せっかく譲り受けたのに、なぜタンスの肥やしに?
林さん
正直なところ、この明るいグリーンはアウトドアでは良いんですが、普段、街で着用となると派手過ぎるかなって。あとはやはりメンズサイズなので、ちょっと大きめ。やはり山でしか使い道はないんですかね。
スタイリスト金田
いえいえ、そんなことはありません! サイズも色もカバーするような着こなしなら街でも充分に活躍してくれるはずですよ。
ズバリ!着こなしのテク教えます
タンスの肥やしになった理由が判明したところで、早速アウトドアとタウンでのコーディネイトをテーマ別にスタイリングもらいました。的確なアドバイスも参考にしてみては?
アウトドアスタイル
ジャケットをメインカラーに、さりげなく同系色でグラデーションを作れば統一感のある着こなしに。
スタイリスト金田
発色の良いキレイなグリーンを活かしながらも、グリーン系統のカラーでグラデーションを作ることで統一感のあるスタイルに仕上げました。
スタイリスト金田
アースカラーのハットはブリムの裏側にグリーンが使われているので、ニュアンスをつけて見せてあげると、よりグリーンの統一感が強く表現されると思いますよ。
スタイリスト金田
ベージュやグレーなど、メインとなるカラーを邪魔しない中間色をハットやブーツといった小物を巧みに使うことで、グリーンのグラデーションが強調されるんです。
素材もコットンやフリースなどでナイロンとは異なる素材で変化を持たせてあげれば、なお良いでしょう!
林さん
同系色のグリーンでまとめるとはいえ、素材やカラーのアクセントってとても大切なんですね。
タウンスタイル
高機能なアウトドアジャケットとはいえ、普通のコートと同じ要領でいつものスタイルに加えてみても案外収まるものです。
スタイリスト金田
悩みのひとつでもあった大きめサイズは、インナーのボリュームやボトムスのシルエットでカバーしましょう。
今回はタートルネックのスウェットにデニムジャケットを着用しましたが、寒い時はざっくりと編まれたローゲージのニットなどともコーディネイトできます。
スタイリスト金田
ジャケットのフロントファスナーは、ブルーのテープがアクセントとなっていたので、インナーにデニムジャケットをコーディネイトしました。
スタイリスト金田
ボトムスのシルエット選びにも注意! ジャケットに合わせてボトムスもゆったりしたものをチョイス。
さらに、デニムオンデニムだと男性っぽくなりがちなので、インナーやジャケットのカラーを活用してポップに仕上げることで女性っぽく仕上げました。
林さん
デニムオンデニムはファッション上級者のイメージがありましたが、カジュアルな着こなしができて嬉しいです!
インナーにボリュームがあってもメンズサイズなのでゆったり着ることができますね。グリーン、ブルー、イエローのカラフルさも可愛い!
タンスの肥やしからワードローブの常連へ
山でしか活躍の場がなかったという林さんのシェルジャケット。インナーやボトムスのシルエットのバランスで、肥やしになった理由も見事に解決したことでしょう。
ただビッグシルエットがいまのトレンドでもあるため、やや大きい程度であれば、さほど問題ではないかもしれません。また同系色によるコーディネイトによって、統一感のあるスタイリングを表現すれば、派手なカラーも克服できるはずです。
アウトドアジャケットをタンスの肥やしにしておくには勿体無い! 毎日着用したくなる一軍選手へとなってくれますように。