「糸巻き」をランプにリメイク
富山・南砺市は絹織物で知られています。こちらは使わなくなった糸巻きをランプにリメイク(4800円)。これは木原さんのアイデアから生まれたもの。糸巻きに天板を載せればテーブルになるなど、いろいろと使い勝手がいいんです。
しなやかに曲がる錫(すず)
鍛金で知られる富山・高岡が生んだ純度の高い錫のプレート「すずがみ」(5000円、箱900円)。美しい模様は、何度もたたいて仕上げている証です。
和紙のようにしなやかに曲がるのに高強度なのは衝撃。豪快に仕上げた野外料理を盛り付ければ、また違ったイメージになりますね。
「すずがみ」は、仏具のおりんを作っている職人の手によるもの。音の調律が難しく、高度な技術を要するおりん職人の妙技を堪能できるというわけです。
製品作りのサイドストーリーを知れば、モノへの愛着が沸いて、大切に使うようになります。大量生産・大量消費ではなく、そんな時代に向かっているのではないでしょうか。(木原さん)
富山産だけではありません 日本生まれの道具がいろいろ
TSUGIKIで扱うのは、富山由来のものだけではありません。木原さんのハンドメイド作品も人気のひとつ。たとえば、山で見つけた鹿の角を加工したカトラリー!
これがあるだけで、インドアでもアウトドアな雰囲気を味わえますね。鹿の角を持って、手になじむ角度を考えてひとつひとつ作っているそうですが、今は鹿の角が手に入りにくくなっているし、製作の時間がとれないのが悩みの種なんだとか。
店内には、ほかにも木原さんが拾ってきた流木も。DIY好きは要チェックです。
UUU.のデニム製ハンテン(1万6800円)。デニムになると、カーデがわりに着られるのがおもしろいですね。
フランス生まれのパトリックなのになぜTSUGIKIに? じつはパトリックは1990年より日本で製造しているんです。日本の職人が作るため生産数は限定されますが、その美しさと作りのよさに魅了される人が多いのも納得です。
レトロなガラス製水差しやグラス、ちゃぶ台などが並んでいて、これらをキャンプに取り入れるのもカッコイイですね。アウトドアとは真逆な感じがしますが、いつもよりちょっぴり丁寧に扱えばいいだけ。
グランピングが市民権を得た今、ソファやランプ、日常で使う食器をキャンプに取り入れることは珍しくありません。TSUGIKIを訪れると、「キャンプにはタフな道具を」というイメージに凝り固まることなく、自由に気に入ったモノを取り入れればいいんだと再発見できます。