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メスティンのバリ取り

メスティンのギザギザ気になりません?使用前にやるべき二大作業「バリ取り」「シーズニング」をおさらい

メスティンを使う前にやる二大作業「バリ取り」と「シーズニング」の方法まとめ! 人気のメスティンをやっと手に入れたらすぐに使いたいところですが、ちょっと待った! 多くのメスティンはそのまま使えないんです。安全かつ快適に、そして末永く愛用するためにやっておきたいバリ取りとシーズニングの方法をご紹介します。

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目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

人気のメスティンを使う前に……

トランギア「メスティン」

様々な調理が楽しめる万能調理器具のメスティン。アウトドアブランドのみならず、100円ショップでも取り扱われるほど人気を集めており、店頭で見かけることも増えてきましたよね。

そんなブームもあって手に入れた方も多いはずですが、ほとんどのメスティンはそのままでは使えないことをご存知でしょうか?

「バリ取り」と「シーズニング」が必要なんです

メスティンのバリ取り

バリ取りとは
本体や蓋のフチにあるザラつきをヤスリで取り除いて滑らかにする作業
購入したばかりのメスティンには、生産時にできたバリ(鋭利な部分)が残っていることがあります。これが残ったまま使ってしまうと調理や食事のとくにケガをしてしまう恐れがあるので、きちんと取り除いておく必要があります。
メスティンのシーズニング
シーズニングとは
焦げ防止の膜を作り、アルミ臭を消すための作業

アルミ製のメスティンは新品の状態だと独特の臭いが。お米の研ぎ汁を煮たり野菜くずを炒めてこのアルミ臭を消す作業がシーズニングで、こうすることで表面に膜を作り焦げや変色もしにくくなります。

バリ取りもシーズニングも絶対に必要というわけではありませんが、メスティンを長く安全に使用するうえで大事な作業。今回は、メスティンを使うなら覚えておきたいバリ取りとシーズニングの方法をまとめていきます!

バリ取りの方法

こんな状態ならバリ取りが必要

ギザギザしているメスティンのフチ

購入したメスティンのフチが、写真のようにギザギザしていたらバリ取りが必要。そのまま使うと不意に手指を切ってしまいかねないので、このギザギザを紙やすりで削っていきます。

ちなみに中にはあらかじめフチが滑らかにされているメスティンもありますが、最終的には使う人の判断によるもの。怪我をしないよう軍手をした状態でフチを触り突起があるかを確認、必要か不要かを判断しましょう。

▼今回使用したメスティンはこちら

用意する物

用意するもの

メスティンのバリ取りにオススメなのは400~1000番。紙ヤスリは数値が小さいほうが目が粗く大きく削れるのに対し、大きい方が目が細かく丁寧に削ることができます。

グローブをしている女性
バリ部分は鋭利になっているので素手で作業を行うとケガをしてしまう恐れがあるので、軍手や厚手の手袋が必要です。また、削りカスが出てくるのでマスク着用で屋外か下にシートを引いての作業がオススメです。

STEP1:紙やすりでバリを削っていく

紙やすりでバリを削っていく

作業としてはザラついた部分をやさしく削っていくだけ。先に大きめのバリを400番辺りで大まかに削り取り、1000番でなめらかに仕上げるイメージです。

ただ目が粗いと表面に傷ができてしまうこともあるので、丁寧に仕上げたい方は始めから1000番を使うのが良いでしょう。

STEP2:削りカスを洗い流す

削りカスを洗い流す

バリが落とし終えたら目の細かい紙ヤスリで全体を滑らかに仕上げていき、最後に削りカスを水で流して触ってみて滑らかになっていれば完了です。

バリ取り時の注意点

蓋と本体の組み合わせ

削る角度が悪かったり削りすぎてしまうと、蓋と本体の組み合わせが悪くなり蓋がしっかり閉まらなかったり、ゆるくなったりしてしまうことも。紙ヤスリはフチ部分に対して並行を意識して削るようにしましょう!

シーズニングの方法

用意するもの

用意するもの

バリ取りが終わったら次はシーズニングです。用意するものは、お米の研ぎ汁とメスティンを浸けることができる大きめサイズのお鍋だけ。野菜くずと一緒に煮る方法もあるのですが、今回は定番の研ぎ汁を使ってシーズニングしていきます。

STEP1:ハンドルを取り外す

ハンドルを取り外す

ハンドルのゴム部分を一緒に煮てしまうとゴムの劣化に繋がるので、ハンドル自体を外すかゴム部分のみ外すかのいずれかをしておきます。

STEP2:良く洗う

良く洗う

中性洗剤を使って汚れを洗い落とします。新品でも生産時の汚れが付いていることがあるので、しっかり洗い流しましょう。

STEP3:米の研ぎ汁で煮る

米の研ぎ汁で煮る

鍋にお米の研ぎ汁とメスティンを入れて中火にかけていきます。研ぎ汁に浸かっていない部分があるとシーズニングの効果がしっかり行き渡らないので、メスティン全体が浸かるようにするのがコツ。

研ぎ汁が沸騰してきたら弱火にして15~20分ほど煮込み、水で洗い流して完了です!

シーズニング時の注意点

メスティンを水洗いしている様子

煮込んだ後に洗うとき、中性洗剤を使ってしまうとせっかくの皮膜が薄くなってしまいます。ここは水洗いだけと覚えておきましょう!

実際にお米を炊いてみました

メスティンでお米を炊いている様子

バリ取りとシーズニングが済んだので、実際にお米を炊いてみることに。今回はシーズニングの効果を見てみたかったので、沸騰後に弱火にする時間を気持ち長めの20分で設定してみたところ……

炊きあがったお米とメスティン

結果は美味しそうなおコゲができたくらいで、メスティンへの焦げ付きは一切ナシ! シーズニングの皮膜のおかげで料理後も汚れを簡単に落とすことができました。

シーズニングは作業自体は至ってシンプルなのですが、大事なのはこれを定期的に行うこと。いつまでも快適に長く使っていくために、覚えておきたい注意事項を確認しておきましょう。

メスティンを長く愛用する上での注意事項

シーズニング後は洗剤やタワシで洗わない

洗剤やタワシで洗わない

初回のシーズニング時と同じですが、シーズニングを行ったメスティンを洗う場合は中性洗剤で洗うことや金属たわしを使うのはNG。せっかくの皮膜が取れてしまうので、調理後の汚れはやわらかいスポンジで軽く擦って落としましょう。

シーズニングは定期的にしよう

メスティンを使用している様子

シーズニングの効果は使っているうちにだんだんと薄れてきてしまいます。「最近焦げ付きやすくなったかも?」と感じたら皮膜がはがれてきているサインなので、再び快適に使える用初回と同様の手順でもう一度シーズニングをしましょう。

あらかじめ“焦げ付きにくい加工”がされたメスティンを買うのも一案

ロゴス「メスキット」

※写真はロゴス「メスキット」

そもそもメンテナンス自体が面倒という方は、初めからバリ取り不要のタイプやアルマイトなどの特殊加工がされたメスティンを選ぶという案も。開封してすぐに使える手軽さはもちろん、焦げ防止においてもセルフでシーズニングするより高い効果が期待できます。
キャプテンスタッグ「アルミ角型クッカー」

撮影:AKT ※写真はキャプテンスタッグ「アルミ角型クッカー」

ただその分本体価格は高めなのと加工も使い込むほど剥がれて来るのでゆくゆくはシーズニングが必要にはなりますが、少しでも手間を軽減したいならオススメ。

様々な料理が楽しめるメスティンは複数持ちをしても便利なので、料理によって使い分けるのもアリですね。

▼シーズニング不要のメスティンはこちら

キャプテンスタッグ メスティン アルミ角型クッカー

●サイズ:(約)170×115×高さ65mm ●重量:(約)185g ●満水容量:1l ●素材:アルミ

大事なメスティン、正しく使って長く愛用しよう

メスティン

大事なキャンプギアは、正しく使って長く愛用したいもの。バリ取りからシーズニングは1時間もあれば終わる簡単な作業なので、初めて使う前はもちろん定期的に行うメンテナンスのひとつとして覚えておきましょう!