記事中画像撮影:筆者
キャンプでコーヒーは定番だけど…
筆者は普段、”地べたスタイル”系のミニマム&無骨ソロキャンプを楽しんでいます。
ただちょっと特徴的なのは、キャンプ中に、丁寧に淹れたコーヒーとオヤツを味わうチルタイムを大切にしている点。オヤツ選びが楽しみのひとつでもあります。
そこを目ざとくキャッチした編集部から激推しされたのが、こちらのスノーピーク「サヨウ」&「マルチキャニスター」。携行性に優れたピクニックなどアウトドアで気軽にお茶を楽しめるギアだそう。
あのですね、こちとらキャンプにチェアさえ持って行かない地べたスタイルキャンパー。からの、ティーセット持参って……?
でもまあ、最近コーヒーチルタイムが若干マンネリ化しつつあるのも否めないし、ちょっと使ってみることに。はたして新風を呼び込んでくれるのでしょうか。
まずは「サヨウ」を観察してみた
渡された「サヨウ」のセット内容は、ご覧の通り。ティーポット(急須)、クリア湯呑み×2個、収納ケースが一式セットになっています。
「ティーポット」は、直径10×13cm。「クリア湯呑み」は、直径7.8×4.3cmと小ぶりな大きさです。湯呑みはティーポットにスタッキングして携行可能。
まずは使ってみる前に、これらの特徴をまじまじとチェックしていきます。
スノーピーク サヨウ
サイズ | ティーポット/φ100×130(h)mm、クリア湯呑み/φ78×43(h)mm、収納ケース(展開時)/380×380mm |
---|---|
重量 | 総重量/390g、ティーポット/300g、クリア湯呑み/45g |
材質 | ティーポット本体/飽和ポリエステル樹脂(トライタン)、蓋/ステンレス、つまみ/天然木、パッキン/シリコーンゴム、クリア湯呑み/飽和ポリエステル樹脂(トライタン)、収納ケース/綿帆布 |
セット内容 | ティーポット、クリア湯呑み×2、収納ケース |
落としても割れにくいトライタン製
出典:snowpeak
素材は、ナルゲンボトルにも使われているトライタン製で、高い透明度と耐久性を誇ります。
「ティーポット」の底面は、約8mmの厚さで耐熱・安定性にも優れた仕様に。
一式スタッキングしても重量390gと、ガラス製品に比べてかなり軽く、それでいて色の変化や茶葉の様子を楽しめます。透明ティーポットならではの魅力を損なっていないのはさすがです。
茶漉し一体型で省スペース
出典:snowpeak
「ティーポット」から蓋を外した状態がこちら。「あれ? 茶漉しはどこに?」と思いますよね。
出典:snowpeak
裏返すとよく分かるんですが、実は、蓋自体が茶漉しを兼ねているんです。下部外周にはしっかりパッキン付きだから、茶葉だけしっかり堰き止めます。
しかも網状ではなくて洗浄しやすいパンチング穴式なのもうれしいところ。お茶以外に、カフェオレ、カクテル、ローヤルミルクティーなど、幅広い飲み物にも対応しています。
ランチョンマットとしても使える収納ケース
付属の収納ケースにもひと工夫ありました。一枚布のデザインになっていて……
こんな感じでランチョンマットのような使い方ができます。広げた状態だと38×38cm。筆者の愛用ミニテーブルの場合、半分に折りたたんで使用するのがちょうど良さそう。
収納時には、計3箇所のスナップボタンを留めて、最後にバックルを固定。
スナップボタンとバックルを留めれば、簡単に手持ちしやすいバッグ型になるんです。帆布素材の風合いもなかなか風流。
スタッキングを最大限活かすなら「マルチキャニスター」も
出典:snow peak
「サヨウ」と一緒に渡された「マルチキャニスター」。なんでも2024年の新製品なんだとか。一見普通のキャニスターですが、サイズ設計が秀逸でした。
お茶缶として「サヨウ」にスタッキングできる
ご覧の通り、「サヨウ」にジャストフィット! これで、茶葉も一式まとめて携行できるというわけです。このセットでティータイムが完結しますね。
蓋は、遮光性を高めた染色トライタン製。中のモノが視認しやすいのに、紫外線の影響は低減されています。
蓋裏にはパッキン付きで気密性もあり、茶葉やコーヒーを携行するのにピッタリ。本体容量は180mlで、茶葉約5回分を入れておくことができます。
ちなみにこの「マルチキャニスター」は、スノーピークの名品「チタンシングルマグ 450」など同社の容量450mlのマグにも収納できるんだとか。スタッキングできると荷物の収納スペースの節約になるので、ありがたい限りですね。
スノーピーク マルチキャニスター
サイズ | Φ78×50(h)mm |
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重量 | 95g |
容量 | 180ml |
材質 | ステンレス、飽和ポリエステル樹脂 ( トライタン )、シリコーンゴム |
耐熱温度(蓋) | 100℃ |
というわけで、実践編に!
早速、無骨ソロキャンプで使ってみた!
無骨サイトとの馴染みも上々…?
シンプルにデザインがカッコよく、実際に置いてみると筆者の無骨サイトとの馴染みぶりも上々なのでは。やけにしっくりと手に収まるサイズ感も心地よかったりして……、結構イイかも……。
緑茶ベースのブレンドティーを淹れてみた
まずはお湯を沸かして、「ティーポット」本体を温めておきます。
今回用意した茶葉は、TWGの緑茶ベースブレンドティー。普段、キャンプでは専らコーヒー派の筆者、はたして美味しく淹れられるんでしょうか……?
おぉぉ。お湯が徐々に浅葱色に色付いていくのが分かります。透明度が非常に高いので、茶葉がふわぁ〜っと優雅に広がっていくのもよく見えて……、待ち時間が、楽しい!
しかも、沸騰したお湯を入れても外側は熱くならないので、問題なく素手で持てることに感動。
「クリア湯呑み」も同様なので、「うわチッ!」っとかならないで、心なしかいつもより所作さえも優雅になっているような……(当社比)。
お茶が無事入ったところで、いつものようにお楽しみスイーツと共にテーブルにセッティング。
一口お茶を飲んでみると、……なんだか深い!? ティーポットの中でしっかり茶葉が開き泳いでくれるので、家の急須で入れるよりお茶の味に深みがあるような気がしました。
TWGの茶葉とカカオサンパカのチョコとのマッチングは絶妙で……。至福のティータイムとなったのでありました!
少し気になったところ
勢いに任せると、液だれするかも
スタッキングや耐久性を優先したためか、先が細くなっておらず、緩やかなカーブを描く注ぎ口。案の定、あまり考えずに自然体でやるとほぼ100%液垂れしてしまいます。
ゆっくり丁寧に注げば防げるので、ここはやはり注ぐときにも優雅さを意識すべきなのでしょう。
片付けに慣れが必要
自宅なら、茶葉ごとガバッと流して排水口のネットで受ければ簡単な後片付けも、キャンプ場ではそうもいきません。
蓋と茶漉しが一体化している構造のため、ティーポットに湿った茶葉がへばりついたままになります。開口部が広く比較的かき出しやすいので長所ともとれるのですが、筆者はやや面倒に感じてしまいました。このへんは慣れですね、精進します。
この構造のおかげで、抽出しているお茶を目でも楽しめているので文句は言えません。
無骨キャンプで「サヨウ」は…アリよりのアリ!
個人的に少し気になる点はあったものの、「無骨キャンプ×サヨウ」は、新鮮で楽しい体験として昇華されたと言えるのではないでしょうか。そして、何と言ってもお茶がウマい! これには感動しました。
コーヒーミルを携帯してコーヒーを淹れる、というチルタイムがマンネリ化してる人には、とてもいい刺激に。ティーポットの容量は600mlなので2〜3人でティータイムを楽しめますよ。
おそらく毎回は持って行かないけれど、景色のいいキャンプ場でより贅沢なチルタイムを過ごしたいときなどに使いたいアイテム。自宅でも使いやすく省スペースなので、1つ持っていても損はないセットです。
スノーピーク サヨウ
サイズ | ティーポット/φ100×130(h)mm、クリア湯呑み/φ78×43(h)mm、収納ケース(展開時)/380×380mm |
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重量 | 総重量/390g、ティーポット/300g、クリア湯呑み/45g |
材質 | ティーポット本体/飽和ポリエステル樹脂(トライタン)、蓋/ステンレス、つまみ/天然木、パッキン/シリコーンゴム、クリア湯呑み/飽和ポリエステル樹脂(トライタン)、収納ケース/綿帆布 |
セット内容 | ティーポット、クリア湯呑み×2、収納ケース |
スノーピーク マルチキャニスター
サイズ | Φ78×50(h)mm |
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重量 | 95g |
容量 | 180ml |
材質 | ステンレス、飽和ポリエステル樹脂 ( トライタン )、シリコーンゴム |
耐熱温度(蓋) | 100℃ |