もはや焚き火台を超えた!? 今春に発売された「レンジャー」を開封レビュー!

2019/10/16 更新

ソロストーブが手がける「レベルの違う焚き火台」をご存知ですか?焚き火好きの中で大きく話題になっている、ソロストーブ「レンジャー」。今回はこちらをレポートしてみます。実際の実力と、メリット・デメリットを詳しく調査していきますよ。


記事中画像撮影:筆者

ソロストーブの「レンジャー」が正式に上陸!

出典:SOLO STOVE
ソロストーブといえば軽量コンパクトな「CAMP STOVES」シリーズが有名ですが、焚き火台サイズの「FIRE PIT」シリーズも人気を博しています。

その「FIRE PIT」シリーズとして存在感を放っていたのが、「ボンファイヤー」という直径約48.3cm(!)の大型焚き火台。しかし、車載スペースの圧迫や、用途がグループ向けに限られるなどを理由に、購入に踏み切れなかった方も多かったのでは?

画像作成:編集部(左がレンジャー、右がボンファイヤー)
今回ご紹介するのは、そんな「ボンファイヤー」が小型化された「レンジャー」です。この春に正規輸入が開始され、直径約38cmというほどよい日本的サイズが話題に。ユニフレーム「ファイアグリル」は一辺43cm、スノーピーク「焚火台M」が一辺35cmなので、その”ほどよさ”が伝わるかと思います。

そして、このレンジャーを実際に使ったキャンパーの間で、尋常じゃない燃焼効率が話題となっています。

ソロストーブならではの構造

出典:SOLO STOVE
ソロストーブの製品に共通する特許構造がこちら。下から取り入れられた空気は二手に分かれ、一方は薪に当たって燃焼を促します。これがまず1次燃焼。

もう一方の空気は2重構造の円筒を通って、上の穴から熱風となって飛び出します。このときに1次燃焼で燃やしきれなかった物質やガスを燃やす2次燃焼が起こります。

煙の正体は「燃やしきれなかった物質やガス」であり、可燃性。ソロストーブの製品は煙すら燃やしてしまうのです。

出典:SOLO STOVE
いったいどんな燃えっぷりを発揮するのか、実際にレンジャーを入手して試してみることに。

レンジャーは専用スタンド付きの「レンジャー キット」として販売されています。本体のサイズは高さが約31.75cm、直径約38.1cm、重さは約6.8kgです。

いざ開封!

心待ちにしていたレンジャーキット。箱にキズもなく、さすが正規輸入品という印象です。さっそく開けてみましょう。



部品はすべてビニールに包まれ、その上で発泡スチロールにぴったりとハマった状態で梱包されていました。

日本語の使用説明書が同封されています。では中身を広げてみましょう。
左から収納ケース、本体、スタンド。本体に乗っているステンレスの輪っかは「ファイヤーリング」。逆さまに収納されていますが、使用時は横から見て凸型になるように本体に設置します。

ディテールを見てみよう

組み立てました。といってもスタンドに本体を載せ、ファイヤーリングを設置しただけですが。全体の高さは40cm弱といったところ。

飾り気のないシンプルな佇まいは、機能美の塊といった感じですね。注目してほしいのは本体の下部をぐるりと一周している穴、穴、穴! ここから空気を取り入れ、1次燃焼&2次燃焼を引き起こします。
火床は空気が通りやすいように穴だらけ。また火床全体が平坦ではなく、周辺から中央部に向かって上り坂になっています。おそらく高熱によって生じる歪みの軽減等のための処理でしょう。

穴の向こう側、火床の下には灰受けがあり、ローインパクト性が考慮されているようです。
これがレンジャーのキモ、2次燃焼を引き起こす空気穴。下部から取り入れられ、本体の熱によってアチアチの状態になった空気が吹き出し、煙を燃やして炎となります。いまひとつ想像しにくい現象ですが、実際に使ってみると一目瞭然でした。

実際に焚き火してみた

キャンプ場に持って行って、実際に焚き火してみました。さあ、どんな燃えっぷりを見せてくれるのか……!?
まず焚き火時のサイズ感をご確認ください。焚き火台としてちょうどいいことがわかってもらえるかと。

やはりボンファイヤーより10cmも小型化されたことで、こうしたソロキャンプでの見た目も違和感なく見ることができます。

鬼のような燃えっぷり

薪をどんどん放り込んでいくと、なるほど話題になるのも納得の燃えっぷりでした。薪を放り込めば放り込むだけ、勢いよく炎が立ち昇ります。2次燃焼の炎も確認できますね。
出典:Instagram by @alohacondo
インスタにもたくさんのレンジャー投稿が。レンジャーの性能と美しい炎に魅せられた有志により、「#ソロストーブレンジャー会」というコミュニティまで発足しています。

2次燃焼の美しさ!

「煙がほとんど出ない」というのが2次燃焼の大きなメリットですが、炎自体の美しさも見逃せません。中央に吸い込まれるような2次燃焼の炎は、芸術的ですらあります。

煮炊きはできる?

ロストルを使用することで、煮炊きも可能。写真はユニフレームの「ファイアグリルヘビーロストル」を使っていますが、できれば薪を入れる隙間が確保できるよう、幅の狭いロストルを用意したいところ。ポッドで鍋を吊るすという手もありますね。

幅の狭いロストル候補のひとつ、Asimocraftsの「asigrille_ztableRT」はこちら

ITEM
ユニフレーム ファイアグリルヘビーロストル
●重量:約1.3kg
●サイズ:約335×335mm
●材質:ステンレス鋼
ITEM
DOD 秘密のグリルさん用ゴトク
●サイズ:(約)W38×D12×H0.8cm
●重量:(約)260g
●材質:ステンレス
●ワイヤー径:5mm
ITEM
ブッシュクラフト たき火ゴトク S
●長さ:約380mm
●最大幅:約130mm
●パイプ径:約6mm
●重量:90g(スタッフサック含まず)
●付属品:ナイロン製スタッフサック
ITEM
ブッシュクラフト たき火ゴトク Pro
●サイズ:54cm×17.5cm×1cm
●重量:122g

ホットサンドもこのとおり

出典:Instagram by @tizco.h
火力をうまく調整すれば、とかく焦げがちなホットサンドもこの通り。慣れが必要だとは思いますが、レンジャーが調理に向いていないということはなさそうです。

え、燃えカスが……!?

焚き火を終えて、残りの燃えカスをチェックしてみると……。



素晴らしいまでの燃焼効率により、燃えカスはほとんど残りません。煙まで燃やすレンジャーですから、燃料の薪は容赦なく灰にしてしまいます。

普通の焚き火台の場合、うまく薪の面倒を見てあげないと、端っこがまったく燃えていない薪が残ることもありますよね。

気になった点は?

収納サイズはそれなり

折りたたんだり分解したり……という焚き火台ではないので、収納時にできることといえば、スタンドを本体内部に入れて、ファイヤーリングを裏返すぐらい。いくら焚き火台としてほどよいサイズとはいえ、本体そのままのサイズで持ち運ぶのは快適とは言いにくいかも。

いっそレンジャー自体を小物入れと考え、本体内部のスペースを有効活用したいところ。他のキャンプギアを詰め込めば、移動時のサイズ的な負担が軽減されるでしょう。

よく燃えすぎる?

放っておいても薪がよく燃えるので、薪を組む楽しさ、炎を育てる面白さは味わえません。まあこれを不満と言うには無理があるんですが、世の中には焚き火に手間暇をかけたいキャンパーもいるかと思いますので、念のため「やることがない」ことに触れておく次第です。

レベルの違う焚き火台

煙がほとんど出ず、燃えカスが残らない焚き火台は唯一無二。レンジャーが「レベルの違う焚き火台」と称される理由がよくわかりました。加えてスタイルがかっこよく、炎が美しいのですから、熱烈なファンが多いのも納得です。

価格は決して安くないけれど、レベルの違う焚き火が体験できるレンジャー。夏のボーナスの使いみちとして、一考の価値アリです。
ITEM
ソロストーブ レンジャー キット 日本正規品
●サイズ:高さ約31.75cm、直径 約38.1cm
●重量:約6.8kg
●材質:ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
●内容:本体、レンジャー専用スタンド、収納袋、日本語説明書

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秋葉 実

なかなかキャンプスタイルが定まらない迷走キャンパー。一度しか使わないギアが増える一方だが本人は幸せである。趣味は飲み歩きで、吉田類を敬愛し甲類焼酎を好む。

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