スーツケースキャンパーが増えてるらしい
荷物をまとめてゴロゴロ引いて行けるスーツケース。その便利さゆえ「これってキャンプでも使えるんじゃ!?」ということにいち早く気づいた、スーツケースキャンパーが増えているようです。
”車が無いとキャンプができない”という概念をくつがえす画期的なスタイル。飛行機や新幹線で移動すれば、遠方のまだ見ぬ土地でのキャンプも可能に!
しかし夢は広がる半面、注意点もたくさん。後半ではそのあたりも踏まえつつ、まずは実際にスーツケースでキャンプへ行かれた方々のキャンプ事情をご紹介します!
スーツケースキャンプはこんな人におすすめ
・車の免許を持っていない方
・キャンプ場を拠点にアクテビティや観光を楽しみたい方
・遠く離れた土地でのキャンプを楽しみたい方
スーツケースキャンパー① 徒歩キャンプでのんびりと・・・
まずは、@dara2campさん。徒歩キャンパーの先駆けでもあるイラストレーター・こいしゆうかさんに触発されて、徒歩キャンプを始められたそうです。
早速愛用されているスーツケース「キャンパーノ・コロコーロ」についてお伺いします。
キャンパーのためのスーツケース「キャンパーノ・コロコーロ」について
「キャンパーノ・コロコーロ」のキャスターはロック機構付きで、電車などでの移動中も安心です。幅36cm×厚さ24cmと意外とコンパクトで、小型車輛の新幹線の棚なら乗せられるのも良いですね。テーブルやラック替わりにもなるのでサイトでも役立ちます。
気になる点と言えば、内張りの布がケースの隅まで張られておらず、そのぶんのスペースがやや無駄になっているように感じます。
また、背負うにはリュックの止め具がちょっと心許ないように思うことも。
パッキングのコツは?
基本的にケースの下部から入れていきます。左右の荷物の厚みをケースの内寸と同じくらいにしておけば、移動中に荷物が暴れることはなくなります。
スーツケース自体も重いので、体力に自信が無い方はリュックサックも併用すると移動が多少楽になりますよ。
使っているテントは?
ogawaの「ステイシーネスト」を使っています。2~3人用のドームテントですが、ちゃんとコンパクトに収納できるので、徒歩キャンプでも快適に寝泊りできます。
苦労を感じる時は?
歩道橋や階段を登るときや、未舗装の道を歩いて移動する時です。さらにキャンプ道具は金属製のものも多く、スーツケースと合わせると15kgを超えてしまう場合も……。
徒歩キャンプの良いところは?
あらかじめキャンプ道具をパッキングしておけば、すぐキャンプ場に行ける身軽さですね。それに公共交通機関を使うので、移動中は本を読んだりスマホをいじったり好きなように過ごせますし。
特に都市部に在住されていてソロキャンプに興味がある方は、徒歩キャンプから始められることを強くオススメします!
@dara2campさんの愛用ギアは、コレ
ディーオーディー キャンパーノ・コロコーロ
キャンパルジャパン ステイシーネスト
モンベル アルパインクッカー
キャプテンスタッグ トレッカーロールテーブル
キャプテンスタッグ トレッカーマイクロFDチェア
スーツケースキャンパー② 飛行機で北海道へGO!
お次は、@masato.matsukawaさん。なんと、飛行機で東京から北海道までキャンプに行かれたのだとか! 経緯や現地での移動について伺いました。
北海道まで行ったきっかけは?
札幌に住む旧友とキャンプをしたいと思いまして。また、muracoさんのPR映像をディレクションさせていただいた経緯もあり、muracoさんのアイテムを軸に軽量かつコンパクトなキャンプを試したくなり行ってみました。
現地での移動は?
羽田空港〜新千歳空港〜札幌駅までは自力で行き、そこからは友人の車にピックアップしてもらい、支笏湖まで向かいました。
危険物の取り扱いは?
火器やナイフは機内に持ち込みができないため、調理器具などは友人に頼ることを前提に荷造りして向かいました。
行ってみていかがでしたか?
旅の記録の動画を撮りながらキャンプをしていたため、機材が重くやや困難ではありました。でも、あまりやっている人がいないであろう事を経験できたのは、楽しかったですね。
@masato.matsukawaさんの「北海道スーツケースキャンプ」の模様は、こちらのYoutubeでも公開されています。パッキングや移動の様子も見られますよ!
@masato.matsukawaさんの愛用ギアは、コレ
リモワ サルサ 63L
ムラコ ブラックビーク4P
ムラコ オクタ8タープ
キングキャンプ コット
ソト アミカス クッカーコンボ
ヘリノックス タクティカル サンセットチェア
ヘリノックス ビーチタオル
2名のスーツケースキャンパーさん、ありがとうございました!
いずれもスタイルは異なれど、気をつけるべきポイントがいくつかありましたね。ここで、まとめてみましょう。
スーツケースでキャンプへ行く際に気を付けたいこと
1. キャンプ地での移動手段
自宅~最寄り駅までは楽に行けても、土地勘のないキャンプエリアでスーツケースを持ってウロウロするのはちょっと大変かも知れません。
現地の交通事情など事前に下調べをして、移動手段を念入りに検討しておくと安心です。
2. 危険物の持ち運び
電車であっても、危険物の持ち運びについては鉄道各社が規則を定めています。たとえばJRでは、ガソリンなどの可燃性液体の持ち込みは不可。カセットガスなど日常的用途のものに限り、2Lまたは2㎏(容器を含む)以内であればOKとされています。
飛行機はさらに厳しく、JALによるとガスは持ち込みも受託も不可。ナイフ類を持って行く場合は、預けることになります。
3. 重量制限のハードル
低コストを狙ってLCC(格安航空会社)を利用する場合は、荷物の量にも要注意。FSC(既存の航空会社)に比べて機内に持ち込める手荷物の量が少なく制限されていたり、受託手荷物が有料の場合もあるようです!
楽しさ広がる「スーツケースキャンプ」にトライ!
車が無いからと相乗りをさせてもらったり、いつも徒歩キャンで近場ばかり……となかなか動けずにいる方。身軽なスーツケースキャンプで、もう少し遠出してみませんか?
ソフトキャリーも使えます
ソフトでも、ハードでも。ゴロ引きソフトキャリーは旅行でもキャンプでも大活躍!