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【シングルバーナーでOK!】片手サイズの「ソロたこ」なら、面倒なあのメニューを手軽に楽しめるぞ

「ソロ用」と銘打たれたコンパクトギアを見ると、ついつい手を出してしまう筆者。けれど、こういう超コンパクトギアって、実際使ってみるとただ小さいだけで実用的ではないことも。

そんな筆者が最近入手したのがブッシュクラフト「ソロたこ」。片手サイズの手軽さに惹かれたものの、はたしてその実用性はいかに……?

 

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目次

片手サイズの“ソロ用”に惹かれ、ついつい…。

小さすぎて使いにくいクッカー

近年のキャンプブームの勢いに乗り、100均や雑誌の付録などを中心に、カードサイズの鉄板や焚き火台など、ソロ向けの超小型ギアが一気に爆増しましたよね。

中には、ただ小型化しただけで、実際使ってみたら実用的ではない代物に出くわすケースも。

けれど、「ソロ用」と銘打たれるとついつい手を出してしまうのが、ソロキャンパーの性……。

「ソロたこ」

というワケで購入したのが、見ればわかるエエ感じのま~るい穴3つのコイツ。思わず大阪弁になってしまいますが、そう、こちらソロキャンプ用のたこ焼き器で、その名も「ソロたこ」。

しかも、あのブッシュクラフトが手がけており、きっとソロキャンプでの実用性がしっかりと実感できるアイテムのハズ……。今回はこちらを徹底レビューしていきます。

ブッシュクラフト ソロたこ

サイズ本体/約56×180×30mm、ハンドル約20×160×4mm、収納袋/約120×290mm
重量本体/約400g、ハンドル/約85g、収納袋/約20g
材質本体・ハンドル/鋳鉄 収納袋/麻

「ソロたこ」はこんなアイテム!

徒歩キャンプにもOK!極小サイズ

「ソロたこ」の付属品。ケースとハンドル

「ソロたこ」本体は約5.6×18×3cmと、片手で握れる実にコンパクトなサイズ感です。一度に焼けるのは3個と少なめですが、鋳鉄製の本格派で、重量は約400gと重め。

イワタニ炎たことのサイズ比較

画像は、筆者宅で愛用中の家庭用カセットコンロ用のたこ焼き器、イワタニ「炎たこ」

「炎たこ」は一度に20個焼けるので、個数的には「ソロたこ」の6倍以上のサイズです。

このサイズをキャンプに持って行くとなると、一気にたこ焼きのハードルが上がりますが、「ソロたこ」なら躊躇なく持って行けますね。

どんなリュックでも「ソロたこ」は簡単に収納できる

付属品は専用ハンドルのほか、可愛いタコ焼きイラスト付きの麻袋。油汚れなどの付着を防ぎ、リュックなどへの収納時にも便利です。

コンテナなどの隙間にもするっと入るので、携行時のスペースに悩むこともありません。徒歩キャンプですら、手軽にたこ焼きを楽しめるわけです。

シングルバーナーでも使える!

「ソロたこ」の裏側は安定感を考えた構造

「ソロたこ」は裏側の構造にも工夫が底面に長方形の枠が付いており、さまざまな熱源の上でも安定するんです。液状のたこ焼き生地を焼くには安定感がマストなので、重要なポイント。

「ソロたこ」をソロストーブに乗せてみた

ソロ用の小型焚火台やグリルなどでは、多くのタイプで安定します。画像はソロストーブ「ライト」ですが、こういうゴトクのない形状でも問題ないですね。

「ソロたこ」を薪ストーブに乗せてみた

テンマクデザイン「ウッドストーブM」天板上の大きくフラットなスペースでも、安定感はバッチリ。雑に乗せるだけで特に固定などを気にする必要はありません。

「ソロたこ」を「ST-310」に乗せてみた

SOTO「レギュレーターストーブ ST-310」では左右どちらかにややずらせば安定して置けました。バーナーパットなど挟めば中央にも乗せられて、より熱が均等に伝わりそうです。

焚火台からシングルバーナーまで熱源を選ばないので、「ちょっとたこ焼きやりたいな」と思ったときに、自宅でもキャンプでもたこ焼きのハードルをグッと下げてくれます。

高い蓄熱性が頼もしそう…?

「ソロたこ」は分厚い鋳鉄製

誰もが「ソロたこ」をひと目見て考えるのが、「同時に3個しか焼けないのが不便そう」という点だと思います。ですが分厚い鋳鉄製なので、かなり蓄熱製は高いはず。

いったん熱が入れば簡単には冷めないから、ソロなら、飲みながら少しずつ焼いて常にアツアツにありつけそうです。

実は考えられた大きさなのかと感じていますが、現実はどうなのか……。この後しっかりレビューしていきたいと思います! 

使用前にはシーズニングを

鋳鉄は蓄熱性が高い反面、非常に錆びやすいというデメリットも。使用前には、予めよく熱してオリーブオイルなどの植物油を塗り込み、シーズニングを行う必要があります。

使用後は洗剤を使わずにお湯で、タワシなど使って汚れを落とし、十分乾燥させてから油を塗って保管を。

万が一錆びてしまったら、お湯とスポンジなどで擦り落とします。金属タワシや研磨剤などは本体を傷付けるため使用はNG。

いざ、ソロキャンプでたこ焼きを焼いてみた!

それではいよいよ実際に「ソロたこ」を使って、ソロキャンプでたこ焼きを作っていきます!

どうせなら材料もコンパクト化

たこ焼きの一般的な材料

筆者が普段、自宅でたこ焼きを作る際の材料はこんな感じ。粉、タコ、卵、揚げ玉、紅ショウガ、ネギ。そしてソースにマヨネーズ、青のり、かつお節など、と結構品数が多いんですよね。

せっかく「ソロたこ」があっても、さすがにこれではソロキャンプで手軽にたこ焼き!とはいきません……。

たこ焼きのセット材料

そこでオススメなのが、単なるたこ焼き粉ではなく、紅しょうがや青のりなどの一部材料までセットになった商品。かなりコンパクトに収まるし、だいぶお財布にも優しいんです。

たこ焼きの材料は大幅に圧縮できるのでソロキャンプでも困らない

また、現地で粉を水で溶いて卵を混ぜるのって、卵の運搬も面倒だし、生地を混ぜた後のシェラカップなどに乾いてこびり付いた汚れを落とすのも大変です。

そこでさらにオススメなのが、自宅でたこ焼き生地を作り、じょうごなどでペットボトルに入れて持参する方法! キャンプでの手間も荷物も一気に減らせます。

ちなみに、たこ焼き生地は一晩寝かせるとより美味しくなるので、その点でもメリットが。

1|「ソロたこ」をよく熱する

「ソロたこ」を熱する

いよいよ調理を開始していきます! 食材のカットなどの準備は先に済ませておいてから、まずは「ソロたこ」をしっかりと加熱。

少し煙が出るくらいまで加熱すると、おいしいたこ焼きができますよ。

2|「ソロたこ」に具材を入れる

「ソロたこ」にタコと天かすを入れる

これは筆者的コツなのですが、揚げ玉の油はたこ焼きをカリッと仕上げるという重要な役割を果たすので、一番最初に穴に入れます。その上にタコを入れていきます。

ソロですからね、贅沢にでっかくカットしていきましょう。

3|たこ焼き生地を流し込む

「ソロたこ」にたこ焼きの液を流し込む

ペットボトルをよく振ってから、生地をたっぷりと流し込みます。穴からはみ出してもOKです。余談ですが、なるべく水分量が多めのシャバシャバな生地の方がフワフワ食感になります。一方で、水分量が多いほど綺麗に焼き上げる難易度はUP。たこ焼き粉などの作り方に記載の1.5倍までの希釈を目安にしてみてくださいね。

4|残りの具材を乗せ、ひっくり返す

たこ焼きをひっくり返していく

紅ショウガ、ネギ、揚げ玉を乗せ、穴から溢れた生地を寄せ集めつつ竹串でひっくり返します。

このとき、金属の串だと鋳鉄製の「ソロたこ」を傷つけてしまう恐れがあるので、竹串か耐熱プラスチック製などの串を使用しましょう(筆者的に、竹串は耐熱プラスチック製に比べて難易度は高め)。

5|コロコロと丸めれば完成!

出来上がったたこ焼き

後は、コロコロ丸めながら焼き上げ、完成したらシェラカップなどに取ります(ソロたこから直で食べるのは熱すぎて危険なので要注意!)。

粉を溶くときに出汁を強めておけば、ソースなどの調味料なしでもおいしく食べられます。

ここでいったんバーナーの火を落としても、3個食べ切る程度の時間なら十分蓄熱効果が持続。 食べ終わったら即第2弾という感じで、流れが途切れることなく、最後までアツアツを適量ずつ食べ続けられましたよ。やはり、よく考えられているなあという感想です。

たこ焼き以外の調理もできる……?

「ソロたこ」はたこ焼き以外にも、工夫次第でなかなか幅広い活躍を見せてくれましたよ。

オイル効率高し!「ミニアヒージョ」

「ソロたこ」でアヒージョを作る

ニンニクと唐辛子、オリーブオイルを入れて熱したら、そこへ好きな具材を入れて煮ればミニアヒージョの完成

食後にオイルが大量に余りがちなアヒージョは、本来ソロだとやりにくいのですが、「ソロたこ」なら、食パン1枚でほぼ吸い取れる量のオイルで済むので実に効率的。

また、たこ焼きのタコやネギが余ったらアヒージョに切り替えるのもオススメです。

本格派の「肉感シュウマイ」も◎

「ソロたこ」でシュウマイを作る

お次はシュウマイにもトライ。穴に市販のシュウマイの皮を敷き、そこへ豚ひき肉たっぷりのタネを詰めたら、少し水を振ってからアルミホイルを被せて蒸し焼きに。

たこ焼きよりもお腹にガツンと溜まりますし、焼き時間も短く済みます。ソロじゃないときに「ソロたこ」を活用するなら、シュウマイがいいかもしれませんね。

サクサク止まらない「ミニおかずパイ」

「ソロたこ」で一口サイズのおつまみパイ

これはかなり変則メニュー! 適当なサイズにカットした冷凍パイシートを穴に詰め、ウインナーやチーズを詰めて加熱。パイが膨らんだら「ミニおかずパイ」の完成です。

ウィンナーにケチャップ、モッツァレラチーズにバジルソースなど、具材ごとに調味料を分けるとより美味しく。サクサク食感が病みつきで、なかなかの絶品でした。おつまみや昼食にも◎。

たこ焼きに飽きても、「ソロたこ」の使い道は意外と幅広いことが分かりました。

気になったのはこんなところ

重量とシーズニングの手間

シーズニングなどがいる「ソロたこ」は本格的だが使いやすいとは言いにくい

「ソロたこ」は小さいながらも鋳鉄製の本格派。だからこそおいしく焼けるんですが、結果としてコンパクトさに相反する重量とシーズニングの手間が。

徒歩キャンプなど、100gをいかに削るかという世界では、約400gはなかなかのインパクト

シーズニングの手間も考えると、「アルミ+フッ素コーティング」ぐらいの素材だと、手軽に使えるコンパクトさのメリットがより高まった気がします。

熱源によっては焼きムラが

ムラができてしまったたこ焼き

実は、SOTO「レギュレーターストーブ ST-310」では、中心だけが焼け過ぎてしまいました。

細長い形状なので、熱源が小さいシングルバーナーでは両端が火から遠くなるせいか……?

と思いきや、底面に均等に火が当たる薪ストーブ天板の際にも同様の焼きムラが。なので、この1列構造ではどうしても起こり得る問題に思えます。2列×2行構造なら防げたかも…?

中心には火が早く通ることに留意しつつ、途中で場所を入れ替えるなど、ある程度たこ焼きの面倒を見てやる手間も楽しむ道具ということなんでしょうね。

忙しないけど、1人でたこ焼きに夢中になるキャンプも楽し

おいしくたこ焼きを楽しもう

「ソロたこ」は良くも悪くもたこ焼き器。別メニューにも使えるけれど、たこ焼きをやらない人が買う必然性はほぼないかと思います。

とはいえ、ソロキャンプや自宅でも、たこ焼きのハードルをグッと下げてくれるサイズ感はやはり希少。さらに、本格鋳鉄製の「ソロたこ」ならではの没入感で、驚くほど夢中になれます。

焚火を楽しみながら、1人、ただたこ焼きを焼いては頬張る。たまには一人でたこ焼きに向き合ってみる夜も面白いし、そのための「ソロたこ」であると思います。

ブッシュクラフト ソロたこ

サイズ本体/約56×180×30mm、ハンドル約20×160×4mm、収納袋/約120×290mm
重量本体/約400g、ハンドル/約85g、収納袋/約20g
材質本体・ハンドル/鋳鉄 収納袋/麻

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