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さすがスノーピーク!新作「鉄板焼 エンバーナー」は、こんろ兼鉄板として使える凄いヤツだった

ガスこんろ兼鉄板として使えるスノーピークの屋外用「鉄板焼エンバーナー」を徹底レビュー! 鍋・ダッチオーブンも載せられるためため、キャンプの食卓に取り入れてみてはいかが? この記事では、実際に肉を焼いてみたり、その実力を調査してみました。

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目次

アイキャッチ画像出典:Instagram by @snowpeak_osakarinku

スノーピークから2wayで使える注目ギアが出たぞ!

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出典:Snow peak

2021年秋に満を持して発売されたスノーピークの新作ガスこんろ「鉄板焼エンバーナー(以下エンバーナー)」。

なんとこちら、ガスこんろといわゆる“ホットプレート”のように使える鉄板の2way仕様という個性的なアイテム。卓上で使いやすい仕様、さらに鍋やダッチオーブンも乗せられるとあって、期待を寄せているキャンパーは多いのではないでしょうか?

かくいう筆者もそのひとり。これ1台でキャンプ料理の幅がかなり広がりそうだなとかなりワクワクしていました。

いざ購入!最初の感想は……?

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー商品が届き一言めに出たのは、「お、結構重い!」でした(笑)。はっきり言って、エンバーナーは総重量5.0kg(収納ケース除く)、鉄板だけでも2.9kgとそれなりの重さがあります。

でも、鉄板は重い(=ぶ厚い)方が美味しく焼けるので、 重さはネガティブな要素にはならないと思っています。

ドキドキしながら箱を開封! まずは「エンバーナー」の使い方からチェックしていきます。

スノーピーク 鉄板焼 エンバーナー

●材質:ステンレス、ブラス、アルミ、スチール、樹脂 ●セット内容:バーナー本体、本体収納ケース、専用鉄板収納ケース ●サイズ:360×330×90(h)mm(ホース、器具栓を除く) ●重量:5kg(専用鉄板2.9kg)(収納ケースを除く) ●出力:2600kcal/h ●対応鍋径:最小φ18cm〜最大φ27cm ●専用容器:スノーピーク専用容器 GP-500GR/ギガパワーガス500プロイソ、GP-250GR/ギガパワーガス250プロイソ、GP-500SR/ギガパワーガス500イソ、GP250SR/ギガパワーガス250イソ ●燃焼時間:GP-500GR/190分、GP-250GR/105分

スノーピーク ガスカートリッジ ギガパワーガス500プロイソ

●サイズ:φ10.7×14.7cm ●仕様:LPG(液化イソブタン・液化プロパン)

「鉄板焼エンバーナー」の使い方

セット内容

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

エンバーナーは、大きく3つのパーツで構成されています。画像左上から、バーナー本体(下皿)、専用鉄板、ゴトク(上皿)です。この3つを組み合わせ、別売りの専用ガスカートリッジをセットします。

この他、付属品として本体収納ケースと専用鉄板収納ケースがついてきますよ。

いざ組み立てへ!……となんだコレ?

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

エンバーナーですが、一般的なカセットこんろで見かけない仕組みがあるんです! それがこちらのビョーンと伸びる「カートリッジガード」なるもの。

組み立ての最初の工程として、この触覚みたいなカートリッジガードをカチッと音がするまで伸ばし、ガス缶をセットします。

あとは、専用鉄板を本体ゴトクに載せて完了。この際に鉄板の取っ手が、ガス缶から遠ざかる位置にセットしましょう。

ガス缶の温度上昇をおさえるための構造「カートリッジガード」

出典:Snow peak

他のカセットこんろでは見かけない「カートリッジガード」の存在が安全面でとても大切で、ガス缶と鉄板が近づき、熱によってガス缶が異常加熱されないようになっています。エンバーナーには欠かせない必殺技ってことですね。

【なに作る?】鉄板を載せて実際に調理してみた

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー ステーキ肉

使い方が分かったところで、早速調理してみることに。わたしは鉄板を手にしたらまずはお肉が焼きたい性分なので、スーパーで買ったステーキ用のお肉(1,000円程度)を焼いてみることにしました。

鉄板は初めて使うので、中性洗剤をつけたスポンジで洗っておきます。

さて、ぶ厚い鉄板で焼いたお肉は美味しいと聞くけれど、焼き上がりはいかに!?
ステーキ肉 断面両面を焼くこと数分、焦げもなくやわらかくジューシーに焼き上がりました。むろん口当たりもよく、「あ〜お肉最高っっ!!」って感じです(笑)。

薄いフライパンだと火の当たるところだけが熱くなるので焼きムラが生じますが、エンバーナーのように鉄板にある程度の厚みがあると全体が温まるので、ゆるやかにお肉に火が通り、表面を焦げ付かせずにジューシーに焼き上がります。

さらに、厚みがあることで調理後も熱を蓄えているため冷めにくい利点も。キャンプ料理は気温に左右されるので、料理が冷めにくいのはめちゃくちゃありがたい!

鉄板を動かすときは「厚手のグローブ」を用意しておこう

グローブで鉄板を触る

ちなみに鉄板を持ち運ぶときは、厚手のグローブが必須です。使用中は取っ手部分もアツアツになります。

説明書にはスノーピークの「コロダッチリフター」も使用できると書いてあったので、持っている人はそちらを事前に用意しておきましょう。

鉄板の使用後はシーズニングを

使用後はシーズニングをします。洗剤は使わず、やわらかいスポンジとお湯で汚れを落とし、植物油を塗って乾かしたら完了です。ダッチオーブンと同じ流れですね。

カセットこんろとしても使える!但し、注意が必要

鍋・ダッチオーブンOK

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナーにダッチオーブンをのせる

専用鉄板のほか、「鍋径最小Φ18cm~最大Φ27cmの調理器具を使用することができます」とオフィシャルサイトには記載があります。

ということは、エンバーナーは分離型なので、範囲内のサイズならばダッチオーブンもイケるということ。ダッチオーブンが使える火器は少ないので、ダッチオーブン料理を楽しむキャンパーにとってこれは大きなポイントです。
ダッチオーブン計測ちなみに、筆者が使っているロッジのサービングポットが取っ手を入れてちょうど27cm。乗せられるギリギリのサイズでした。

10インチが25.4cmなので、概ね10インチ程度までが乗せられることになりますが、ダッチオーブンにしろ鍋にしろフライパンにしろ、使用できるサイズであっても“エンバーナーの付属品ではない”ので、使用の際はあくまで自己責任、輻射熱にはご注意ください。

どこがイイ?「鉄板焼エンバーナー」を使ってわかった5つの特長

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

お肉以外にも、お好み焼きやピザ、海鮮を焼いたりと色々調理を楽しんだ筆者。使用して感じた“エンバーナーのここがイイ!”ポイントを5つご紹介します。

【ここがイイ①】脚が低く、卓上で使いやすい

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー 計測

テーブルからゴトクまでの高さは約8.5cm。エンバーナーは本体の高さが低く、卓上で使いやすいようになっています。どうして低い方がイイのか?

それはハイチェア×ハイテーブルの時、高さがあると座りながら調理しづらいからなんですよね……。

ステーキ

目の前でジュージュー焼いたものをその場で頬張る、この臨場感こそが鉄板焼きのよさでもあるので、卓上で使いやすいのはヒジョーに嬉しいポイント。

しかし、高さが低い=専用鉄板や鍋の輻射熱によってガス缶の温度上昇が懸念されるため「カートリッジガード」が設けられているわけです。安全に使うため、カートリッジガードは必ず装着しましょう。

【ここがイイ②】鉄板の厚み約3mm!厚みがあるから、美味しく焼ける

鉄板の厚み計測

お肉を美味しく焼くには、お肉の値段うんぬんの前に鉄板の厚みが重要なのですが、エンバーナーの鉄板は約3mmの厚みがあるため蓄熱性がよく、食材に均一に熱を通すことができます。

美味しさのヒミツが重さに関係していると思えば、鉄板の2.9kgの重さもありがたく思えてくる……!

【ここがイイ③】油こぼれしにくい

ステーキ

よーく見ると鉄板は平面ではなくぐるっと一周フチがあるので、油がタレにくいのもイイなと思いました。油汚れは洗うの大変ですからね……。

【ここがイイ④】鉄板がズレ落ちない

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

鉄板がズレ落ちない設計も、使っていくなかで「ほほぉ〜なるほど!」と思わされました。

ゴトクの先端が少しだけ迫り上がり、専用鉄板のカーブと形が合うので、調理中に鉄板が動いてしまってもズレ落ちません。地味なポイントですが「これは考えられているな〜」と感心してしまいました。
スノーピーク 鉄板焼き エンバーナーゴトクは4本。長さがあり、滑り止めも施されているので安定感バッチリです。

【ここがイイ⑤】吹きこぼれをカバーできる

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

カセットこんろの状態を見てください。上皿の中央部分は少しだけ迫り上がっていて、段差があります。ここがミソで、仮に鍋の水が吹きこぼれてしまっても、下のバーナー本体に流れ込みにくいデザインになっています。

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

また外輪も上皿とバーナー本体はジャストフィットし、隙間ナシ。上皿だけ洗えばいいので、お手入れのしやすさも◎です。

知っておきたい注意点3つ

使うなかで「ここは気をつけた方がいいかな」と思ったことも記載しておきます。

取っ手の向きを意識する

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

オフィシャルサイトにも再三書かれていますが、鉄板の取っ手はガス缶から離れた位置に。何も考えずに載せると、間違いなく取っ手がガス缶側になります。だってそれが自然な置き方だから。

熱からガス缶を守るため、鉄板を載せるときは取っ手はガス缶から離れた位置に置いてから使う、これをクセづけておきたいですね。

ウッドテーブルにはバーナーシートを併用する

バーナーシート

高さが低い設計ゆえ、床面はそこそこ熱くなります。熱に弱いテーブルは天板が焦げたり変色したりする可能性があるので、ウッドテーブルなど使っている方はバーナーシートを敷いておくと安全です。

ただエンバーナーの外寸は36×30cmあり、それなりに大きいバーナーシートが必要です。スノーピークで一番大きなサイズのバーナーシート「バーナーシートL」が32×45cmなので、ギリギリといったところ。筆者はAmazonで見つけた30×45cmのバーナーシートを使いました。ご参考までに。

Yumosmn バーナーシート

●サイズ:30×45cm ●素材:アルミ

バーナー本体は水洗いNG

スノーピーク 鉄板焼き エンバーナー

バーナー本体は水洗いできません。そのため「ここがイイ④」で前述したように、汚れにくい構造になっているのだと思います。軽く拭き取るくらいはできますが、派手に汚さないように意識しておきたいところ。

※屋外専用アイテムです

説明書に書かれているのですが、屋内、車内、テントなど狭い空間での使用は禁止です。家ナカでの使用をメインに考えていた方、残念ですがキャンプ、もしくは自宅の庭で使用しましょう!

結論「鉄板焼エンバーナー」は、こんな人におすすめしたい

ステーキ

「キャンプで鉄板焼きしたいな〜」と思ったとき、焚き火台だと火力調整が難しいし、分離型のバーナーやカセットこんろだと小さい鉄板しか乗せられないし……と、使用シーンが限定されがちでしたが、エンバーナーなら卓上で快適&安全に鉄板料理や鍋料理を楽しむことができます。

28,380円という価格をどう捉えるかは人それぞれですが、スノーピークファンはもちろん、複数人でキャンプ料理を楽しみたい人、ダッチオーブンを使うことが多い人、キャンプ用のガスこんろをまだ持っていない人にとってはヘビロテできるだろうな、と感じました。

スノーピーク 鉄板焼 エンバーナー

●材質:ステンレス、ブラス、アルミ、スチール、樹脂 ●セット内容:バーナー本体、本体収納ケース、専用鉄板収納ケース ●サイズ:360×330×90(h)mm(ホース、器具栓を除く) ●重量:5kg(専用鉄板2.9kg)(収納ケースを除く) ●出力:2600kcal/h ●対応鍋径:最小φ18cm〜最大φ27cm ●専用容器:スノーピーク専用容器 GP-500GR/ギガパワーガス500プロイソ、GP-250GR/ギガパワーガス250プロイソ、GP-500SR/ギガパワーガス500イソ、GP250SR/ギガパワーガス250イソ ●燃焼時間:GP-500GR/190分、GP-250GR/105分

これから益々人気が出るかも?

鉄板焼き ステーキ細部にまでこだわりが詰まっているエンバーナー。機能美という言葉がしっくりくるスタイリッシュなガスこんろです。まだ発売されてそんなに日が経っていないので、これからもっと注目を浴びる気がしています……!

カセットこんろをお探しの方は、こちらも参考に!