なかなかお高いバックパック……
キャンプや登山はもちろん、旅行時にも便利なバックパック。各メーカーから様々なタイプが出ていますが、高いものは高いし、安いと品質がイマイチだったり。
そこで「もっとコスパのいいバックパックが欲しい」と探していたところ……
ワークマンの「ジョイントバックパックシリーズ」がコスパ良さそう!
ホームページを見るとアウトドア系コンテンツを発信するYouTuberが開発協力したアイテムとあり、キャンプに嬉しいスペックがずらりと並んでいます。しかも何やらポーチ的なものまで付いている!?
価格もお手頃ですが、リーズナブルなだけにどの程度使えるものなのか実態が気になるところ。
そこで今回、さっそく実物を入手して実際に使ってみました。率直な感想や使い方などをレビューしていくので、バックパック選びの参考にしてみてくださいね!
連泊も余裕の収納力!ハイカーズエディション
スペックをチェック
全体のサイズ感は手軽で幅広く使いやすそうな印象。マチが広く、見た目以上に大容量なのがポイントです。
容量41Lはこれだけ入った!
実際にソロキャンプを想定したギアを収納してみたところ……
テントを除いてシュラフやキッチン道具、焚き火周りのアイテムが余裕でスッポリ! 焚き火台やマット類はコンパクトなギアであればあるほどスペースに余裕が生まれそうです。
物がたくさん入るだけでなく、バッグ部分はスーツケースのようにフルオープン可能なため取り出しやすく、荷物の整理がしやすいのも気に入りました。
便利な収納ポケットが全部で8箇所も!
大容量のバッグだと物がごちゃごちゃになってしまいがちですが、このジョイントバックパックは充実のポケットで荷物迷子を回避! 外側中央はキッチンペーパーやティッシュBOXがすっぽり入る大容量ポケット(①)と、そのすぐ上には小物が入るポケット(②)。
内部にはメッシュポケット(③)があり、スマートフォンなどすぐに取り出したいものは、ウエストベルトの左右にあるポケット(④⑤)が便利です。
さらにペットボトルや折りたたみ傘など、長いものの収納に適したポケットが両サイドに2つ(⑥⑦)。内部の背中部分にはノートPCやレジャーシートが入る収納が1つ(⑧)あります。
このポケット使いに加えて両サイドにはカラビナループが2箇所、さらにナスカン・バックル・Dカンまで備え付けられていて、引っ掛けたいものなど自由にカスタムもできちゃいます。
底部にあるドローコード2本を利用すれば、寝袋やチェアなどを締め付けて収納可能。ここにはなるべく軽いものや置いたときに汚れてもOKなもの、またはカバーがしてあるものを収納するのがオススメです!
荷物を入れた状態での背負い心地は?
上記の容量を入れた状態でバックパックを背負ってみました。ベルトはサイズ調整ができるので、身長差20cmある男女どちらが使っても浮くことなくフィット感は抜群。
チェストベルトとウエストベルトでしっかり固定できるので、足腰への負担も軽減。実際にこのまま1時間ほど歩いてみたところ、動きづらさや疲労感を感じることなく背負えました。
1点驚いたのが、ウエストベルトが簡単に取り外せること! これなら普段使いもしやすく、旅先で観光をする時など見た目もスッキリ軽量化でき、とても便利そうです。
耐久性や細部のつくりは?
生地は耐久撥水効果のあるDIAMAGIC DIRECT®を使用しているとのこと。実際に水をかけたところ、ご覧の通りしっかり撥水! これなら汚れても拭き取りやすく安心です。
ロープライスなだけに縫い目は適当なのでは? という疑いの目で細部までチェックしてみると……なんと細部まで丁寧に仕上げられており、ほつれも見つかりません! 疑ってしまい大変失礼しました。
あえて挙げるなら……ここが惜しい
若干気がかりだったのが、雨天時に使用した場合ファスナーから浸水する恐れがあること。止水ファスナーではなくシームテープも施されていないことから、耐久撥水の生地とはいえ雨天時の使用には注意。カバーをつけたりレインコートをかぶせるなど対策が必要です。
とはいえ、「こんなのあったらいいな」が詰まった満足度の高いバックパックが4,900円で手に入るなんて、間違い無くコスパ最強! これはもう買わない手はないのでは? ぜひ体感してみてください。
ワークマン:ジョイントバックパックハイカーズエディション紹介ページ
日常的にも使いやすい!スタンダードエディション
スペックをチェック
ハイカーズエディションとサイズ感がほぼ変わらないスタンダードエディションですが、一番の違いは奥行きとインパクトある前面の収納ポケット。正直これがかなりいい仕事をしてくれました!
容量18Lはこれだけ入った!
ソロキャンプを想定して入れてみたアイテムがこちら。コンパクトギアを中心にセレクトすれば、デイキャンプはもちろん1泊キャンプも行けそう! 18Lはアウトドア以外にも、1〜2泊の旅行バッグとしても十分活用できる容量です。
上部はバックパックの中でもオシャレで利便性が高いと人気のロールトップ。ファスナーを閉めた後にクルッとしてバックルで止めると、ファスナーから浸水しにくく雨の日も安心です。
大小4つのポケットが秀逸!
スタンダードエディションは外側に大小4つのファスナーポケットがあるのですが、これが超便利! それぞれ小物をざっくりとまとめて収納できるのでポーチを持つ必要がなく、すぐに取り出せて物が迷子になりにくいことを実感。
大きい方にはスマホやメガネ・化粧・洗面道具など、小さい方には鍵やカードケースに小銭などが入ります。
水筒や折り畳み傘など、長いものは両サイドのポケット収納が便利。バッグを背負ったまま横からサッと取り出せると移動中も楽チンですね。
L字に開くファスナーで取り出しやすい!
ところで……「バッグの底が深くて中の物が取り出しにくい!」という経験ありませんか? スタンダードエディションのファスナーはL字型に開くので、そんな荷物の出し入れもスムーズにできちゃいます。
両サイドにはナスカン、外側とショルダーベルトには2個ずつDカンが付いています。ハイカーズエディション同様底部にドローコードも付いているので、大きな物も取り付けできますよ(※ブラウン、カーキのみ)。
荷物を入れた状態での背負い心地は?
ハイカーズエディションと異なり、チェストベルトとウエストベルトはナシ。とはいえクッション性のあるショルダーベルトがしっかりと肩周りをサポートし、背負いやすく疲れにくい印象です。
スタンダードエディションは全部で3色展開ですが、ブラウンとカーキのみハイカーズエディションと同様DIAMAGIC DIRECT®による撥水効果があります。
ちなみにブラックカラーは、リッチなツヤ感のある合成皮革製。特殊な撥水加工を施すことで耐水圧を高めた高撥水素材になっています。
あえて挙げるなら……ここが惜しい
両バッグ共についている底部のドローコードは長さ調整しかできないため、サイズがギリギリだと若干入れづらく感じました。使わないときも長さをキュッと短くしておくほかなく、取り外せたらさらに便利だったかもしれません。
とは言え正直、筆者が以前1万円で購入したバッグより便利な機能が満載という、期待を上回る充実したスペック! 3,900円以上の働きを魅せるスタンダードエディション、要チェックです。
ワークマン:ジョイントバックパック スタンダードエディション紹介ページ
さらなる拡張ワザに使うのが、こちら!
ところで、冒頭で触れたポーチのような物の正体は2種類のサコッシュ。これがジョイントバックパックの収納力をさらに上げてくれるのだとか! 早速拡張ワザをお見せしましょう。