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A-suke流「アウトドア ダンディズム」#08:ナイフのシース(鞘)前編(2ページ目)

カイデックスシース

カイデックスシース
カイデックスとは熱可塑性のある合成樹脂で、ここではプラスティックとは分けさせていただく。加工が容易で、耐水性、耐摩耗性などさまざまな点で優れた素材。

ウッドシース

ウッドシース
鉈などには木でできたシースが使われることがある。利点が多いとは言えないもののノスタルジーある素材で刃にも優しい。

シースのチューニング&メンテナンス方法

種類がザックリとわかったところで一番メジャーな革シースのチューニング&メンテナンスの方法を教えよう。まずはチューニングだけど、市販の革シースは型に合わせて作っただけなので一つ一つ個体に合わせて作っているわけじゃない。これをナイフの形にピタッと合うように成形してあげることでもっと使いやすいシースになるんだ。

ただ、すべての革シースがこの作業を必要としているわけじゃない。具体的に言うと一枚の革を丸めて刃の側だけが縫われているタイプのシースで、分厚い革(2.5mm以上)で作られていたらこの作業をやると使い勝手が激変することだろう。では手順だ。

シースのチューニング・シースに水を吸わせる

シースのチューニング・シースに水を吸わせる
桶に水を張ってシースをドボンと漬けてしまおう。10分もすれば革が水を吸ってふにゃふにゃになるはずだ。

ナイフに合わせて成形

ナイフに合わせて成形
ナイフにラップを巻くなどしてシースに納めてハンドルの形状に合わせてカタチを成形していく。先の丸い硬い棒でこするのが理想的だけど人差し指の第二関節でグリグリするものいいだろう。

乾燥

革シーズを乾燥中
成形した形が崩れないようにナイフを抜いて風通しのいい場所で乾燥させよう。乾燥すると若干だけど縮むのでそこでナイフにピタッと合うシースが出来上がる。

保湿

革シースの保湿
濡れて乾燥を繰り返すと革の脂分が減っていくオイルを塗布して保湿しよう。

この内容は以下のメンテナンスと同じことだ。メンテナンスは革のシースであればどんなシースでも最低限必要だ。ただ、注意してほしいのはやりすぎないこと。危険なブレードを包んで安全に持ち運ぶことがシースの役割だからシースは固くなきゃならない。革のメンテナンスはやりすぎると必要以上に柔軟にしてしまう可能性があるということを覚えておこう。順序は次の通り。

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