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いま改めて思う、パタゴニアの「レトロⅩ」は非の打ち所のない万能フリースだった。(2ページ目)

業界屈指のパタゴニアフリークが語るレトロXの魅力

パタゴニア通のデザイナーを直撃!

CAL O LINE(キャルオーライン)
今回レトロⅩの魅力をうかがった金子さんは人気ブランド「CAL O LINE(キャルオーライン)」のデザイナーであり、パタゴニアフリースの収集家でもあります。
パタゴニア
ワークウエアやミリタリー、アウトドアなどを中心に古着とアメリカンカルチャーに精通している金子さん。サーフィンやキャンプが趣味の本格的なアウトドア派です。

パタゴニアフリースに魅せられたワケ

パタゴニアフリース

僕がファッションにのめり込んでいた90年代にリリースされていたカラフルなフリースに心奪われました。もちろん美しい色味だけでなく、機能面への絶対的な信頼もありましたね。

現代のファッション界は90年代リバイバル。かつて流行したデザインやカラーリングを街で見かけることが多いですが、パタゴニアフリースはかなり以前から、原色を大胆に使ったアイテムを多くリリースしています。

レトロXのここがいい

CAL O LINE(キャルオーライン)金子さん

一番はイージーケアという点。パイルは保温性があり軽いのでウールよりも扱いやすく、また他のパタゴニアのフリースよりやや身幅やアームが細かったりとスタイリッシュなんです。

それでいて動きやすいというところにアウトドアブランドとしてのプライドを感じます。

パタゴニアからは、自身のモノ作りに関しても影響を受けているという金子さん。

ブランドのモノ作りの背景に対するリスペクトはもちろん、カラーリングやデザイン、機能面とあらゆる角度から見ても完璧なフリースだそうです。

しかもレトロXは3レイヤーなんです。93年に初めてリリースした時から3層構造は変わっていません。

アクティビティのシーンにおいて雨以外の天候下なら、フリース一枚で完結できるようにしてあるのがレトロXのすごさです。

ライフスタイルで機能するフリース

僕はサーフィンをやるんですが、サーフブランドは暖かいところで生まれたものが多いので、冬にあまり重きを置いてないんです。

ところがパタゴニアは創業者のイヴォン・シュイナード自身がクライマーでありサーファーなので、寒い時期も含めて過酷な自然環境下で耐えうる服作りをしています。

登山やサーフィンという過酷なスポーツから生まれたレトロXは、ファッションアイテムとしてももはや必需品。高いデザイン性と機能性は、街と自然の境界線を取っ払ってくれます。
CAL O LINE(キャルオーライン)金子さん

僕のライフスタイルにサーフィンは欠かせないので、冬は海から出た後は必ずパタゴニアのフリースを着ています。

子供が3歳くらいの時から家族でキャンプに行くことも増えたので、冬キャンプでも必須の存在となっていますね。

2児の父である金子さんは子供たちにもパタゴニアのフリースを着せているそう。キャンプやサーフィンをはじめ、着心地の良さは自宅でも脱ぎたくなくなるほど。

What’s「レトロX」?

フリースなのに風を通さない

パタゴニアフリース レトロX
厚手のフリースと裏地の間に防風バリヤーを挟み込むことで冷たい風をシャットアウト。「暖かいけどれど、風は遮らないウエア」というフリースのイメージを覆したアイテムです。

永遠の定番とも言えるデザイン

パタゴニアフリース レトロX
胸ポケ部分が切り替えになっていない以前のモデルも含め、基本的なデザインはずっと変わっていません。

アウトドアブランドだけでなくファッションブランドにおいてもフリースといえばレトロXのようなデザインが多いのは、そのオーセンティックなデザインへのリスペクトの証でしょう。

環境保護にも熱心

パタゴニアフリース レトロX
レトロXはリサイクルポリを50%も使用しています。「修理可能な高品質の製品を作ることで、無用な消費を抑える」とし、二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。

もちろん修理も可能。着られなくなった製品をパタゴニアの店舗に持ち込むとリユースしてくれるので、うっかり捨てないようにしましょう。

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