フィールドスコープとは?
望遠鏡は地上用と天体用に分けられ、その中でもフィールドスコープは「地上用の望遠鏡」に分類されるものです。フィールドスコープは遠くの対象物を拡大して見ることができるので、主にバードウォッチングや天体観測に用いられます。使い方としては、スコープ本体と接眼レンズを組み合わせて使い、取り付けるレンズの選択次第で倍率や見え方を変えることが可能。
フィールドスコープは主に2種類
フィールドスコープは、直視型(ストレートタイプ)と傾斜型(アングルタイプ)の2種類あります。直視型のフィールドスコープは、スコープ本体と接眼レンズが直接になっているタイプで、対象物にフィールドスコープをまっすぐ向けると観察することができます。デジスコに挑戦したい方は、直視型のフィールドスコープの方が対象物をとらえやすいのでおすすめです。
一方で傾斜型のフィールドスコープは、接眼レンズを上からのぞき込む形状。なので、天体観測など高い場所にある対象物を観察したりする場合は傾斜型のフィールドスコープが最適です。三脚を高くする必要がないので、安定した状態で観察することができます。
これだけは押さえておきたい!フィールドスコープの選び方
倍率に注意!
倍率が高いほどよく見えるというのは、正しくはありません。使用するシーンに応じた倍率、もしくは倍率絵を調整できるズーム機能がついたフィールドスコープを選びましょう。
●野鳥観察…20~40倍
●天体観測…10~30倍
メガネを使用している人は「ハイアイポイント」をチェック
ハイアイポイントとは、アイレリーフの長さが15mm以上の製品に表記されているスペックです。アイレリーフとは、レンズを覗いたときに、視野全体を見ることができる眼の位置から接眼レンズまでの距離のこと。
アイレリーフが長いほど目への負担が少ないので、眼鏡をかけている方はアイレリーフが長いタイプのフィールドスコープを選びましょう。
防水機能をチェック!
フィールドスコープは野外で使用することがメインのため、防水機能は付いていた方が安心です。フィールドスコープは精密光学機器なので、内部に水が浸入してしまえば最悪使い物にならなくなってしまう場合があります。
天体観測におすすめ!人気メーカーのフィールドスコープ4選
まずは、天体観測にオススメのフィールドスコープをご紹介します。ニコンやビクセンなど、人気メーカーをはじめとするおすすめのフィールドスコープを厳選しました。
ナビエット スポッティングスコープ na582
アーチェリー、野鳥観察や天体観察など、守備範囲の広い単眼望遠鏡。コストパフォーマンスのバランスがよく、Amazonでも人気の商品の1つのようです。ビギナーや、子供向けにも惜しくなく、かつしっかり見えもするという、まさに最初のフィールドスコープにぴったりです。
ナビエット単眼望遠鏡20~60倍×60mm
Vixen アロマ 52-A
やはりメジャーなブランドから出ている手に取りやすい価格のモデルもチェックしておきたいですよね。こちらのアロマは、手のひらサイズにおさまる小ささながら、機能は充分。
ペットボトル1本より軽いので手軽に持ち運ぶことができますね。接眼レンズも豊富なラインナップの中から付け替える事ができるので、購入した後の広がりも期待できます。
Vixen フィールドスコープ アロマ
Nikon 単眼望遠鏡 FSED50ACG
持ち運びに便利なソフトケースとストラップがついたNikon単眼望遠鏡。本体の奥行きはたったの207mm。手のひらにポンとのるサイズ感でありながら、Nikonならではのしっかりとした設計で、期待に応えてくれるフィールドの相棒的存在です。採用しているEDガラスは、クリアで色にじみのない視界を約束してくれます。
Nikon 単眼望遠鏡 フィールドスコープ チャコールグレー FSED50ACG
Vixen ジオマII-82A
Vixenが自信を持ってお届けする、スタンダードモデル、ジオマⅡシリーズ。さまざまなシーンに応じて細かな対応ができるよう、気配りが効いたデザインが魅力です。接眼レンズを付け替えも簡単ですし、デュアルフォーカスでピント合わせもスムーズ。カメラと接続しての撮影などにももちろん対応しています。
ビクセン・ジオマII-82A フィールドスコープセット
バードウォッチングに最適!おすすめフィールドスコープ4選
最後にバードウォッチングにおすすめのフィールドスコープをご紹介します。バードウォッチングに限らず、スポーツ観戦などにも使用できるタイプがあるので、両方楽しみたい方にもおすすめです。
Kowa スポッティングスコープ PROMINAR
世界的にも有名なカーキに赤のラインが入ったプロミナーシリーズはやはり外せないでしょう。指一本でピント調整ができるフォーカスノブ機構が秀逸です。
大きければ大きいほど、明るくなり、見えやすくもなりますが、こちらのモデルのサイズ感は77mmのレンズ径に1.3kgの重さと、携行するのにバランスの取れた機種となっています。
Kowa スポッティングスコープ TSN-774 PROMINAR
フィールドスコープ 三脚付き
ノーブランド品ながら、Amazonでのレビュー評価がなかなか高いこちら。ブランドにはこだわらず、コストとスペックで選ぶなら、選択肢に入ってくるでしょう。傾斜式なので、高いところ、低いところのものの観察にはぴったり。姿勢が辛くならず快適に仕様できますね。
ノーブランド品 三脚付き フィールドスコープ 20~60倍 60mm
Vixen ジオマ52-S
コンパクトで軽量なボディにEDガラスを採用したコストパフォーマンスに優れたモデル。こんなに軽くてこんなに見えるんだ!とビギナーにもぴったりですし、重たい装備を避けたい時にもしっくりくるでしょう。気軽に山登りや散策をしながら野鳥観察を楽しみたい、というシーンにはうってつけです。
Vixen フィールドスコープ ジオマ52-S
Kenko MIL TOL 400EP
合わせるレンズによって、フィールドスコープをまた増やすのはおしまい。アイピースキットを組み合わせてフィールドスコープとして、Tマウントと組み合わせればデジタルカメラと接続して撮影レンズとしても使用可能。一台あればあんなシーンも、こんなシーンも、きっと思い通りに「みて」「とる」ことができるスコープです。
KENKO テレスコープ 400mm F6.7 EDレンズキット
フィールドスコープ選びはスペック×用途で絞り込む
各社から、用途に合わせたサイズやスペックの製品が揃うフィールドスコープ。他にも双眼鏡なども選択肢にある方も多いでしょう。フィールドでの野鳥や星空の観察など、格段に楽しさをUPしてくれるアイテムですので、価格と使い勝手のバランスの取れたアイテムを選べるといいですね。
Exploring the outdoor field with field scope you will find something new.
フィールドスコープとの冒険は新しい何かを見つけ出せる