記事中画像撮影:筆者
「なるほど!」な便利グッズ発見
一見ふつうのカラビナのように見えますが、じつはただのカラビナじゃあないんです。
ヒントは、こっちのパーツ。この湾曲したアタッチメントと一緒に使うことで、キャンプに役立つアイテムに早変わりするんです!
その名は「どこでもカラビナ」
じつはこれ、「どこでもカラビナ」という商品名のとおり、布などをカラビナとアタッチメントの間に挟み込むことで、好きな場所にフックポイントを生み出せるアイテム。
これを見つけたとき、筆者には真っ先にやりたいことがあったんです!
好きなところにLEDランタンを吊り下げる
筆者がどこでもカラビナを使ってやってみたかったこと、それはフックポイントのないタープにLEDランタンを吊り下げること。
タープ下にランタンを吊り下げたいけど、ちょうどいい場所に引っ掛けられるフックがなかったり、そもそもフックがなかったり。「真上からテーブルを照らしたいのに……」という悩みを解決すべく、どこでもカラビナを導入!
こんなふうにタープの生地にかませることで、しっかりとぶら下がります(取り付け方法は後ほど)。
軽めのLEDライトを吊り下げても安定していて、引っ張ってみても落ちる気配なし。
これならランタンハンガーがなくても、照らしたいところに効率よく明かりを届けることができてめちゃくちゃ便利です。この快適さをずっと求めてた……!
【気になる装着方法は?】どこでもカラビナの使い方
最初このアイテムを見たとき、一体どういう仕組み!? と不思議でした。
まずはこちらの動画をご覧あれ。
取り付け手順
- 1、カラビナのフックを押し上げる
- 2、カラビナのフックをカーブしたパーツ(アタッチメント)の先端の穴に入れる
- 3、カラビナのフックをカーブしたパーツ(アタッチメント)のもう一方の端に回しかける
- 4、カラビナを離すと固定完了!
どこでもカラビナはこのような特殊な着脱方式を採用していて、特許申請中なんだとか!
タープやテントに取り付けるときのコツ
布地をピンと張った状態だと取り付けできません。幕を張る前に取り付けておくか、生地をたわませてから装着するのがポイントです!
ほかにもできる、こんなこと
軽いアイテムを吊るしておく
LEDランタンを吊るす以外にも、どこでもカラビナが役立つ使い方はたくさんあります。
たとえば、脱いだアウターをかけておきたい、濡れた衣類やタオルを乾かしておきたいとき、どこでもカラビナを使うとあらゆる布地にフックポイントが作れます。
暑い季節に必須の蚊取り線香。地面やテーブルに直置きしたくないとき、こんなふうにぶら下げておけば快適度アップ。
フックのなかったサンシェードにも、ハンディファンを吊り下げることができました。これなら真夏も風を循環できて涼しく過ごせそうです!
居住スペースの拡張に
タープのハトメがないところも跳ね上げて出入りしやすくしたい、なんてときにも、簡易的なフックポイントを作ることができて便利でした。工夫次第で、張り方のバリエーションが楽しめます。
【使用上の注意】
- ただし、どこでもカラビナの使用上の注意として、
- ・無理な使用、無理な力、強い衝撃を与えない
- ・火器の近く、直射日光、高温の場所での使用や保管は避ける
- との記載があるので、あくまで自己責任のうえで。
- 安全面と生地へのダメージを考えると、風が強めのときや長時間の使用はとくにご注意ください。
使い道はまだあるぞ
ほかにも、チェアのシートに取り付けすると即席バッグハンガーになったり……
ポケットのない洋服にサングラスを引っ掛けておいたり。
もちろんバッグにも取り付け可能なので、ドリンクホルダーのないバックパックにペットボトルを外付けする、なんてことも。
家ではカーテンを有効活用する使い方も。とにかく布地があれば、工夫次第でいろいろな使い方ができちゃいます。
気になったポイントを検証してみた
生地に穴は開かないのか?
使う前に一番気になったのが、生地に穴が開いたり、傷めてしまったりしないのか……? という点。
布地がたわんだ(ピンと張っていない)状態で正しく扱えばするっと装着できるので、取り付けの時点では基本的に穴が開いてしまうことはなさそうでした。
取り外したあとはしばらく装着跡が残っていたものの、霧吹きで水をかけたら徐々に消えていきました。
ただし、「使い方によっては穴開きやキズの可能性あり」というのが正直な感想。公式サイトには「一切穴をあけず、好きな場所に着脱できる」と書いてあるのですが、TC素材のタープに3日間つけっぱなしにしたときは、さすがに穴に近いキズが残ってしまいました。
(ただ、ナイロン素材のテントに同じ時間装着したときは特にダメージなかったので、明確な理由はわかりません)
また、構造上カラビナを開いた状態で布地を通すことになるため、尖っている部分で生地を傷めないよう注意は必要かな、と。
【結論】穴開きやキズ跡が心配な方は、幕には使わないのがベター。
素材の種類や厚み、使用時間によってダメージの差はあると思うので、使用の際は自己責任のうえでお願いします。
とはいえ便利なアイテムに変わりはないので、幕ものに使う際は、幕が入っていた収納ケースやハンカチなどで、一度どんな塩梅か試しておくことをおすすめします!
耐荷重はどのくらいある?
公式サイトには耐荷重についての記載はありません。筆者が使ってみた所感としては、タープに使うなら200g程度が許容範囲かなと思っています。
アウトドアでは風や雨でタープがたわむので、重たいものに使うのはちょっと不安。軽めのギアや、万が一落ちてしまっても大丈夫な場所に吊るすのが安全策でしょう。
ちなみに、公式のSNSアカウントではカーテンに2Lペットボトルをぶら下げていたのですが、さすがにそれは無理じゃない? と思ってやってみたら……
全然いけました(笑)! ずれ落ちることもなくこれには驚き。
ただ、装着する布地の種類や構造、環境によって、耐荷重は左右されると思うので、とくにアウトドアで使用する場合は十分ご注意を。
これは発明品
ランタンフックがない悩みを解決してくれる「どこでもカラビナ」。扱いの注意点はあるものの、それでも便利なアイテムに変わりはないので、「どうしてもここに吊り下げたい」というときに重宝しています。
買いやすい価格なので、筆者は2個買い! とにかくあらゆる布地にフックポイントが作れるので、持っていると意外と役に立ちますよ。
どこでもカラビナの公式ページはこちら