焚き火での斧の選択
前回、斧に付いて少し触れましたが、もう少し具体的に検証していきます。
斧はグレンスフォシュ・ブルークを愛用しています。
切れ味、破壊力、扱いやすさ、すべてに於いてバランスのとれた優れものだと惚れ込んでいます。
左からハンドハチェット、ワイルドライフ、ハンター、スカンジナビアンフォレスト、小型薪割り、大型薪割り、ロング大型薪割り、薪割り鎚、スウェーディッシュドローナイフ、カービング、右端は手作り小型鳶です。残念ながらすべてのラインナップは揃えていませんが、敢えてあと1本新調するならウッドチョッパーだと思っています。
焚き火をする時によく使う斧が、小型薪割り(左)とハンター(右)です。
小型薪割りは気持ちよく割れますが、柄が少し長すぎる気がします。
ハンターは切れ味が鋭く枝払いや枝切りには向いていますが、堅木の薪割りにはやや物足りません。
薪割り斧と枝払い斧の刃の形状は全く違い、重さもハンターの斧頭が600gに対し小型薪割りは1100gと破壊力があります。
ちなみにアウトドアアックスは380gと軽量なので堅木の薪割りには無理があります。
「鉈はあるので焚き火用に斧が欲しい」と思っている方は、ハンターやワイルドライフのような枝払い用斧は必要ありません。
薪割り用のウッドチョッパーか小型薪割りが最善の選択ではないでしょうか。
焚き火ウェア
焚き火をする場合のウェアは、火の粉に強いコットン生地が最適だと思います。ナイロン・ポリエステル系の上着は火の粉で穴が開いたり薪運びで破れたりしますし、フリースなどは一瞬のうちに燃えてしまうので危険も伴います。しかも煙臭さが衣服に付着するので、丸洗いできる衣類が便利だと思います。髪の毛にも匂いが付くので燃えにくい素材の帽子を被ることもひとつの対処法です。また直火をする場合は足下も重要。サンダルよりも靴、布製よりも革製ブーツが心強いです。
以前、弾け飛んだ火の粉が目に入ったことがあります。
セーフティグラスを着用することも決して大袈裟なことではないと思っています。
こちらは駒ヶ根のセカンドハウスにある衣類。ほとんどが焚き火や森作業に適した服装です。
左からL.L.BEANフィールドコート、GRIP SWANYファイヤーポンチョ、GRIP SWANYファイヤーパーカー、SIERRA DESIGNESマウンテンパーカー、Take&Sonsハンティングジャケット、ロガージャケット、アングラージャケット、Barbourビデイル。ハットは両サイドがWATERSHIP、中央がFILSONです。グローブはGRIP SWANYを愛用しています。
お気に入りの2着
GRIP SWANYファイヤーパーカー(左)は、太めの糸で織り込んだヘビーオックスフォード生地を採用。厚手でゴワッとした感触がありますが、洗いざらしが気持ちよく着込むほど味わい深く馴染んできます。両腕は二重補強され薪運びにも頑丈、大容量・多機能ポケットは焚き火シーンに有り難い存在です。
Take&Sons(右)は昨年デビューしたばかりのヘビーデューティブランド。写真のハンティングジャケットは11号帆布生地に泥染めを施したラギットな表情が特徴です。撥水機能と耐久性を重視したワックスドコットン生地もラインナップされています。狩猟という特殊な分野に特化しながら日常にも着られるジャケットです。