「コーナン」のクーラーボックスが良さそう
出典:コーナンeショップ
夏キャンプにおける「クーラーボックスの容量が足りない問題」をリーズナブルに解決できるアイテムがこちら。ホームセンター・コーナンのPB商品で、その名も「SOUTHERNPORT 強保冷クーラーボックス」。
9Lと17Lの2サイズがあり、9Lが¥2,508、17Lでも¥3,608(いずれも税込)と驚きの価格です。クーラーボックスを追加購入する場合、財布への優しさは最重要ポイントですよね。
カラーが男前でデザイン性も高いので、ソロキャンパーの1台目のクーラーとしてもいい選択になると思います。
9Lモデルを購入&現物をチェック!
といわけで9Lサイズを、サクッと2,508円で購入しました。コーナンの公式オンラインショップではただいま品切れ中ですが、同サイトで店舗在庫を確認→店舗受け取りできるので、まだまだ購入可能です。
サイズ感は画像の通りで、重量は約1.46kg。1桁リットルだけあって、コンパクトで軽量なハードクーラーです。
ビジュアル上の特長は、フタに刻まれた溝。これはデザイン性を高めるだけでなく、水に濡れた場合、溝に沿って水を逃がす役割がありそうですね。
表面にはシボ加工が施されており、傷がつきにくい(目立ちにくい)仕様。同時にマットな質感も演出するので、高級感が漂います。
サイズはソロ~ファミリーの2台目に◎
各サイズはこの通り。各数値はハンドル部分を除いたものです。真上から見るとA4用紙をひと回り大きくしたような面積で、高さはA4用紙の長辺よりもちょっとだけ短いですね。
庫内の各サイズはこの通り。500mlのペットボトルは立てて収納することができます。キャンプスタイルにもよりますが、ソロ用もしくはファミリーのサブクーラーにちょうどいい収納力でしょう。
もっとも、大量の肉を持参してビールを果てしなく呑みたいソロキャンパーもいるので、繰り返しますがあくまでもキャンプスタイルによります。
容量の目安として公表されているのが、こちらの本数。ペットボトルなら立てた状態で8本、350ml缶は寝かせて並べることで16本も保冷しておけます。ただし一緒に入れる保冷剤によって、本数が減ることはあるでしょうね。
ディテールを見てみよう
細部を見ていくと、格安クーラーとは思えない気配りが見られました。コーナンの公式サイトには「スタッフが使ってみた」的な記事ページもあり、開発にはガチなアウトドア好きが取り組んでいる模様です。
- ①側壁の厚さは3cm弱
②フタにはしっかりゴムパッキンが
③前後に倒せるハンドルは水平で止まる
④底には本体と一体型の脚が
……とこのように、リーズナブルに仕上げながらも要所は押さえている印象です。特に倒したハンドルが水平状態にとどまるのはクールですね。再びハンドルを立てるときにスムーズに握ることができます。
快適なワンタッチ開閉
フタの開閉はワンタッチ。「PUSH」と書かれている部分をカチッと押すとロックが外れ、開けることができるように。
閉じたら今度は側面側をプッシュ。カチッと音が鳴ってロックがかかります。世の中にはゴムラッチを力一杯ひっぱる必要のあるクーラーボックスがありますが、そういった労苦とは無縁です。
とはいえ力一杯ひっぱるタイプは密閉度が高く、開閉のしやすさとはトレードオフ。劣っているということではありません。
ショルダーベルトが付属します
側面にはベルトを通せと言わんばかりの、細長い穴が空けられていました。そう、この穴にベルトを通すことで、肩にかけて持ち運ぶことが可能になります。
ショルダーベルトとバックルは標準装備。説明書通りにセットすれば肩がけOKです。筆者はさしあたって必要がなく取り付けませんでしたが、車を横付けできないキャンプサイトなど、場面によっては重宝する無料オプションでしょう。
使いやすい保冷剤は?
クーラーボックスのお供として、保冷剤は欠かせません。そこで本製品にはどんな保冷剤が適しているのか、手持ちのもので試してみました。
ロゴスの「倍速凍結・氷点下パックL」は、まるで専用品のようにばっちりフィットしました。底に沈めてよし、立ててよし、食材やドリンクの上に寝かせてよし……と申し分のない入れ心地(?)でした。
ちなみに「氷点下パックGT-16℃・ハード900g」も同サイズなので、そちらも同じようにジャストに使えます。
次はクーラーショックのMサイズ。こちらは底に沈めたり、上部に置いたりするのは不可能でしたが、垂直に立たせる分にはギリギリ大丈夫でした。フタを閉める際、クーラーショックのフチが折れ曲がって少々強引な形となりますが、それが気にならなければ問題ないと思います。
そしてモンベル「フレックス フリーザーパック」。こちらは折り曲げることのできる保冷剤なので、柔軟に対応してくれます。画像のようにフタをする感じで設置してもいいし、内部に立ててもOK。ただし9Lの容量に対して、1コでは足りないのが玉にキズですかね。
保冷性能をテストしてみた
さあそれでは、肝心の保冷力を見ていきましょう。最高気温35℃を超える猛暑日に、水と氷を朝9時~夕方18時にわたって保冷してみます。
水(540mlのペットボトル×3本)と氷 (カップ氷×2個)を詰め、温度計をセットしました。保冷剤はロゴスの氷点下パックLを1つ使用します。
これより1時間後、3時間後、6時間後、9時間後に庫内温度をチェックしていきましょう。ちなみに直射日光は避け、木陰に設置しておきました。
朝9時~夕方18時の温度変化
はい、温度変化は画像の通りです。氷点下パックがさすがのダッシュ力を発揮しましたね。
こうして見ると優秀な数字ですが、これにはあまり意味がありません。センサーの位置で数字は大きく変わるし、温度計の数字が15℃を超えていても、まあまあ冷えていることが多いからです。
問題は6時間後→9時間後の温度上昇ですね。これはおそらく氷点下パックのダッシュが失速したタイミングでしょう。
やはり壁の厚さが5cmもあるような、高価なハイエンドクーラーよりは温度が上昇しやすいように感じました。しかし確かな比較検証を行ったわけでもなければ、そもそも価格が何倍も違います。
氷はどのくらい残った?
さてカップの氷はというと、溶けずに残っていたのが、2つ合わせてこのくらいの量でした。サワー類やハイボールに使うとして、500ml~1Lくらいはこなせそうです。
これがキャンプ中だとすると、18時から呑み始めるための氷をしっかり残してくれましたね。しかもカップ氷は一般的なロックアイスよりも粒が小さくて溶けやすいので、「朝9時~夕方18時」、「保冷剤は氷点下パックL×1」という条件において、充分に保冷できたことがわかります。
ちなみに午後18時、温度計を庫内から取り出すと、あっという間に数値は30℃を超えました。いかに過酷な猛暑日に、計測を行ったのかわかってもらえると思います。
実際にキャンプで使ってみた
さて次は、実際に1泊のキャンプで使ってみた様子をお伝えします。翌朝の氷の残り具合や、使い勝手についての率直な感想をレポートします。
保冷したのはソロ食材とドリンク
保冷するのは、これらのドリンク&食材。保冷剤は、温度計測をしたときと同じロゴスの氷点下パックLと、クーラーショックのSを用意しました。
日中が暑いので氷点下パックのダッシュ力でガツンと低温に持っていってもらい、持続力はクーラーショックでカバーする作戦です。
さっきの画像にあったドリンク類がきれいに収まりました。クーラーショックSの座りもいい感じですね。
この状態からドリンクや肉、焼酎を呑むための氷を取り出して過ごします。