイズ:14×13×57cm
●重量:2kg
●材質:フレーム/アルミニウム
ロゴス フラットクーラースタンド
●収納サイズ:64×34.5×2.5cm
●素材:フレーム/アルミ、ベルト/ポリエステル
●重量:1.0kg
●耐荷重目安(静止荷重):50kg
▼その他おすすめのクーラースタンドはこちら!
冷凍可能な食材や飲み物は凍らせて持って行く
肉や魚・ペットボトル印象など凍らせることのできる食材や飲み物は、予め冷凍して持っていくと鮮度を保てるうえ保冷剤代わりにもなって一石二鳥!
蓋の開け閉めは最小限に
クーラーボックスは開閉頻度が多いとそれだけ冷気が逃げやすくなります。なるべく低温状態を保てるよう、開け閉めの回数は少なくする心がけも意外と大事なポイントです!
中には取り出す際に開くスペースを最小限に抑えるため“片開式”にできるアイテムも。こういったアイディア商品を積極的に選ぶのも、保冷効果アップに繋がりますよ。
ロゴス アウトドア サーマルバリアボード 25/M
●重量:200g
●材質:アルミ蒸着シート、発泡ポリウレタン、PP
このように、仕切りなどの保冷効率を上げられる便利なグッズを活用するのも、保冷効果アップの秘訣ですね。
汚れやニオイが気になるなら抗菌消臭効果タイプが◎
クーラーボックスや保冷剤は使用後洗って乾かしておくのはもちろんですが、長年使っていると蓄積されたニオイがとれなくなることも。そんなときのために、あらかじめ抗菌・消臭効果のある保冷剤を選んでおくと安心です。
▼おすすめはこちら!
キャプテンスタッグ 抗菌クールタイム L
●重量:500g
●材質:外装/ポリエチレン合成フィルム(無機系抗菌剤使用)、内容物/高吸水性ポリマー
●保冷効力:約8時間~10時間(使用状況により異なります)
アイリスオーヤマ 保冷剤ソフトタイプ
●凍結時間:冷凍庫(-20℃)で約12時間 (目安)
●重量:約100g
●材質:外装袋/ナイロン・ポリエチレン、 内容物/水・吸水性樹脂
ポイントを押さえて保冷剤を効果的に使おう!
知っているようで意外と知らないことも多い、保冷剤選びのポイント。これから暖かくなってくる季節に、食材の鮮度も気になりますよね。正しく選んで保冷剤の効果を最大限引き出し、効率よく安全な食材管理を!