フレックステイルの「EVO REPELLER」がかっこいい!
出典:FLEXTAIL
こちらが今回ピックアップする製品、FLEXTAIL(フレックステイル)の「EVO REPELLER(エボ リペル)」。REPELLERとは撃退器を意味し、キャンプの大敵・蚊を撃退できるアイテムです……とそれだけでなく、1台3役のマルチな機能を持っているんだとか。
機能以前に見た目が好みすぎるので、筆者は迷わず飛びつきました。
フレックステイル エボリペル
商品サイズ | 約W83mm×D62mm×H147mm |
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重量 | 約495g |
バッテリー容量 | 14400mAh |
加熱温度 | 165℃ |
現物を入手→ディテールをチェック
こちらが手に入れた現物。重量は500mlのペットボトル程度で、サイズはペットボトルの2/3くらいの長さ。見た目で受ける印象以上に、ずっしりとしています。
そして横から&後ろから見た様子。上部のカゴのようなところに蚊とりマットを仕込み、蒸散させるようですね。
1台3役のマルチなガジェット
ボタンをチェックしましょう。4つのボタンはラバー製で、画像の通りスイッチになっています。
蚊よけを発動させるスイッチに、ライト関係のスイッチ……そう、本製品は蚊対策の機能だけでなく、ライトの機能も搭載しているんです。さらにあともう1つ便利な機能を持っているのですが、それは追々紹介します。
さあそれでは、本製品の機能を1つずつ見ていきましょう!
【機能その1】蚊よけに使える!
上部のカゴは、このように開閉することができます。前面と背面、両方が開けられるようになっているんですね。
そしてその中には、黒い金属製のプレートが2枚。このプレートにより蚊とりマットが加熱され、蚊対策が行われます。
スイッチは2つあるので、2枚のプレートの加熱ON/OFFはそれぞれ独立しています。
蚊よけスイッチをONにして、温度を計ってみました。温度はすぐにグングンと上昇し、あっという間に100℃を通過。公式スペックでは165℃もの高温になるそうです。
マットは市販のものでOK
加熱プレート部分に蚊とりマットを設置してみました。前面と背面の両方から設置できるので、一度に計4枚のマットを仕込むことができます。
ちなみに蚊とりマットは、説明書には純正品を使うよう記述がありましたが、日本では取り扱いがないようです。
そこで本製品用に使うことにしたのは、フマキラーの「ベープマット」。対応スペースは16畳、持続時間は12時間と頼もしいマットです。ドラッグストアで60枚入りを購入しました。
フマキラー ベープマット 60枚
成分/分量 | 有効成分:d・d-T80-プラレトリン15mg/枚(ピレスロイド系) その他成分:ジブチルヒドロキシトルエン、香料、着色剤、灯油、パルプ板、他1成分 |
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蚊よけモードは2種類
蚊よけのモードは2段階。公式サイトの言葉を借りると、キャンプモードは「キャンプ場で過ごしている時など、『静』状態向けのモード」、アウトドアモードは「ウォーキング・トレッキング中など『動』状態向けのモード」とのことでした。
キャンプモードでカバーする蚊よけ範囲は、半径1.5mです。サイトで傍らに置いておけば、蚊よけスペース内にいることができますね。このモードでバッテリーは14時間もつそうです。
そしてアウトドアモードになると、その範囲は半径4.5mに。画像のフレームをすっかりはみ出してしまいました。バッテリーの持続時間は8時間です。
ただし屋外では風の影響があるので、こういった数字はあくまでも目安として把握し、風上に設置するなど臨機応変な運用をすべきでしょう。
それでは次に、ライトの機能を見ていきます。
【機能その2】ライトに早変わり!
ハンドルはスライド式で、本体に角度をつけることができます。これにより出現するのが……。
本体の下部に搭載されたライトです。普段は隠れているというのがシブい仕様ですね。
あとハンドルの底部に、何やらネジ穴が掘られていることにも注目してください。
光量は最大で3000ルーメン。もっとも控えめな100ルーメンから、4段階に調節が可能です。ちなみに連続点灯時間は、100ルーメンで100時間、3000ルーメンで6時間とのことでした(ライトのみ使用時)。
ありがたいことに光の色も調節可能でした。真っ白な光から黄色に近いオレンジまで、5段階に調節することができます。これなら手持ちの他のランタンとも組み合わせやすいですね。
自由度の高い設置方法
さきほどちらっと触れましたが、ハンドルの底部にはネジ穴が掘られています。そのネジ穴のサイズは1/4インチ。そう、カメラの三脚に取り付けることができるんです。サイト内における設置の自由度がとても高くなりますね。
さらにハンドルの底部にはマグネットも仕込まれていました。暗いなかクルマの荷室を漁るときなど活躍してくれそうですね。
ただし総重量が500g近い本製品にしては、磁力は少々弱いです。自宅の冷蔵庫に取り付けてみたところ、ツーッと滑り落ちて冷蔵庫にキズがつき、妻に怒られました。愛車のボディ外側は避けた方が無難です。
【機能その3】モバイルバッテリーにも!
最後に紹介するのは、モバイルバッテリーとしての機能です。スイッチ類の横っちょにUSBポート(Type-C)があり、充電も給電もこちらから。内蔵バッテリーは51.84Whもの大容量を誇ります。
11.1Vで強力充電
定格電力は45Wもあり、充電してみると非常にパワフルでした。AnkerのPD充電器(コンセントに挿して使うやつ)も45Wの製品がありますね。
実際にスマホを充電してみたところ、率直に「え、早っ」という感想を抱きました。
ということで以上、じっくりと機能を見てきました。ここからは実際にキャンプで使ってみた様子をお送りします。
実際にキャンプで使ってみた
はい、キャンプ場に到着しました。冒頭でも述べましたが、筆者にとって蚊にやられる季節といえば、秋です。
実際問題として蚊に刺されるかどうか、身をもってテストしてみましょう。
サイトになじむ武骨なルックス
本製品をキャンプ場で使ってみて、まずルックスが素晴らしいと思いました。カラー的に筆者のスタイルに合っているのもありますが、ゴツゴツとした外観は、視界に入るたびに軽い満足感を得られました。これはMUZENのスピーカーとも通じるものがありますね。
散策のお供にも
あたりを散策するときや薪を集めるときなどは、カラビナで腰にぶら下げておくことができました。これは自宅でも有効な使い方ですね。ガーデニングや散歩でも活躍することでしょう。
就寝時の蚊よけにも
三脚に取り付けることができるので、好きな場所に手軽に動かすことができます。就寝時には幕内の邪魔にならない場所に、自由に配置することができて助かりました。
ちなみにこのキャンプで蚊に刺されたのは、1か所でした。これは設営時、本製品を使用する前に刺されたものです。キャンプ中は何度も耳元で「ぷ~ん」を聴いたし、夕暮れどきにはランタン前に何匹もの蚊が浮遊していたんですが、それらはことごとく駆除されました。
ライトとしては……?
ライトとしても使ってみたところ、光の質が硬くスポットライト的なので、テーブル上など狙いを定めた使い方が合うようでした。全体的にふわっと明るくしたい用途には向いておらず、本製品のライト機能は好みが分かれると思います。
しかし3000ルーメンのパワフルさは、ぐうの音も出ない頼もしさでした。
気になったところ
本当にIPX5?
公式スペックによると、耐水性能はIPX5となっています。これはあらゆる方向からの噴流に耐えられる保護等級なんですが、正直なところ疑わしく思っています。USBポートにカバーがなく、ここにドバドバと水が当たった場合、本当に大丈夫なんでしょうか?
ライトはバッテリー消費がネックかも
しっかりとよく照らすライトではありますが、春~秋は蚊対策にバッテリーを割きたいので、ライト機能が活躍するのは冬場限定かなと思っています。夏場のキャンプでは、追加でガッツリ明るくしたいときの助っ人ポジションですかね。
欲張った使い方に注意
今回はとにかく蚊に刺されたくない気持ちが強く、サイトに座っているときもバッテリー消費の激しいアウトドアモード(赤点灯)を多用しました。結果として深夜にバッテリーが切れ、急きょ蚊取り線香を出動させるハメに……。
バッテリーのムダ使いは避け、場合によっては片方の2枚だけを加熱→マットが白くなってきたら次の2枚を加熱……というリレー方式の運用でもよさそうです。
男前な蚊対策を求めるなら!
ということで今回は、フレックステイルの男前ガジェット「EVO REPELLER(エボ リペル)」を紹介しました。ここにきて言うのもなんですが、カラーはグリーンの他にグレーもあり、多様なキャンプスタイルに幅広く対応します。
蚊よけ、ライト、モバイルバッテリー……と1台3役のマルチなアイテム。特に蚊よけ機能は自宅でも普段から活躍すること間違いないので、コスパは悪くないと言えるでしょう。
蚊に刺されがちなキャンパーのみなさん、戦いは秋になっても終わっていません。ここらで強力なシールドを導入してはいかがでしょう?
フレックステイル エボリペル
商品サイズ | 約W83mm×D62mm×H147mm |
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重量 | 約495g |
バッテリー容量 | 14400mAh |
加熱温度 | 165℃ |