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【本社潜入】NANGA/ナンガの工場に行ってきました(3ページ目)

ダウンの違い

ダウンの比較

最後に、ダウンについて教えてもらいました。

ダウンの品質は、ダウンボールの大きさによって異なります。左が一般的なダウンで770FP、右がシルバーグースダウンで930FP。毛足の長さがちがいますね。なお、超撥水ダウンは、湿気によるダウン特有のにおいを軽減するという効果もあるそうです。

ダウンの入った袋

大人がすっぽり入るような大きな袋にダウンが入っていて、1袋は約10kg。ちなみに、もっとも高級なのはアイダーダックという自分の胸毛を巣穴に敷き詰めている鳥のもの。

巣穴に敷き詰められたダウンを手で採取しているそうで、1kg数十万円となるそうです……!

寝袋のプロから教えてもらう豆知識

ナンガ 広報担当・米澤創さん

米澤さんによると「長く使っているとダウンがへたってきた」という相談が多いのですが、大抵の場合は洗濯して汚れを落とすことで回復するとのこと。

ダウンを包む生地は、表側に撥水加工を施し、内側(肌に触れる面)は通気性を重視していることが多いので、裏返しにして洗濯ネットにいれると内側にあるダウンまで洗濯液が届きやすくなるそうです。

また、「ダウンの油分が抜けるから強い洗剤はダメ」とよく聞きますが、ダウン自体はご家庭にある液体中性洗剤で洗っても大丈夫とのこと。これは勇気が出ます。

「国産の寝袋」という強みとは?

アウトドア専門店にはいろいろなダウン製品がありますが、そのほとんどが海外の工場で作られています。海外生産によって手にしやすくなったのはうれしいのですが、万一、トラブルがあったときに対応しづらいのも事実。

とくに、ダウンを包むシェルに撥水加工を施しているものは、5〜10年で加水分解を起こしてしまいます。防ぎようのない現象ですが、国内生産しているナンガなら生地の交換やダウンの追加などのオーダーにも素早く答えてくれるそうです。

ますますナンガ製品が好きになる

ナンガ製品には、お値段以上のクオリティが詰まっていました。

2018年、ナンガはアウトドアデイジャパンほか全国各地のイベント会場にやってくるとのこと。製品に触れ、開発秘話を聞けるチャンスです。ブースを見つけたら立ち寄ってみてください。

ナンガ公式サイトはこちら

その他、大森弘恵の記事はこちら

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