リビングシェルロングについて
ランドロックとの比較に入る前に、まずはリビングシェルロングpro.のご紹介から。今回のメインテーマでもあるリビングシェルロングpro.の原型、スノーピークの定番シェルター「リビングシェル」をご存知でしょうか?
オールシーズン使えるほか、女性1人でも設営できてしまう手軽さが魅力。初心者やファミリー層を中心に大人気のモデルです。スペック上の対応人数は4人、価格は¥99,800(税別)となっています。
「リビングシェルロングpro.」はリビングシェルの進化版!
そんなリビングシェルをさらに大きく、使い勝手を向上させたのが「リビングシェルロングpro.」になります。対応人数4~6人用。
価格は¥173,000 (税別)。スノーピークの最上位カテゴリー商品「Pro.シリーズ」ということもあり、価格はリビングシェルのおよそ2倍!!
幕帯の素材や広さ、作り、アップライトポールの有無など、この価格設定が納得できるアップデート内容となっています。長く使うことを見越して購入を検討するユーザーも多いようですよ。
対抗馬として候補にあがる「ランドロック」
そんなリビングシェルロングpro.の対抗馬となるのが、ファミリーに人気の正統派大型ツールームシェルター「ランドロック」。対応人数6人で、価格は¥159,000(税別)です。
両者とも大型ツールームテント・シェルターで、対応人数が6人。価格も同クラス。ランドロックの方が1mほど奥行きがありますが、それ以外の違いは何でしょうか? さっそく両者の違いをみていきましょう。
リビングシェルロングpro.とランドロックを比較してみる
では2モデルの違いは一体どこにあるのでしょうか? 今回は5つの視点から比較してみました。
違い①メッシュの数
真横から見たリビングシェルロングpro.
真横から見たランドロック
真横から見てみると一目瞭然、リビングシェルロングpro.の方がメッシュの数が多く、サイズも大中小とさまざま。天井以外、ほぼすべてメッシュにできるのでどこからでも風が入ってくる仕組み。夏キャンプで重宝しそうです!
ランドロックはリビングシェルロングpro.と比較するとメッシュの数は少ないものの、一般的なテントのメッシュ数と大きさは備わっています。
違い②居住性
奥行きは1mほどランドロックが長く、単体での居住性はこちらに軍配があるようです。しかし、リビングシェルロングpro.は他のテントと連結できるので、インナーテントを張らなければリビングスペースは格段に広くなるという特徴は見逃せません。
すでに以下の連結できるテントをお持ちの方は、リビングシェルロングpro.という手もアリかもしれませんね!
▼連結できるテント
大きいパネル:ランドブリーズ6、ドックドームPro.6、アメニティドーム、アメニティドーム
小さいパネル:ランドブリーズPro.4、ランドブリーズ4、アメニティドームS
違い③自由度
リビングシェルロングpro.
ランドロック
リビングシェルロングpro.の方は、前室側にあるサイドウォールを跳ね上げることでタープに早変わり。このサイドウォールのおかげで、強風でも吹かない限りサイドから雨が侵入しないという、なんとも賢い作り! しかし、後方のトンネル部分のパネルを跳ね上げることはできませんのでご注意を。
一方ランドロックの場合サイドウォールは付いていませんが、別売りのアップライトポール(7,400円+税)を使えば前後室のパネルを上げることができます。
snow peak リビングシェル ロング Pro.インナールーム
違い④インナーテント
リビングシェルロングpro.のインナーテント
まず、ランドロックにはインナーテントが付属していますが、リビングシェルロングpro.にはついていません。
ですから、リビングシェルロングpro.の場合は別売りのインナーテント(¥32,800(税別))を購入するか、他のインナーテントで代用する(カンガルースタイル)必要があります。ランドロック、リビングシェルロングpro.の専用インナーテントであれば、室内からフライシートのメッシュを開閉ができるので便利ですよ!
リビングシェルロングpro.のインナーテントの形
ランドロックのインナーテントの形
次にインナーテントサイズ感を見てみましょう!
●リビングシェルロングpro.……約415cm×約215cm、最大約220(h)cm
●ランドロック……約405cm×約240cm、最大約205(h)cm
注目してほしいのが、インナーテントの形。リビングシェルロングpro.は台形になっており、大きなデットスペースが生まれています。
そのため両端の人は、壁向きに寝転がった時に上半身の部分が狭く感じることも。4~6人対応ですが、快適さを考えると大人2人、子供3人くらい(もしくは大人4人)がちょうどいい広さです。
一方、ランドロックのインナーテントは正方形に近い形なので、リビングシェルロングpro.よりは偏りのない広さを確保できます。公式にも対応人数が6名と記載されているように、大人2人と子供4人でも快適だったという声も。と考えると、大人5人くらいでも快適さを確保できそうですね。
違い⑤設営
ビックサイズの割には、両者とも設営の難易度はそこまで高くありません。また、自立させるまでの手順もほぼ同じです。
フレーム6本で設営できるシンプルな構造、力を入れずとも組み立てられるような作りになっているので、慣れれば女性1人でも設営可能。キャンプ初心者でも安心ですね。
良くお客様から言われるのが、「こんな大きいの自分達には設営できない」という言葉です。
それは間違いでございます。ランドロックの設営はものすごく簡単です。弊社の女性社員(身長160cm以下)でも簡単に設営しております。
「そんなのプロだからでしょ!?」と言われればそれまでですが、実際に、お客様からも設営は簡単とのお声をいただいております。(出典:スノーピークストア スポーツオーソリティ 常滑店)
まとめると……?
最後に、両者の違いをもう一度振り返ってみましょう。
リビングシェルロングpro.
・¥173,000 (税別)(アップライトポール付属)
・大人4人で快適な広さ
・メッシュの数は多いが、後部のパネルが跳ね上がらない
・インナーテントは付属しない(別売りで専用インナーテントあり)
・他のテントと連結すれば、リビングルームが広くなる(逆に連結しないとランドロックのほうが広い)
・慣れれば1人でも設営ができる
・ランドロックよりメッシュの数が多い
ランドロック
・¥159,000(税別)(アップライトポール別売)
・大人5人で快適な広さ
・前後部のパネルが跳ね上がる
・インナーテントが付属する
・慣れれば1人でも設営ができる
snow peak リビングシェル ロング Pro.
snow peak ランドロック
どっちもいいから悩ましい!
どちらも魅力的なポイントが多く、かなり悩ましい選択。やはり”なにを重視する”のかが、テント選びの決め手となるのではないでしょうか?
通気性重視であればメッシュの数が多い「リビングシェルロングpro.」、広さ重視であれば「ランドロック」を候補に挙げてもみるのもいいかもしれませんね。
Which would you choose ,Living Shell Long pro. or Land Rock?
さあ、あなたならリビングシェルロングpro.とランドロックのどっちを選ぶ?