いま改めて思う、パタゴニアの「レトロⅩ」は非の打ち所のない万能フリースだった。

2019/03/02 更新

巷で多く見かけるフリース。一昔前まではハイカーの中間着としての認識が強かったアイテムですが、今では街ゆく人のワードローブとして定着しつつあるようです。多くのブランドがフリース素材を使ったアウターをリリースしていますが、その中でも王道ともいうべきパタゴニアのレトロXに迫ってみました。


記事中画像撮影:mai tanaka

そもそもフリースとは?

フリースとは、80年台前半におもに軍用ウール製品を製造していたモルデン・ミルズ社が開発したポリエステル素材です。

今でこそ選択肢は広がりましたが、フリースが登場するまで、アウトドアにおいて保温を目的としたウエアはウールしかありませんでした。

世界で初めてフリースを作ったパタゴニア

クライマーのために保温性や速乾性に優れた軽いウエアを作りたい、と試行錯誤の末モルデン・ミルズ社と共同開発して生まれたのがフリースです。

今では当たり前のように流通するフリースの起源がパタゴニアだなんて驚きですね。パイルジャケットやスナップTなど数多くのフリース製品を展開するパタゴニアですが、今回は名品「レトロX」に絞って紹介していきます!


業界屈指のパタゴニアフリークが語るレトロXの魅力

パタゴニア通のデザイナーを直撃!

今回レトロⅩの魅力をうかがった金子さんは人気ブランド「CAL O LINE(キャルオーライン)」のデザイナーであり、パタゴニアフリースの収集家でもあります。
ワークウエアやミリタリー、アウトドアなどを中心に古着とアメリカンカルチャーに精通している金子さん。サーフィンやキャンプが趣味の本格的なアウトドア派です。

パタゴニアフリースに魅せられたワケ

僕がファッションにのめり込んでいた90年代にリリースされていたカラフルなフリースに心奪われました。もちろん美しい色味だけでなく、機能面への絶対的な信頼もありましたね。

現代のファッション界は90年代リバイバル。かつて流行したデザインやカラーリングを街で見かけることが多いですが、パタゴニアフリースはかなり以前から、原色を大胆に使ったアイテムを多くリリースしています。

レトロXのここがいい

一番はイージーケアという点。パイルは保温性があり軽いのでウールよりも扱いやすく、また他のパタゴニアのフリースよりやや身幅やアームが細かったりとスタイリッシュなんです。

それでいて動きやすいというところにアウトドアブランドとしてのプライドを感じます。

パタゴニアからは、自身のモノ作りに関しても影響を受けているという金子さん。

ブランドのモノ作りの背景に対するリスペクトはもちろん、カラーリングやデザイン、機能面とあらゆる角度から見ても完璧なフリースだそうです。

しかもレトロXは3レイヤーなんです。93年に初めてリリースした時から3層構造は変わっていません。

アクティビティのシーンにおいて雨以外の天候下なら、フリース一枚で完結できるようにしてあるのがレトロXのすごさです。

ライフスタイルで機能するフリース

僕はサーフィンをやるんですが、サーフブランドは暖かいところで生まれたものが多いので、冬にあまり重きを置いてないんです。

ところがパタゴニアは創業者のイヴォン・シュイナード自身がクライマーでありサーファーなので、寒い時期も含めて過酷な自然環境下で耐えうる服作りをしています。

登山やサーフィンという過酷なスポーツから生まれたレトロXは、ファッションアイテムとしてももはや必需品。高いデザイン性と機能性は、街と自然の境界線を取っ払ってくれます。

僕のライフスタイルにサーフィンは欠かせないので、冬は海から出た後は必ずパタゴニアのフリースを着ています。

子供が3歳くらいの時から家族でキャンプに行くことも増えたので、冬キャンプでも必須の存在となっていますね。

2児の父である金子さんは子供たちにもパタゴニアのフリースを着せているそう。キャンプやサーフィンをはじめ、着心地の良さは自宅でも脱ぎたくなくなるほど。

What’s「レトロX」?

フリースなのに風を通さない

厚手のフリースと裏地の間に防風バリヤーを挟み込むことで冷たい風をシャットアウト。「暖かいけどれど、風は遮らないウエア」というフリースのイメージを覆したアイテムです。

永遠の定番とも言えるデザイン

胸ポケ部分が切り替えになっていない以前のモデルも含め、基本的なデザインはずっと変わっていません。

アウトドアブランドだけでなくファッションブランドにおいてもフリースといえばレトロXのようなデザインが多いのは、そのオーセンティックなデザインへのリスペクトの証でしょう。

環境保護にも熱心

レトロXはリサイクルポリを50%も使用しています。「修理可能な高品質の製品を作ることで、無用な消費を抑える」とし、二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。

もちろん修理も可能。着られなくなった製品をパタゴニアの店舗に持ち込むとリユースしてくれるので、うっかり捨てないようにしましょう。


インナーとしても活躍

かなり冷え込む時期や、悪天候の時はシェルの下に中間着として入れ込めば保温効果がかなり上がります。透湿性も高く汗の水蒸気を逃してくれるのでストレスなく快適でいることができますよ。

キッズがとにかく可愛い

レトロXはキッズやベビーサイズもリリースしています。大人用と配色が違う上に、おさがりの履歴が残せるIDラベルが付属。家族で楽しめるのもレトロXの良さですね。
レトロXなら兄弟でも親子でも、ペアルック感がいい意味で薄れてくれるから不思議。流行り廃りのないアイテムは着る人も選ばず、ライフスタイルに寄り添ってくれます。

完売する前にゲットしよう

街でもキャンプでも活用できるのはもちろん、着ているだけでサマになってしまうレトロX。人気すぎて毎年のように全色全サイズが完売してしまうほど。

悩んでいる間に無くなってしまわないよう、パタゴニアの公式㏋をこまめにチェックしましょう。リリースしたら早めのゲットがオススメですよ。

詳細はこちら

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トートバッグでロゴ主張もアリ。

Patagonia “Retro X” is excellent fleece wear

パタゴニアのレトロⅩは優秀なフリースだ


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山田昭一

ファッション、アウトドア業界での経験を生かし、フリー転身後はライター業やブランドディレクション、PRに携わる。休日はキャンプを中心に釣りやサーフィンを楽しむなど本格的なアウトドアに傾倒。

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