便利な充電式湯たんぽ、メリットとデメリットは?
寒いときに重宝する「湯たんぽ」は、昔ながらのお湯を注いで使うタイプと電子レンジで加熱して使うタイプ、充電式のタイプという3種類があります。
中でも充電式は電気の力で熱を発生させ、その熱を内部に蓄えて保温するもの。場所を問わず使いやすく防寒アイテムとしても人気の充電式湯たんぽのメリット・デメリットについて詳しく見てみましょう。
手間要らずで安全なのが大きなメリット!
充電式湯たんぽの充電は主にコンセントで行うタイプが多く、数は少ないですがUSBを使うタイプも。どちらも昔ながらの定番湯たんぽと違ってお湯を沸かす必要がなく、10分程度で温まる手軽さが魅力です。
充電時間は短いものの保温時間は概ね最大8時間程度と、朝までしっかり温めてくれる機能性の高さも注目したいところ。
最大8時間の蓄熱量がありながら1回の電気代はわずか2円程度とランニングコストも低く、繰り返し使えるエコでサスティナブルなアイテムとしても注目が集まっています。
電源や充電が無いと使えないのがデメリット
充電式湯たんぽは、安全性を考慮して一定の温度以上になると電源が切れる仕組み。そのため高めの温度の湯たんぽを使いたい方には物足りないこともあるので、この点がデメリットに感じられるかもしれません。
また、コンセントで充電するタイプは電源のないところでは使用できません。キャンプなどのアウトドアで使いたい場合は、昔ながらのお湯を入れるタイプやUSB充電式を選ぶ必要があります。
そして何より、機械である以上当然故障のリスクも。とくに水濡れや充電端子部分に体重をかけると故障の原因となりやすいので、アウトドアでは要注意。お手入れ方法や取り扱い方は、しっかりと確認しておきましょう。
充電式と他のタイプの湯たんぽを比較してみた
ここで、3タイプの代表的な湯たんぽそれぞれのメリット・デメリットと使用上の注意点をまとめてみます。
メリット | デメリット | 注意点 | |
充電式 | 準備がラク。同時に複数個用意できる。 温度が安定している。軽いアイテムも多い。 | 電源の確保が必要。使用回数に制限があり、寿命が早いことも。 | 充電時に傾けない。異常があったら使わない。使用回数の目安を守る。 |
レンジ式 | 準備がラク。比較的軽い。 | レンジがないと使えない。 | 加熱時間やワット数を守る。 |
熱湯式 | 好みの温度で使える。素材によっては保温時間が長いものもある。 | お湯を沸かす手間がかかる。同時に複数個用意しにくい。重い。 | 漏れがないかしっかり確認する。湯量を守る。キャップをしたまま加熱しない。 |
どのアイテムもメリット・デメリットがあるので、使用するシーンや好みに合わせて選びましょう。もし、アウトドアシーンで使いたい方は、ポータブル電源があるなら手間の少ない充電式がオススメ。
ポータブル電源がない場合でも、USBで充電できるタイプならモバイルバッテリーで使えますし、このようなタイプはコンパクトに折り畳める商品も多いので、持ち運びに便利です。
ここからは「充電式湯たんぽ」の選び方をご紹介。様々なアイテムがあるので、項目ごとにお気に入りを見つけてみてください。
充電式湯たんぽの選び方
充電アダプタで選ぶ
充電式湯たんぽの充電方法は、主にコンセントタイプとUSBタイプに分けられます。コンセントタイプは本体も大きく温度や保温時間ともにパワフルな傾向。ただし、充電アダプタ自体が大きくかさばりやすいため収納場所も考慮しましょう。
一方USBタイプはどこでも充電できる取り回しの良さが魅力。コンパクトなタイプも多く、オフィスに持ち歩きたいときにも便利です。デメリットとしてはコンセントタイプに比べて温度の持続時間が短い傾向にあります。
その他商品によっては温まるまでに時間がかかるものもありますが、ベッドに入る前に布団を温めておきたい場合には不自由なく使えるので、使いたいシーンや目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
大きさで選ぶ
充電式湯たんぽを選ぶときは、本体の大きさをチェックしましょう。だいたい30cm前後のアイテムが多いので、お腹に抱えたり膝に乗せて使いたい場合はこちらのサイズがベストです。加えて持ち歩くなら重さにも注目したいところ。
重さは、厚みや中に蓄熱材や水溶液が入っているかどうかでも差があります。特に中身の水溶液を自分で入れるタイプもあるので、その場合は商品重量だけでなく注水の量も確認しておくと安心です。
水溶液入りの商品は、だいたい1〜2kg程度の重さ。自宅で使う分には程よい重さが心地よく感じられますが、持ち運びを考えると軽い方が良い場合もあるので使いたいシーンを予め想定するのがオススメです。
形で選ぶ
充電式湯たんぽには、長方形型や丸型・楕円形など様々な形があります。手や足を温めたいときに嬉しい筒状やポケット状、中には袋状になったケースも。また、内部に食塩水を入れて柔らかい触り心地を楽しめる商品もあるので、身体に当てて使いたいときにオススメです。
肌触りに関わるカバーの素材にも注目を。フリースやフランネル、ボアのものであればフワフワの使い心地でより温かさが感じられます。素材については水洗い可能かどうかも重要なので、お手入れ方法を確認しておきましょう。
どれが人気?充電式湯たんぽのおすすめ
ここからは充電式湯たんぽの人気アイテムを、コンセント式充電とUSB式充電、装着型に分けて一挙にご紹介!
ちなみに充電式湯たんぽは家電量販店や生活雑貨店、ホームセンターなどで取扱いがありますがオフシーズンには販売していない可能性も。通販は通年で販売しているのでオフシーズンに買いたい場合はチェックしてみてくださいね。
コンセントで充電
モズ SCANDINAVIAN FOREST湯たんぽ
●重量:約1.2kg
●充電時間:約20分
●連続使用時間:約6~8時間
●北欧らしいヘラジカとハリネズミの刺繍がワンポイントになったカバーつき。
IRIE 電気湯たんぽ
●重量:約0.378kg
●充電時間:約3分
●連続使用時間:約2時間
●蓄熱時間がたった3分で、寒いときにすぐ準備できる。
5050WORKSHOP ECO-TANPO
●重量:3~6時間
●充電時間:15~20分
●連続使用時間:約1.3kg
●中身に食塩水を採用した柔らかい感触が楽しめるコンセント式充電の蓄熱式湯たんぽ。
5050WORKSHOP ECO-TANPOアウトドア
●重量:約1.15kg
●充電時間:約15〜20分
●連続使用時間:3〜6時間
●アウトドアをモチーフにしたテキスタイルがおしゃれなカバーつき。
ポカウォーマー 充電式湯たんぽ
●重量:1.1kg
●充電時間:約20分
●連続使用時間:布団内:約6~8時間/室内:約3~4時間
●食塩水入りで柔らかい触り心地が楽しめる。
Shinyee 湯たんぽ 充電式
●重量:1.99kg
●充電時間:約10分
●連続使用時間:約6〜10時間
●リアルタイムの温度表示と50度・55度・60度の3段階に温度調節可能。
ニックマン 充電式湯たんぽ
●重量:1.56kg
●充電時間:約10分
●連続使用時間:約6~8時間 (布団内)
●本体のヒーターが70度になると自動で電気が切れる安全装置つき。
エス・ワールド お湯のいらない充電湯たんぽ
●重量:1,25kg
●充電時間:約10分
●連続使用時間:約5~10時間
●赤と茶色のノルディック柄カバーが2枚セットになっている。
●500〜800ccの水を注いで使うタイプのコンセント式充電タイプ。
ウォーミー 蓄熱式ゆたんぽ ECO28+
●重量:約1.150kg
●充電時間:約15~20分
●連続使用時間:最長8時間
●しっとりと肌ざわりの良い保湿カバーつきで肌に当てて使いたいときもオススメ。
USBで充電
●遠赤外線を放出する特殊なグラフェン発熱シートを採用し、3秒で急速に加熱。
デスクジョッキー 電気湯たんぽ 3段階温度調節
●重量:約0.08kg
●充電時間:15分
●連続使用時間:3~6時間
●低・中・高の3段階に温度調節が可能で、温めたい場所に応じて使い分けられる。
●1分間で急速発熱し、その後は35度・45度・55度の3段階に温度調節可能。
装着型
充電式らくらく湯たんぽ(肩腰)
●重量:約0.28kg
●充電時間:約5~10分
●連続使用時間:3~8時間
●ベルト式で、肩や腰につけたまま移動可能なコンセント式充電の湯たんぽ。
ベルト付き2way充電式湯たんぽ HT-G162V(肩腰)
●充電時間:約10分
●連続使用時間:3~8時間
●お腹や腰に巻いて使えるベルトタイプのカバーと通常カバーの2点が付属。
スリーアップ 蓄熱式フットウォーマー ぬくぬく(足入れ)
●重量:1.7kg
●充電時間:約15分
●連続使用時間:約4時間
●動物をモチーフにしたぬいぐるみタイプのフットウォーマー。
充電式湯たんぽの効果的な使い方
「充電式湯たんぽ」は、身体に当てて直接暖をとったり寝る前にベッドに入れて布団を温めたりと、様々な使い方ができます。
布団を温めたいときは、寝る1時間ほど前に寝袋や布団に入れておくと◎。布団に入れた状態で使うと保温時間も長めになるので、そのまま朝まで温かさを感じられる場合もあります。
一方座っている状態で暖をとりたいときは膝上に湯たんぽを置き、その上からブランケットで覆うと温かさが持続するのでオススメです。
弱モードならピンポイントで温めることも可能
充電式湯たんぽは温度調節ができるアイテムも多いので、腰や肩・お腹などをピンポイントに温めたいときに便利。お腹を温めるなら50℃、腰なら55℃、手なら65℃程度がオススメです。
また、ベルトで装着できるアイテムは日中に作業しながら使えるので便利。カバーを変えるだけで置型・装着型に変えられるものもあるので、合わせてチェックしてみてくださいね。
安全性は?事故を防ぐには
充電式湯たんぽは便利で人気がある一方で、製品や使い方によっては事故につながる可能性もあるので要注意。過去にも電気蓄熱式湯たんぽが重大事故につながるとしてリコール対象商品になり回収されたケースがありましたが、この件以来安全性が向上し事故率は大きく下がっています。
就寝中の使用や子どもが使う場合はとくに、過熱・過充電を防止する安全機能付きや低温やけどを防ぐ温度調節ができるタイプを選びましょう。
事故を防ぐためには
どの湯たんぽでも正しい使い方を守ることが大切ですが、充電式湯たんぽの場合はとくに傾いた状態で充電しないよう気をつけましょう。使用前や充電中に異常がないかを確認することも重要です。
また、たとえ正しく使用していても重大事故が発生することもあるので、違和感を感じたらすぐに使用を中止し、メーカーに問い合わせましょう。
壊れたときの捨て方は?
充電式湯たんぽの寿命は、使用頻度にもよりますが、だいたい2年程度。捨てる時は自治体の規定に従い、冷めている状態で廃棄しましょう。蓄熱液が水もしくは弱塩化ナトリウム水溶液であれば水道に流しても大丈夫です。
充電式湯たんぽで上手に暖を取ろう
準備に手間がかからない充電式湯たんぽは、準備の手間が少なく使い勝手の良いアイテムです。ランニングコストも低く長時間温かさをキープしてくれるので、自宅でもオフィスでもアウトドアでも重宝すること間違いなし。
お気に入りのアイテムを見つけて、暖かく快適に過ごしましょう!