もしもの時って、どんなアイテムが必要?
もしもの時の備え、あなたはできていますか? 街中が停電してしまったら。あるいは、自宅の水道やガスが止まってしまったら……。
不測の事態のとき、家にいるのか、出先なのかでも防災対策は異なりますが、いずれにしてもまずはライフラインである「水」「電気」「ガス」、そして「通信」の確保が先決です。
そこで、もしもの時に絶対役に立つアウトドアグッズたちをご紹介! 普段のキャンプでも使えるものから、緊急時のために家に常備しておきたいものまで。この10選は、どれも手に入れて損はありませんよ!
両手をフリーにできる「ヘッドライト」
アウトドア好きなら、誰しもが1個は持っているであろう「ヘッドライト」。
ハンディライトよりも小型で軽いヘッドライトは、両手をフリーにしたまま明かりを得ることができるため、なにかと荷運びの多いキャンプの必須装備ですよね。その便利さは当然もしもの時にも役立ちます。
1個手に入れれば十分なアイテムなので、最新のヘッドライト事情はよく知らない……という方も多いのではないでしょうか? 実はヘッドライトもテクノロジーの進化が進んでおり、もっと小さく、もっと明るく、どんどんスペックが上がっているんです。
これまでは乾電池が主流だったバッテリーも、充電池によるUSB化が進み、スマートフォンのようにPCや車などで手軽に充電できる時代に突入。
また、乾電池・充電池どちらも対応できる2WAYモデルも多数登場。使い勝手が格段にアップしているんです! なかでもおすすめの最新モデルがこの2つ。
1. レッドレンザー『SEO 7R』
レッドレンザーは、1993年にドイツで創業したライト専業メーカー。約四半世紀にわたり、最先端技術を駆使したLEDフラッシュライトを数多くリリースしています。
『SEO 7R』は、乾電池と充電池のどちらにも対応する2WAY仕様。
しかも、使用する専用バッテリはー自社開発というこだわりっぷり。より点灯時間を長く、充電時間も短縮できるように徹底して開発されています。
レッドレンザー『SEO 7R』
2. UCO(ユーコ)『ベイパー プラス』
見た目は超小型でも、明るさは最大300ルーメンのハイパワーモデル。こちらもレッドレンザー同様、乾電池と充電池の2WAY仕様です。104gと軽いところもいいですね。
これだけ薄いのにしっかり角度も調整でき、手元だけを照らしてくれるレッドライト機能も完備。デザイン性と機能性が両方備わっている秀逸なアイテムです。
UCO(ユーコ) ベイパー プラス
もしもの時に絶対役立つ道具の一つ目は、ヘッドライトでした。
ひとたび暗闇になってしまえば、人は何も行動できません。明かりはいくつあっても便利なので、今一度自分が持っているヘッドライトを見直してみるのもいいかもしれませんね。
心強い存在の「モバイルバッテリー」
今やスマホは日常生活で欠かせないツール。ただ、使用頻度が高いゆえに1日でバッテリーを消費してしまうことも多く、「あと10%しかない!」なんてことはよくある話ですよね。
そのため、キャンプに限らず日頃からモバイルバッテリーを必携としている方もいるのは?
スマホの充電ができれば、もしもの時にも救助を要請できるかもしれませんし、家族の安否も知ることができます。それに、タイムリーな情報も収集できるので、安全な場所に移動することも可能。モバイルバッテリーはとても心強い存在なんです。
持ち歩くならコンパクトさ重視、自宅に置いておくなら大容量のものを。CAMP HACK的おすすめモデルは、この2つ!
3. オムニチャージ『オムニ13』
手のひらサイズのコンパクトさで、スマホはもちろん、ノートPC、タブレット、カメラなど豊富な用途で電源を供給できるオールインワンモデル。先ほど紹介した2つのヘッドライトも、USBを経由して充電することが可能です。
価格は2万円ちょっとと値が張りますが、このコンパクトさでACポートが1つ、USBポートが2つついているため、さまざまな用途で使えるのはとても魅力ですね。
バッテリー容量は13,600mAh。2,000mAhのスマホなら6回分フル充電できる計算です。(ちなみに、iPhone7で1,960mAh)。
スマホとポケットWi-fiを同時に充電したい人、どこでもノートPCを充電したい人などに特にオススメ。
Omnicharge Omni 20+(マルチプルバージョン)
4. アンカー『パワーハウス』
車で持ち運んだり自宅に置いたりする場合は、とにかく大容量のものを。おすすめはアンカーの定番『パワーハウス』。
容量は120,600mAhの大容量。スマホにして約40回分フル充電可能とのこと。ヘッドライトの充電もかなりの回数行えそうなので、しばらくは明かりには困ることがなさそうです。
出力方法は、AC、USB、シガーソケットの3種類。これだけの接続方法があれば安心ですね。
持ち運ぶ用には「モバイルバッテリー」、家やクルマの常備用には「ポータブル電源」を用意しておくことが大事。いざという時にこの電源があるとないとでは大違いですよ。 Anker PowerHouse
やっぱり太陽光にまさるものはナシ!「ソーラーチャージャー」
乾電池より、充電池より、やっぱり最終的に強いのは太陽光で発電できるソーラーチャージャー! 太陽が出ているかぎり何度でも発電できるのはもしもの時の安心感につながります。
5. バイオライト『ソーラーパネル5 PLUS』
蓄電することができないソーラーチャージャーが多いなか、『ソーラーパネル5 PLUS』の魅力は、充電池が内蔵されているため、後で使うためのエネルギーを本体に蓄えておけること(内蔵電池:2,200mAh)。
残念ながら、日本代理店であるモンベルでは今後入荷の予定がないそうですが、アマゾンには若干の在庫あり。重量は390g。500mlペットボトルよりも断然軽く、A4用紙ほどのサイズで、持ち運びのしやすさも兼ね備えています。
バイオライト ソーラーパネル5 PLUS
6. RAVPower(ラブパワー)『ソーラーチャージャー』
続いて紹介するのは、ラブパワーの人気商品『ソーラーチャージャー』。メリットは、折りたためる設計でより携行しやすい点。そして、広範囲のパネルにより交換効率がいい点です。
本体に蓄電しておくことはできませんが、USBポートが3つ設けられているのでスマホやモバイルバッテリーなどのUSB機器を3台同時充電することができます。
重量は『ソーラーパネル5 PLUS』の約2倍、748g。
RAVPower ソーラーチャージャー
生きるために必要な“水”を作る「浄水器」
もしもの時、まずはライフラインの確保が必要ですが、中でも特に水の確保が大切。
けれど、水の重さは1リットル=1キログラムということを踏まえると、たくさんの水を持ち歩くのは現実的ではありません。そんな時に大活躍するのが、「浄水器」の存在です。
7. ソーヤー『ソーヤーミニ』
ペットボトルに本体を取り付けるだけで、川の水などがそのまま飲めるというスグレモノ。また、付属のパウチに水を入れてろ過し、水容器に貯めておくことも可能です。
本体を取り付けるだけという簡単なしくみのため、説明書を見なくても直感的に使うことができます。
この“直感的に使えるか否か“が、じつは災害時にもっとも大切! どんなに優れたアイテムでも、使い方が分からなくては元も子もないですからね。
ソーヤー ミニ
8. グレイル『UL.ウォーターピュリファイヤーボトル』
優秀な浄水器をもうひとつ。2017年に日本に上陸したばかりのグレイル「UL.ウォーターピュリファイヤーボトル」です。
使い方はとってもシンプル。川などから水を汲んで、プッシュするだけ。500mlペットボトル1本分の水を、たったの15秒でろ過することができます。
ポンプ式と違い、超短時間でいとも簡単に浄水できるというまさに浄水器界に現れた新星!
繰り返し使用でき、目詰まりしたらカートリッジの交換もOK。ランニングコストもばっちりです。
グレイル UL.ウォーターピュリファイヤーボトル
自分の居場所を伝える「ホイッスル」
どんなに優れたアイテムを持っていても、そもそも自分自身の身動きが取れない場合は自分の居場所を知らせる「ホイッスル」が重要です。
9. FOX40『ソニックブラストCMG』
これをただの笛と侮るなかれ。軽くくわえてひと吹きするだけで、飛行機のエンジン音ほどの大音量を出すことができるスグレモノ。
アウトドアでの迷子や遭難時にはもちろん、カヤックなど音の届きにくい水上アクティビティでの合図用にも使われています。それだけの実力者ですから、日頃の防犯にも使えそうですね。声が出せない状況も想定して、家の玄関などに掛けておきたいアイテムです。 FOX40 ソニックブラストCMG
少量の水があれば「洗濯」もできる
近年ではこんなユニークなアイテムも登場! もし災害時に着替えの少ない長期滞在のシーンになってしまっても、これがあれば衣類を清潔に保つことができます。衛生面でも、アウトドアグッズが活躍してくれますよ。
10. スクラバ『スクラバウォッシュバッグ』
少量の水さえあればキャンプ場でも避難先でも、どこでも衣類を洗濯できる画期的なウォッシュバッグ、それが「スクラバ」。
パッと見は一般的な防水バッグと同じように見えますが、注目すべきは袋の内側にあるドット状の突起。
これが洗濯板の役割を果たし、袋の上からモミモミすることで汚れを落としてくれるという仕組み。中の空気が抜ける点もポイントです。
使い方もいたって簡単。難しい作業はなく、大人から子供まで誰でも扱えるのも大きな魅力です。
また、ジャブジャブと冷たい水で手を濡らすこともないので、寒い時期にもありがたい! キャンプや旅行用に手に入れておけば、いざという時にも役立ってくれるはずです。
スクラバ スクラバウォッシュバッグ
【おまけ】無料アプリが命を救う? ダウンロードしておきたいアプリ2つ
最後に紹介するのは、もしもの時本当に役立つ2つの無料アプリ! 避難場所や応急処置についての情報はいつでも確認できるようにしておきましょう。
『防災情報 全国避難所ガイド』(無料)
もし、土地勘のない場所で災害に遭遇してしまったら……。「避難所はどこ?」「危険な場所は?」と、分からないことばかりで余計に焦ってしまいますよね。
でも、これがあれば大丈夫。アプリを起動するだけで、現在地から近い避難場所、全国の防災情報を知らせてくれます。
「土砂災害警戒区域」や、「浸水想定区域」も調べられるので、引っ越し先を探すときも参考になりそうですね!
『救命ナビ』(無料)
動けなくなっている人やケガ人を見つけたときのために、応急手当も身につけておきたいもの。そこで役立つのが『救命ナビ』。
なかでも便利だなと思ったのが、具体的な処置が分かりづらい応急手当はすべて動画と連動しているところ。文字だけでは分かりにくい専門的な手当も、実際の手順を動画で見ることができるので、イメージしやすくなります。
なかには熱中症やヤケド、止血法など、アウトドアで遭遇しやすいトラブルの対処法も。タメになる情報がたくさん出ているので、いざという時のためにダウンロードしておきたいアプリです。
備えあれば憂いなし。普段から準備しておこう
備えあれば憂いなし。日頃から準備しておくことに越したことはありません。
たとえば使わなくなったバックパック。リサイクルしたり売ったりするのもいいですが、これらの防災グッズを入れておく備蓄用バッグにするのもひとつの手。
いつでも持ち出せるように、日頃から準備しておきましょう!