STEP.02 上塗りの準備
2色目の塗装。一色目の工程と同様剥がしたいところにワックスを入れます。最初に塗ったワックスより明るめのターナーのオールドウッドワックスのベージュグレーを使用。この際ワックス塗らない所は上塗りが定着して下の色が出にくくなります。
ペンキを”割る”秘密兵器登場
仕上げのペンキを塗る前に、ここで秘密兵器が登場。そうです。誰もが使ったことがあるであろう“液状のりなん”です。これがクラック剤の代わりとなり、自然なペンキの割れを再現してくれます。
液体のりに少量の水を加えて薄く塗っていきます。水の量の加減で「多ければ細かく」、「少なければなれば大きく」割れるのでお好みで。
のりを塗った部分が割れるので、全体的に塗ってもいいし、ムラにしてもいいです。塗り終わったらドライヤーで乾かしましょう。
STEP.03 仕上げのペンキを上塗り
のりが乾いたら、仕上げのペンキを上塗り。またスポンジで叩くように塗っていきます。自然乾燥ではなく、急激に乾燥させたほうが割れやすいので、天板を塗り終わった段階でドライヤーを使って乾かします。
すると、ペンキの水分が飛び、下地に塗った液体のりが割れて見事なクラック加工が現れました! のりがペンキの水分を吸って、急激に乾燥させるとのりが収縮してペンキが割れる仕組みです。
昔のペンキは油性が主流で、紫外線や乾燥、油の抜けによって割れが生じていました。それをのりで再現しているのです!
ほかも同様に、パーツごとにのりを塗ったら乾かし、さらにペンキを上塗りしてドライヤーで乾かしていきます。
先ほどと同じようにカッターの刃を使って、ワックスを塗った箇所を削っていきます。下からリアリティのあるエイジング加工が施されたペンキが現れてきます。下地の白いペンキが見えつつ、最初にワックスを塗った木目も出てきました。