このカタチは、そう「アレ」です!
筆者は、このアイテムを初めて見たとき、「フライヤー(揚げ物)に使うグッズ?」と思ったのですが……。
日本人になじみ深い食べ物、“アレ”のカタチになっています。読者の皆さんは、何に使うかご存じでしょうか?
そう「♪これっくらいの、おべんと箱にぃ~」のおにぎり! ロゴスから販売されている「焼きおにぎり器」なのです。
焼きおにぎりといえば、BBQをしながら片隅で焼くのが定番。でもBBQの網に引っ付いたりして意外に焼くのも大変だったり……。それもこのアイテムがあれば解決!
しかも、つまみを炙ったり焼きおにぎりを作る以外にも使えちゃう便利グッズなのです。使うたびに「このメニューにも便利じゃん」と発見があったのでご報告します。
「焼きおにぎり器」のスペックは?
サイズは、約36×幅約18×高さ約5.5cm。重さは約300gです。(300mlのアルミ缶飲料の重さを想像してもらうといいかも)
決して片手で持てない重さではなく、筆者の小学校低学年の子どもも片手で持って焼き作業を手伝ってくれていました。シンプルながら、しっかりとした作りで安心できます。
収納できるハンドル
出典:ロゴス
ハンドルは収納することができ、縦18×横26×高さ5.5cmとコンパクトに携行できます。
写真は、ハンドルを伸ばしている状態
ハンドルの先端が凹凸のデザインになっているので、S字フックがピッタリはまります。写真のようにハンギングラックにかけておくことも◎。他のキッチン用品と、三角の「焼きおにぎり器」が並んでいる図が地味に面白い!
海外から来ていた友人が、「これ何?」と興味津々だったので、「Grilled rice ball maker」と、全貌を説明したところ、「Cool!!」と絶賛してくれました。日本とアウトドアが好きな海外の友人への、ちょっとしたお土産にも喜ばれそうです。
使ってみた【ベーシック編】
出典:PIXTA
筆者は、幼い頃から焼きおにぎりが大好きです! 居酒屋で呑んだときの焼きおにぎりとお漬物のセットも最高です。
でも、自宅では自分で作るのがちょっと億劫で、冷凍の焼きおにぎりをチンすることがほとんど……。めんどくさがり屋な筆者が、「焼きおにぎり器」で焼きおにぎりを作ってみましょう!
1|おにぎりを握る
いたってシンプルなおにぎりを握ります。筆者がいつも子どもに握るサイズのおにぎりより、少しだけ大き目のおにぎりを作りました。
公式には、「対応おにぎりサイズ(最大):(約)一辺12cm」と記載されているので、参考にしてみてください。
2|セットする
まず、取っ手の留め具を外して、ロックを解除。
続いて、ハンドルを引っ張り伸ばします。
おにぎり部分をパカっと開けます。
おにぎりを入れます。息子が「やりたい!」と目を輝かせてやってきたので、手伝ってもらいました。
閉めて、ハンドルの留め具を限界まで押し込みロックします。
工程ごとに写真を撮って紹介していますが、一連の流れはとっても簡単で1分もあればスムーズに準備ができました。子どもと一緒に食事を準備するのも、キャンプの楽しさのひとつです。
3|焼く
では、焼きスタート! 火加減は、あまり強すぎない程度でゆっくり焼いてみます。
少し焼き色がついて来たころに、ハケでお醤油を塗ります。ヌリヌリする作業を子どもが楽しんでやってくれました。
実は、筆者の息子は焼きおにぎりが好きじゃないのですが、出来上がりを一番楽しみにしています。実は、この写真のとき1つ失敗をしているので、のちほどお伝えしますね。
さらに焦げ目がつくまで焼いていきます。裏側も同じように焼き、焼きおにぎりを育てていきます。んん~イイ香り!
両面とも、イイ感じの焼きおにぎりに仕上がりました! 途中で火力が強くなりすぎて、黒く燻されてしまった部分もあるのですが、焼きおにぎり第1号、良しとしましょう。
4|実食
アツアツなので、お子さんは要注意! ふーふーしながら、「おいしい~」と息子が食べてくれました。アレ? 君、焼きおにぎり嫌いじゃなかったっけ……? 自分で作った食事は美味しく食べれるマジック。
ちょっとした失敗談2つ
1|しょうゆを塗るときは、閉じたままでOKでした
大きな失敗ではないのですが、やらなくても良い工程をやってしまっていました。それは、上の写真のように醤油を塗るときのこと。
焼きおにぎり器を開けて塗っていたのですが……。
ロゴスの公式サイトに掲載されている動画を改めて見たところ、閉じたまま醤油を塗られていました。
そのため、2個目以降から閉じたまま醤油を塗りました。こちらの方が、手間をひとつ減らせてスムーズです。
2|油を塗っておくのがいいかも
もうひとつは、網にご飯や食材がこびりついてしまったことです。水に浸けて洗えば落ちる程度なので大きな問題はないのですが、あらかじめゴマ油やオリーブオイルなど食材に合わせた油を塗っておくと洗い物が簡単になりそうです。
とはいえ面倒くさがりの筆者は、「ちょっと水に浸して洗えばいっか~」と思い、油を塗らずそのまま使い続けています。
使ってみた【バリエーション編】
「焼きおにぎり器」のパッケージの裏には、焼きおにぎり以外にも、二枚貝やホイル焼きにも最適と記載されています。焼きおにぎり以外の食材や、色んな味の焼きおにぎりに挑戦してみました!
チキンナゲット
我が家のBBQの定番「ナゲット」を焼いてみました。いつもなら、1つずつ裏返す必要があるのですが、「焼きおにぎり器」を使うと、5~6個ナゲットを入れて一気に裏返しができるので、楽チン!
お野菜
息子が苦手なピーマンを実験的に焼いてみました……。なんと、食べてくれたのです! 自分で焼いて、自分で食べてくれました。ただし、2個だけですが(笑)。それでも、苦手なものを食べる気にさせてくれるアウトドアマジックです。
これからの夏野菜が美味しくなる季節、自分で採ったお野菜や出かけ先の道の駅などで購入した地元のお野菜を焼いて、旬を味わうのも楽しいですね!
なんちゃってモーニングセット
上の写真のように、おにぎり・ウインナー2本・ナゲット1個を1つの「焼きおにぎり器」で一緒に焼くことができるズボラワザを編み出してしまいました……。
1回の焼きで、ちょっとした朝食セットが完結できます。ここにサラダやスープをプラスしたら、もう立派な朝ごはんです。ソロキャンのときにも良さそう。
【焼きおにぎり】ハムとチーズ
ご飯にハムとスライスチーズを混ぜて焼いてみました。味付けは、醤油を塗るのではなく、クレイジーソルトを握る前に混ぜ、粉末のバジルも入れています。少し洋風の味! トマト系のスープに合いそうです。
【焼きおにぎり】大葉とたらこ
こちらは、和風のお味。間違いのない味でした。美味しい! 醤油は塗らず、変わりに麺つゆを塗っています。このままお茶漬けにしても◎。
バターがなかったため今回は作らなかったのですが、「醤油とバター」も間違いのない黄金の組み合わせで美味しそうです。次回、作ってみます!
ハンバーガー
ロールパンを半分に切ってバンズにして、具材を挟み、ハンバーガーにしてみました。具材は、チーズ、ハム、ベビーリーフ、マヨネーズです。これを、ホットサンドのように焼いてみたところ……。
ミルクロールパンの甘味と、ハムとチーズの塩気、そこにビターな焦げ感が相まって、絶妙に美味しかったです! これはハマる! 毎朝食べたい。
「焼きおにぎり器」を使えば、ひっくり返すときにバンズと具材がばらけてしまう心配がないので調理も簡単です。
使ってみた【自宅編】
美味しい焼きおにぎりが手軽にできるのが嬉しくて、日常の食卓でも使ってみたくなりました。
筆者の家はIHのため、カセットコンロで作ってみました。カセットコンロの五徳だとサイズが合わなかったため、オーブントースターにの中に敷いている目の粗い網を敷いて、その上に「焼きおにぎり器」をのせました。
家庭用のカセットコンロでも、ちゃんと焼きおにぎりが完成しました! 最初、火力の調整に迷った際に焦げができてしまいましたが、それもまた香ばしくて美味しい。
極弱火で、両面合わせて約5分弱で出来上がりました。夫や子どもたちにも好評です。冷凍やフライパンで焼く「焼きおにぎり」にはない直火の味わいに、はまってしまいました。
焼きおにぎりだけでなく、焼きたい食材を入れてコンロやバーナーであぶるだけで、宅呑みのレベルが上がります。
もはや、おうち居酒屋。これ、イイ。や、めっちゃイイ! 便利グッズに出会った嬉しさを噛みしめながら、チビチビとお酒が進みます……。
食卓に笑顔が増える最高のアイテム
パカっと開けて食材をセットとするだけ。面倒くさがりな筆者は、この手軽さと、応用の楽しさに、「焼きおにぎり器」にすっかりハマってしまいました。
複数の食材を入れても、ひっくり返すのは片手間で1回で済むのが嬉しいです。焼きおにぎりだけに使うのは勿体ない! アルミホイルに包んで、食材を蒸し焼きしたり、ナッツなどの小さい食材を煎ったりと、使い方は無限にありそうです。
三角のおにぎり型なのが、またアイテム所有欲をくすぐります。アウトドアや日々に暮らしに、おもしろ便利アイテムを取り入れてみませんか?