DODから気になる焚き火台が
二次燃焼する「すけもえファイヤー」
こちらが今回ピックアップする焚き火台、DODの「すけもえファイヤー」です。DODからは二次燃焼する焚き火台「○○もえファイヤー」シリーズが4製品リリースされており、本製品は最新作。
最大の特長は、側面のメッシュから炎が透けて見えること。二次燃焼の焚き火台は二重壁に阻まれていまいち炎が見えませんが、それを克服した注目作です。
現物を借りて使ってみることに
実際に使ってみるため、現物を用意しました。まず収納サイズは上の画像の通り。重量は約5kgと軽量級の焚き火台ではありませんが、二次燃焼する焚き火台としては気になるほどではありません。
ちなみに付属のキャリーバッグは、面ファスナーでガッチリと開口部を閉められるため、灰のこぼれにくい仕様です。
中身を取り出してみました。すべてプレート状のパーツで構成されています。これらを組み立てることで、二次燃焼を生み出す二重構造の焚き火台になります。
さあそれでは、はりきって組み立てていきましょう! 組み立て方法にそれほど興味がない場合は、画像8枚ほどザザッと飛ばしちゃってOKです。
組み立て方法はおおむね簡単
まずはインナーを組み立てます。この工程はちょっとコツが必要だったので、のちほどじっくりと解説します。
組み上がったインナーの底部に遮熱板を仕込みます。
広げたアウターにインナーを差し込みます。
脚を広げたテーブルにインナー入りのアウターを載せ、ゴトクを設置して完成です。
インナーの組み立てが難所といえば難所
組み立ては全体的に簡単ですが、インナーの組み立て工程だけは初見では戸惑うかもしれません。少々詳しく解説します。
インナー(長)でロストルを挟み込んだら……
……インナー(短)を組み込むのですが、左右で切れ込みの方向が違っていますね。向かって右側が下からの切れ込み、左側が上からの切れ込みになっています。
まず向かって右側の方を、上から下にスライドさせて組み込みます。
次に左側の切れ込み位置を合わせ、下から上にスライドさせて完了。
この「左側の切れ込み位置を合わせ」るときに、一時的に全体を歪ませて干渉を避ける必要があるので、難しいと感じる人がいるかもしれません。が、一度やってしまえばなんてことはありません。
それでは完成状態をじっくりと見ていきましょう。
細部をじっくり見てみた
完成状態のサイズはこの通り。平べったくて、可愛らしい壁のようなフォルムです。テーブルの脚は長くはありませんが、遮熱板が仕込まれているので地面へのインパクトは抑えられます。とはいえ焚き火シートは使うようにしたいですね。
炉の内側、上部にはぐるりと無数の穴が。二重構造の壁にたくさんの穴、二次燃焼を生み出す大事な要素です。
二重壁の厚さは背面(メッシュじゃない方)が2cmほど。他の壁は1.5cm程度といったところでした。
インナーを引き出してみました。インナーの一面は細かいメッシュになっており、その位置がアウターの粗いメッシュと合致するようになっています。これにより内部の炎が透けて見えるというわけですね。
焚き火調理のためのギミック
付属のゴトクは、6枚の細長いプレートを組み合わせて使います。切れ込みが豊富にあるので、小さなクッカーやシェラカップにも対応できると思います。
もちろん6枚すべてを使う必要はありません。
本体の下部には、遮熱板とテーブルの間にちょっとしたスペースが。DOD公式サイトによると「ピザやスキレット料理などのオーブン調理が可能」とのことです。
実際に焚き火してみた
さあそれでは実際に焚き火をしてみましょう。特に着火剤などは使わず、枯れ葉にはじまって小枝、少しずつ太い枝……と進めていきます。
煙突効果が発生する形状なので、早々にしっかりと燃えはじめてくれました。