記事中画像撮影:筆者
銅製のクッカーに憧れるけど…
熱伝導率が高く、プロ御用達というイメージが強い“銅製”のフライパンや鍋。卵焼き器なんかも銅製というだけで、なんだかより美味しそうに見えちゃいますよね。
何より、コッパーカラーに輝く優美な佇まいも筆者好み。
以前から憧れてはいたものの、本格的な銅製フライパンって1万円以上するかなり高価なモノが多く、メンテナンス面も難しそうな気がして手を出せないまま……。
ベルモントの新作にひと目惚れ!
ところが最近、ベルモントの新作で「コッパーミニフライパン 15」なるアイテムを発見!
こちら、直径15cmというミニサイズなうえ、持ち手が短くてキャンプにも持参しやすそう。しかもお値段もリーズナブル。
なんとも可愛いフォルムにひと目惚れした筆者は即購入。早速使ってみたので、詳しくレビューしていきます!
ベルモント コッパーミニフライパン 15
サイズ | 約Φ152×15mm、 全長約208mm(ハンドル含む) |
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重量 | 約177g |
材質 | 本体:銅 ハンドル:真鍮 |
ベルモント「コッパーミニフライパン」ってどんなアイテム?
銅製だから美味しく焼ける!
見た目はとにかく美しい……。銅ならではの高級感を感じます。
銅は熱伝導に優れ、食材にムラなく熱が伝わりやすいため、美味しく焼き上がるのが魅力です。また、ダッチオーブンなどの鉄製と違って、錆びにくいながら経年変化も楽しめます。
小ぶりサイズがソロにピッタリ
サイズは約直径13.5×高さ1.5cm、ハンドルを含めても長さは約19cmとコンパクト。重量も約148gと軽量で、持ち運びもノンストレスです。
持ち手が短いためキャンプに携行しやすいのもポイント。トランクカーゴのロータイプでも、立てて収納できます。
また、ハンドルは真鍮製なので、熱伝導率が銅の1/4程度と低く、熱くなりにくいのがうれしいですね。銅とは違った経年変化が楽しめるのも魅力です。
サービングが映えるデザイン
出典:belmont
持ち手が短いのに加え、縁が垂直かつ底面もフラットなので、そのままテーブルにサービングしても映えるんです! 保温性も高いので、料理を温かいうちに食べられます。
実は、この公式サイトのホットケーキをそのままサーブしている画像が、かなり筆者に刺さったんです。めちゃめちゃ美味しそうですよね! この写真を見て購入を決めたほど(笑)
直火調理もOKな、あえての無垢仕上げ
出典:PIXTA
銅に特有の経年変化に「緑青(ろくしょう)」という錆の一種があり、人体には無害。けれど、長時間(約2時間以上)入れたまま放置すると、食品が変色する可能性があります。
その変色を防ぐために、銅製品にはニッケルなどで表面にメッキ処理が施されるのが一般的ですが、焚き火など高温の直火調理ではこのメッキが溶けて焦げ付いてしまいます。
出典:Instagram by@belmont.japan
だから、「コッパーミニフライパン」はあえての無垢仕上げ。直火でもガンガン使えるし、むしろ身体にとって必要な栄養素である銅を摂取できるんです。
病原性大腸菌O-157などに対する強い殺菌効果も実証されるなど、銅イオンによる優れた殺菌作用もメリットの1つです。
「コッパーミニフライパン」を実際に使ってみた!
まずは油ならしから!
銅製フライパンについて調べてみたところ、使用前に、油で皮膜を作るのが焦げ付き防止の秘訣のようです。
ですが、鉄製フライパンのシーズニングとは違い、油だけを7分目ほど注いで加熱していきます。(加熱前に一度洗剤で洗っています)
弱火〜中火で、油の粘度が下がって表面がゆらゆら揺れるくらいまで加熱。高温になりすぎないよう火加減を見つつ、そのまま4〜5分煮立たせます。
火を消したら、冷ました油をオイルポットなどに移し、フライパンに残った油をキッチンペーパーなどで表面全体によくすり込みます。これで油ならし完成!
ホットケーキを焼いてみた!
それではいよいよ、筆者憧れのホットケーキをコッパーミニフライパンで焼いていきます!
材料は市販のホットケーキミックス、卵、牛乳、シロップ。
ここでポイントなのが、使い始めの1ヶ月くらいは油を多く使う方が上手く焼けるという点。ふだんより油を多めに入れてフライパンを熱し、ホットケーキ生地を流し込みます。
熱伝導が良いので表裏合わせて3分ほどで焼き上がりました! しかも均等に熱が伝わるおかげで焼きムラも無し。サイズ感も1人分にピッタリ、そしてこの小ささがなんとも可愛いです。
フライパンがおしゃれなので、お皿に盛り付けず、そのままテーブルに出した方がむしろ映えます。見た目もいいし冷めにくく、洗い物も減って一石三鳥?です!
重さを生かしてシェラ炊飯の蓋に
直径15cmといえば、直径約13cmが一般的なシェラカップとの相性も◎。ということで、シェラカップ炊飯用の蓋として代用してみましたよ。
(炊き上がった写真)
結果、アルミの器などに比べて重さがあるので、沸騰しても蓋が浮かず蒸気が逃げにくく、しっかり役目を果たしてくれました。もちろん、ご飯も美味しく炊き上がりました。
ハンバーグも中までアツアツ!
約2cmほどの厚みがあるハンバーグも焼いてみましたが、しっかり中まで火が通りつつ、肉汁たっぷりのジューシーな仕上がりに!
最初に油ならしをしたので、ひっくり返すときにこびりつくこともありませんでした。
そして、そのままサービングがやはりイイ雰囲気ですよね。いつものハンバーグ&目玉焼きセットに、ちょっと昭和レトロなフィルターがかかった感じ。
柔らかいスポンジ&お湯で洗う
銅製品自体は洗剤で洗っても大丈夫なんですが、油ならしでせっかく作った油の皮膜が剥がれてしまうので、銅フライパンや銅製の卵焼き器など、焦げ付きを防ぎたい製品には、洗剤はNG。
なので、柔らかいスポンジ&お湯などで洗って乾燥させ、再度キッチンペーパーで油を馴染ませてから保管するのが、錆や変色(緑青)を防ぐ方法のようです。
気になったのはこんなところ
ハンドルが熱くならなくもない
出典:Instagram by@belmont.japan
真鍮製のハンドルですが、いくら銅より熱伝導率が低いとはいえ、実際調理に使ってみたら、素手で持つには熱いときも。
ハンドルカバーなどは付属していないので、手に耐熱グローブを嵌めるか、ベルモント公式インスタ投稿の画像のように、「シェラカップ レザーカバー」が使えそうです。
サイズ的には長さ9.6cmなので、約6cmの持ち手には3cmほど余ってしまいます。純正オプションとして専用カバーが販売されることを期待します!
緑青ができたらちょっと面倒かも
出典:PIXTA
銅特有の錆、「緑青(ろくしょう)」が出た場合のお手入れがやや面倒。酢に同量の塩を混ぜた溶液を布またはスポンジに付けてこすり落とす必要があります。
とはいえ緑青が付いたままでも人体には無害だし、奈良の大仏や自由の女神などの緑色も同じく緑青によるもの。これも経年変化による1つの“味”と考えるのもアリですね。
ベルモント コッパーミニフライパン 15
サイズ | 約Φ152×15mm、 全長約208mm(ハンドル含む) |
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重量 | 約177g |
材質 | 本体:銅 ハンドル:真鍮 |
「コッパーミニフライパン」で脱・映えないソロ飯!
コンパクトで携行しやすく、銅の熱伝導の高さで食材が美味しく焼き上がる「コッパーミニフライパン」。そして何と言っても、そのままサービングしたときの見映えが最強です。
筆者的には、ぜひこのフライパンでホットケーキを作ってみてほしい……! キャンプで映えること間違いナシ。
目玉焼きにウィンナーなど、いつものソロ飯の見映えも旨さも盛ってくれる「コッパーミニフライパン」で、あなたも「脱・映えないソロ飯」目指してみてはいかがですか?