アウトドアマン・写風人さんが送る“南信州の森暮らし”
長野県・駒ヶ根市に居を構える写風人さん。アウトドアと密接な日々の暮らしを綴ります。
1955年生まれ。GRIP SWANYオフィシャルカメラマン。FIRESIDE薪ストーブエッセイ著作家。2019年より南信州に移住し、薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しんでいる。Instagramのアカウントは@syahoo_jin
ファイヤーサイド社長ポール・キャスナー氏の影響
私が駒ヶ根に移住し、“火のある暮らし”に没頭しているのも、ファイヤーサイド社長のポール・キャスナー氏の影響です。
ポール社長は、1976年日本文化や尺八を学びに来日され、南信州の山奥で薪ストーブを中心とした自給自足の生活を始められました。
その暮らしを通して、薪ストーブの普及と自然とのライフスタイルを広く伝えるために設立されたのが「ファイヤーサイド」です。現在、駒ヶ根には本社と直営ショップがあり、私はショップのスタッフとして勤務しています。
昭島モリパークアウトドアヴィレッジに出店が決定!
そして、そんな「ファイヤーサイド」が、今年4月末に昭島モリパークアウトドアヴィレッジに出店することが決まりましたので、今回の話題はこちらです。(前述した、ファイヤーサイド社長のポール・キャスナー氏も登場しますよ)
モリパークアウトドアヴィレッジは21000㎡の敷地に名だたるブランドが出店し、アウトドアの魅力を体験できる新しいスタイルの商業施設です。ファイヤーサイドは大きなクライミングウォールの隣ですので、そちらを目指せば分かりやすいと思います。
ハードな引っ越し
話は一旦4月下旬に戻ります。
4月末、店内の改装工事が終わり、オープンまで残り4日間という強行スケジュールの中、営業所のあった下高井戸からの引っ越しや新しい什器の設置。また駒ヶ根からは300kg近い薪ストーブから小さなカラビナまで2,000点以上の商品の搬入・陳列などで、スタッフ総動員の慌ただしい展開となりました。
新店舗の見どころは……
私はオープン前夜まで商品陳列などを手伝い、その様子を中心に、店内の見どころ、お買い得品、GW期間中のイベントなど紹介していきたいと思います。
まず設営風景の中から、店内の見どころをピックアップしてみました。ファイヤーサイドでよく知られている商品と言えば、グランマーコッパーケトルではないでしょうか。
元々は、ポール社長のおばあさんが薪ストーブの上で使っていたケトルを日本版に復刻したのが始まりで、このショーケースには初期モデルから現在に至るまでの貴重な歴代ケトルが並んでいます。
もちろん、おばあさんが使っていたオリジナルケトルも飾られているので、現行モデルとの違いを観察するのも面白いですよ。昨年秋に発売されたコッパーケトルのミニ版「エニーケトル」に続いて、この夏ステンレスバージョンの発売も決定しました。
焚き火はもちろん、IHなど幅広い熱源に対応しているのが特徴です。ここ昭島では実物を展示し先行予約も受け付けていますので、手に取ってご覧ください。
さらに、世界的に人気の高いグレンスフォッシュ・ブルークの斧も全シリーズ展示しています。
私にとってグレンスフォッシュは特に愛着があるので、ポール社長と2人でディスプレイしました。
枝払い斧から薪割り斧、オーダー品のカービングやブロード、フローなども揃っていますので、自分に合った斧を見つけてみてください。発売間もないコラボ商品にも注目です。
オリジナルの七味にも注目
長野県の七味といえば「八幡屋磯五郎」さん。江戸時代中期から続く老舗で、日本3大七味のひとつでもあります。
その八幡屋さんと、薪火のプロが考えた「薪火柚子」と「薪火塩」。
「薪火柚子」は、ピリッとした刺激の中に爽やかな柚子の風味が特徴です。ピザのチーズとも絶妙ですし、お味噌汁にもよく合います。
「薪火塩」はパンチの効いたスパイスで薪火料理の香ばしさによく合い、これ一本で味が完結です。私自身、七味は苦手な方でしたが、試食を重ねる度にはまってしまいました。
どちらも色んな料理に合いますので一度お試しください。東京の昭島店と長野の駒ヶ根店、そしてオンラインストアでも販売中です。
ファイヤーサイド公式オンラインストアはこちら
店内にはファイヤーサイド製品だけでなく、人気のアウトドアブランドも
グリップスワニーのグローブや難燃生地のジャケット、デイツやフュアハンドのハリケーンランタン、モーラナイフやオピネル、SOLOストーブやサンゾクマウンテンなどキャンプには欠かせないアイテムも充実しています。
またBBQグリルや能登珪藻土伐り出し七輪など、炭火料理の品揃えも豊富です。
そして、焚き火に関わる商品が多いなか、ちょっと変わったコーナーも……。
アウトドア好きに刺さるかもしれない選書コーナー
ファイヤーサイドは3月末から(株)トーハングループの一員に加わり、アウトドアと読書を組み合わせた事業展開も企画しています。
昭島店ではトーハンプロデュースによる「火と読書」をテーマにした選書コーナーも設けていますので読書好きの方もゆっくり過ごせますよ。
私はオープン前日の夕方まで手伝っていましたが、社長始め東京メンバーは遅くまで頑張って、なんとか無事に28日のオープンを迎えられたようです。
28日ファイアーサイド、オープンの様子
ここからは、東京から送られてきた写真でオープン当日の様子をご紹介します。
店舗を入ると右側には長野産・東京産の薪や炭、薪割り台、着火材などが販売されています。
焚き付けから火持ちの良いナラまで豊富に用意していますので、キャンプ前に立ち寄って買い込みもできますね。
左側には庭で焚き火を楽しむティピやクアルバ、ファイヤーボウルなどのアイテムが勢揃い。コールテン鋼の錆の質感を間近で感じてみてください。
こちらが薪ストーブコーナーとモバイルバス「ボヘメン」。薪ストーブは施設の関係上、実際に焚くことはできませんが、実物を触れたり大きさの目安を感じ取って頂けれるように配置されています。
この画像のモバイルバス「ボヘメン」は、これまでのアウトドアバスタブにはなかった横長サイズなので、家族で入ってもゆったり足を伸ばせます。
意外と大人2人で持ち運べるので、いつでもどこへでも持ち出し自由。お気に入りの屋外で入浴が楽しめます。
GW期間限定!今だけの割引商品はこの2つ
買い物の目玉となるのが、オープンからGWまでの期間限定割引商品です。目玉となるのが2つあるので、CAMP HACK読者に先行してご紹介いたします。
まず1つ目がこちら、キンドリングクラッカー。
焚き付けづくりが安全・簡単にできる優れもので、いまではキャンプ場に常設している施設も増え、見かけることがとても多くなった人気のキャンプ道具ですね。
大きいサイズのキングは太さ18cm、長さ60cmまでの薪に対応しているので薪ストーブユーザーにとても便利なアイテムです。
そして、もう2つ目がポータブルピザオーブン「KABUTO」。
ガスや電気に比べ、薪窯で焼いたピザはひと味違います。ピザだけでなくオーブン料理もできるのでレシピの幅が広がること間違いなしです。最近はキャンプ場に持ち込む方も増えたので、この機会にぜひどうぞ!
「キンドリングクラッカー」と「KABUTO」、どちらも昭島店オープン記念として、公式オンラインストアでも特別特価です(4月28日から5月7日までの期間限定)。
5月3〜7日までのオープニングイベントも
最後にイベントの告知を。昭島アウトドアヴィレッジの象徴とも言えるクライミングウォール前の芝生広場で、薪割り・焚き火体験が開催されます。
参加費無料で予約も不要。お子様も参加でき、焼きマシュマロも体験できます。またイベント参加者や商品ご購入の方には、この日のために用意した祈願薪がもらえます。
ファイヤーサイドが本社をおく信州駒ヶ根の光前寺。天台宗信濃五山にひとつに数えられた寺院でご祈祷してきました。
火は神事や祭礼にも使われる神聖な存在であり、また人を暖め、癒し、美味しい食事をもたらす人間にはなくてはならない存在です。その反面、正しく扱わないと人や自然に危険をもたらす恐ろしい存在でもあります。
この祈願薪を手に、改めて火の安全に注意を向けるきっかけになって欲しい、そんな思いを込めた祈願薪です。
薪ストーブや焚き火をする際に、火の安全を祈りながら祈願薪を焚いてください。GW中、まだ予定の入っていない方は、ぜひ遊びにお越しください。お待ちしています。