インタビュー!「CielBleu.(シエルブルー)」って何者ですか?
ブランド立ち上げのきっかけは?
活動を始めたのは2010年。ガレージブランドのなかでは老舗の部類に入るシエルブルーは、茨木一綺さん(通称ワカさん)と美伽さん(通称アネゴ)の夫婦で運営されています。
もともと、ママが倉敷でおうちカフェの経営をしていて。当時からキャンプが好きだったので、僕はアウトドアブロガーとして活動していました。当時はウッド製のファニチャーってほとんどなくて。だったら自分たちが欲しい物を作ろうとチェアやテーブルを作り始めたのがきっかけ。そうしたら「売って欲しい」という声が出てきて、片手間で始めたというのが正直なところです。(ワカさん)
2010年といえば、今のようなキャンプブームとなる前夜。インスタグラムも下火の時代だっただけに、ブランドの認知拡大にはとても労力を費やしたそうです。
関東には知り合いも少なかったので、時間があるときは東京・中目黒まで行って、飲み歩いては知り合いを作っていました(笑)。今のようにSNSで気軽に繋がれる時代じゃなかったから、すべてがリアル・コミュニケーション。そこで出会った人たちから人脈が広がっていって、いろんなイベントに招待されるようになって。そこから軌道に乗っていきました。(ワカさん)
すべて手作業!なかなか買えない至高のファニチャー
シエルブルーの代表的なプロダクツといえば、ウッド製のテーブルとチェア。外注はせず、全行程を夫婦ふたりで仕上げています。
家族用の大きなテーブルから持ち運びに便利な小さいテーブルまで。基本的には自分たちが欲しい物、仲間から要望があったものをベースに製作しています。シエルブルーは夫婦ユニットなので、要所要所に女性視点が入っているのが特徴。テーブルの隙間にカラービーズを挟んでみたり。ほかのガレージブランドよりは女性ユーザーが多いのも特徴ですね。(アネゴ)
2014年~2016年頃は作れば完売という状態が続いていて、ふたりは寝る間も惜しんで月間50~60台ほど作っていたそう。それでもオーダーに追いつかなくなり、現在はできる範囲で製作を行っています。それが故に、買いにくい状況が続いているとか。
購入を希望の場合、まずはメールで問い合わせ
待っていただいている方には申し訳ないのですが、現在は時間が空いたときに製作できる台数をこなしているという状況です。というのも、ちょうど2016年からキャンパー・バン(アメ車のバンをキャンプ仕様にカスタムした車のこと)のカスタム依頼があって、ここ数年はバンのカスタムがメイン業務になっています。
ですので、いろんな方から「今年は家具作るの?」と聞かれるのですが、キャンパー・バンの製作の合間に作っているというのが正直なところです。(ワカさん)
ファニチャーのオーダーは、シエルブルーのホームページ経由で問い合わせをするのがベストとのこと。現在は問い合わせを頂いた順に製作しているそうなので、気長に待てるという方は、まずはメールで連絡を!
キャリアの集大成!?現在はキャンパー・バンのカスタムが生業
若い頃からアメ車が大好きで、20代の頃は高級外車を中心としたオーディオ・インストーラーとして働いていたというワカさん。現在は古いアメ車のバンをキャンプ仕様にカスタムすることが生業となっています。
アメリカでバンライフのムーブメントが来ていたので、自分も愛車のシェビーバンをカスタムして車中泊仕様に改造していました。2016年に知り合いからカスタムの依頼を受けたのをきっかけに、キャンプ関係の知り合いから立て続けに依頼をいただき、今までで計7台のカスタムを手掛けてきました。
車の知識とファニチャー製作で培った木工加工の技術を活かしたキャンパー・バンのカスタムは、まさにシエルブルーの真骨頂。内装を引っ剥がし、壁・床・天井を一面ウッドで覆ったキャンパー・バンはまたたく間に感度の高いキャンパーから注目を集めることに。
最近では、イベントで自分の愛車を展示することも増え、ますます問い合わせも増えてきているそうです。
バンライフを流行らせたいという思いで始めたのですが、最近はバンライフというキーワードが独り歩きして、キャンピングカーと勘違いする方も増えてきてしまいました。「キッチンは付けられますか?」とか聞かれるんですけど、僕らはキャンプがベースにあるからキッチンは必要ない。ですので、あえてキャンパー・バンという言い方にして、現在はシェビーバンを中心にカスタムの依頼をお受けしています。