快適なメッシュタープの選び方は?
メッシュタープは虫対策ができることから夏場に活躍するイメージですが、スペックや細かい仕様にこだわって選べばその他のシーズンも快適にキャンプが楽しめるアイテム。具体的な選び方のポイントをご紹介します!
サイズは使用人数と道具の多さに応じて選ぼう
通常のタープと比べて室内エリアが区切られるメッシュタープ、閉塞感を感じることなく過ごすにはサイズ選びが重要です。人数をはじめテーブルやチェアなど必要な道具がすべて入り切るかというポイントはもちろん、下記を目安に広すぎず狭すぎずのジャストなサイズ感を選ぶと良いでしょう。
しまう時のために!収納サイズも要チェック
このときもうひとつ忘れずにチェックしたいのが収納サイズ。大きいほど場所を取るので、保管・積載時も想定して選んでおくと後々も快適です。
風への強さで選ぶなら組み立て式、設営に手間をかけたくないならワンタッチ式を
メッシュタープの建て方は大きく分けて組み立て式とワンタッチ式の2種類。組み立て式は形状によって違いはありますが、基本的には幕本体を広げてからポールやガイロープを組み合わせて形状を成します。通常のテントのようにポールを使うため強度があり、悪天候でも安心です。
一方ワンタッチタイプは幕本体と骨組みが一体化されているので、手順通りに骨組みを広げるだけで立ち上がる簡単設営。小さいお子様がいるファミリーキャンパーなど設営に時間をかけたくない方にはこのタイプがオススメです。
夏場メインなら耐水圧とUVカット効果を重視しよう
天候が変わりやすく日差しが強い夏メインで使うなら、一定の耐水圧がありUVカット効果を備えたモデルを選びましょう。
キャンプに必要な耐水圧は最低でも1,500mm、理想は3,000mm程度あると安心。安いから・軽いからと言ってこの耐水圧の数値をおろそかにすると雨漏りしてビショビショ……なんていう事もあるので、ここは妥協せずスペック優先で選ぶべきところです。
同じく日中の強い日差し対策も重要。タープによって作られる日陰の濃さに影響してくる遮光性やUVカット効果などメーカー記載のスペックをチェックすると良いですよ。
メッシュタープ、どんな種類がある?
構造や細かい仕様が違ったり、いろいろな種類があるメッシュタープ。ここからはタイプ別の特徴とおすすめ商品をご紹介します!
メッシュタープの種類とおすすめ

メッシュといえど壁があることで外気を遮るため、通常のタープより虫よけ効果やプライベート感があるのがこのタイプ最大のメリット!
さらにメッシュを巻き上げられるタイプなら、通常のタープとしても使用可能。メッシュタープは熱気がこもることもあるので、夏メインで使うなら短時間だけ開けて空気を入れ替えられるこのタイプがおすすめです。
▼タープ+メッシュタイプのおすすめはこちら!
キャプテンスタッグ モンテ メッシュタープ
●収納時サイズ:72×22×22cm
●重量:6kg
●素材:ナイロン190T(PU加工・防水)
キャプテンスタッグ ラニーメッシュタープテント
●収納時サイズ:80×18×18cm
●重量:8.2kg
●素材:ナイロン190Tシルバーコーティング
キャプテンスタッグ レニアス メッシュタープセット
●収納時サイズ:80×20×20cm
●重量:7.5kg
●素材:ナイロン190T(PU加工・防水)
キャプテンスタッグ ヘキサメッシュタープUV
●収納時サイズ:幅80×奥行20×高さ20(cm)
●重量:約6.8kg
●素材:ポリエステル70D
スノーピーク カヤード
●収納時サイズ:15×6×33cm
●重量:0.8kg
●素材:68Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,000mm

テントのように幕のスリーブにポールを通して自立させるのがスクリーンタープ。タープ+メッシュタイプより強度が上がる分安心感があるのと、一旦組み立ててからも場所を移動させて最後にペグで固定することもできるなど設営の融通が利くのも特徴です。
中にはメッシュ窓を閉じてフルクローズして通常のテントのように使えるものも。メッシュを活用しつつ夜や朝は冷える春先や秋冬も使いたいならこのタイプが良いでしょう。
▼スクリーンタープのおすすめはこちら!
クイックキャンプ ワイドスクリーンタープ
●収納時サイズ:長さ135cm×幅20cm
●重量:9kg
●素材:ポリエステル
クイックキャンプ ワンタッチテント スクリーンタープ
●収納時サイズ:長さ135cm×幅20cm
●重量:約7.3kg
●素材:ポリエステル
フィールドア スクリーンテント
●収納時サイズ:幅67cm×奥行16cm×高さ16cm
●重量:7kg
●素材:ポリエステル
フィールドア ワンタッチスクリーンテント
●収納時サイズ:幅122cm×奥行16cm×高さ16cm
●重量:6kg
●素材:ポリエステル
おしゃれギアをINするなら見た目もイケてるメッシュタープをチェック!
ベーシックな上記2種類だけでなく、韓国ブランド・ミニマルワークスの「V-HOUSE」をはじめメッシュウォールのメリットはそのままにスタイリッシュなデザインで抜群の雰囲気を醸してくれるおしゃれなメッシュタープもありますよ。ぜひ手持ちのギアの雰囲気に合うデザインのものを探してみましょう。
▼デザイン抜群のメッシュタープはこちら!
ミニマルワークス V HOUSE M
●収納時サイズ:W65 x D25 x H25cm
●重量:9.2kg
●素材:ナイロン40D 耐水圧3,000mm
ミニマルワークス V HOUSE L
●収納時サイズ:70×28×28cm
●素材:ナイロン 40D 耐水圧2,000mm
メッシュタープだと、就寝スペースはどうやって作る?
オープンタープと違ってテントに近いメッシュタープは、その快適な居住性を活かしながら工夫次第で就寝スペースもうまく確保できるんです。 次はそんなアイディアをご紹介!
メッシュタープを120%活用!拡張&快適就寝アイディア
同メーカーのテントと連結してツールーム仕様に
スクリーンタープタイプの中には、テントと繋げられるものも。連結することによってテントを寝室に、スクリーンタープをリビングとしてツールーム仕様にすることもできちゃいます。ゆくゆくスペースを拡張したい方は、連結できるようあらかじめフラップが工夫されているタイプのスクリーンタープを選ぶと良いでしょう。
▼連結可能なスクリーンタープはこちら!
コールマン タフスクリーンタープ/400
●収納時サイズ:約26×74cm
●重量:約12.5kg
●素材:75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)
コールマン スクリーンキャノピージョイントタープIII
●収納時サイズ:約23×82cm
●重量:約11.3kg
●素材:タープ/75Dポリエステルタフタ
スノーピーク スノーピーク スクリーンテント メッシュシェルター
●重量:12kg
●素材:本体/75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mm
ちなみにメッシュタープであっても、通常のテントとサイズが合えば連結に近いかたちでレイアウトすることも可能。それもツールームテントなら超広々! その場合、テントの前室のサイズとメッシュタープの縦幅をチェックしておきましょう。
インナーテントを入れたカンガルースタイルで、就寝スペースもラクラク確保
メッシュタープの中に小さめのテントをINするカンガルースタイルは、手軽に寝室を作れるおすすめのアイディア。コンパクトに寝室とリビングスペースが作れて快適です。
▼おすすめのテントはこちら!
エムエスアール エリクサー3
●収納時サイズ:51 x 20 cm
●重量:3.19kg
●素材:フライ/68D リップストップポリエステル
ザ・ノース・フェイス ストームブレーク2
●収納時サイズ:56×18cm
●重量:2.41kg
●素材: フライシート/75D ポリエステル 1, 200mmPUコーティング
メッシュタープならではの気になる点も
メッシュタープにはメリットはもちろん、普通のタープと違うだけにデメリットがあるのも事実。後々後悔しないよう気になる点も知っておきつつ、対策アイディアもチェック!
メッシュタープの懸念点と解消アイテム
真夏は暑いかも……
メッシュとは言え側面が囲まれたメッシュタープは、真夏は熱気がこもってしまうことも。暑くて眠れない! と換気をすると今度はせっかくの虫よけ効果が無くなってしまう……そんなもどかしさを上手いこと解消してくれるアイテムがこちら!
ポップアップメッシュシェルターで快適コット寝
タープ自体はオープンにしつつ虫はしっかりガードできるのが、ポップアップメッシュシェルター。小さめテントをINするカンガルースタイルよりも簡易的でコンパクトな寝床が作れ、パッと開くだけなので1人分の寝床だけ確保できれば良いという方にもおすすめです。
▼おすすめのポップアップメッシュシェルターはこちら!
フィールドア ポップアップメッシュテント
●収納サイズ:(約)70cm×4cm
●重量:1kg
●素材:ポリエステル
アルパインデザイン ポップアップメッシュシェルター
●収納時サイズ:約60x60x4cm
●重量:約1.2kg
●素材:ポリエステル
▼アルパインデザインのポップアップメッシュシェルターについて、詳しくはこちら!
すでにオープンタープがあるなら、持ち腐れになってしまうかも?
オープンタープはもう持っていて保管場所が無いという方や、中にはメッシュタープを実際使ってみたら予想以上に閉塞感があって使わなくなってしまったという声も。そこで手持ちのタープやシェルターを使ってうまく虫よけ効果だけを取り入れられるアイテムもあるんです。
吊り下げ式のモスキートネットで“プチ・メッシュタープ”に
手持ちのタープやシェルターに吊り下げて使用できる便利なアイテムが、モスキートネット。メッシュタープと同じ使い勝手とはいかないまでも、コンパクトながら似たような効果は得られるので持っておくのもひとつです。同メーカーのものでなくても使える場合が多いので、設営アレンジを楽しむ事もできますよ。
▼モスキートネットのおすすめはこちら!
DOD ワラビーテント
●収納時サイズ:W40×D18×H18cm
●重量:2.3kg
●素材:コットン100%
One Tigris モスキートネット
●収納時サイズ:28cm*14cm*14cm
●重量:810g
●素材:ナイロン
MSR スルーハイカーメッシュハウス 2
●収納時サイズ:20×10cm
●重量:410g
●素材:15D リップストップナイロン
夏もメッシュタープで虫を気にせず快適キャンプ!
夏キャンプの大敵とも言える虫対策におすすめのメッシュタープですが、上手に選んだうえで使い方も工夫すれば夏以外のシーズンも快適にキャンプを楽しめます。メリット・デメリットをしっかりチェックしつつ、タープ選びの選択肢の一つとして検討してみてくださいね!