ランタンを買う前に知っておきたい&意識したいこと
ランタンといえばキャンプやアウトドアのアイコン的な道具の一つ。とはいえ一言でランタンといっても様々な形や様々な燃料を使用して光らせるタイプが存在します。
キャンプをする上でマストに使いたいアイテムでありながら、その種類やアイテムが膨大で、何を基準に選べばいいのか解らないという方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方々のお悩みを解決しつつ、ベテランキャンパーの方とはランタン談義となるようなお話しを書いてみたいと思うのでぜひチェックしてみてください。
ランタンについての基礎&豆知識10連発
その1. 「10年使える」LEDランタンはない?
これまでサブ的な存在だった分野ですが、今各メーカーがLEDランタンに力を入れています。明るさ・軽量性・コンパクト性・持続性、各性能がめまぐるしいスピードで向上しています。
去年買ったLEDランタンが新しいと思っていたら、来年にはもう超進化版が出るという事態も十分に考えられます。
LEDランタンを選ぶ際にはこの日進月歩をよく踏まえて、長く使うという視点よりも「今使える・使いたいアイテム」という視点で選んでみてください。
その2. ガソリン缶から注ぐときは注ぎ口を下ではなく「上」にする
ガソリンランタンに燃料を入れる際のひとつのコツとして、ガソリン缶から注ぐときは注ぎ口を下ではなく上にすることで、缶を伝ってポタポタと漏れないようにすることができますよ。
その3. タンクに残ったガソリンは缶に戻す
こちらは片付ける際のコツ。燃料を入れたまま長期保管をしていると、外気との温度差でタンク内に水滴ができ、その水分が原因でタンク内が錆びたりチェックバルブが腐食してしまいます。なので仕舞う前に必ずガソリンは缶に戻しておきましょう。
その4. ガソリンランタンの熱は時に暖房としても役立つ
ガスランタンや灯油ランタンでも熱は発生しますが、他の燃料に比べガソリンランタンはとても熱くなります。秋のコンパクトな野営では、ガソリンランタンだけで暖をとるという方もいるほど。
その特性を上手く利用し、「暖房の一つ」として使い方を考えることで効率的かつ立体的なアイテム運用ができます。夏季は他の燃料ランタン、秋冬には暖房をかねてガソリンランタンを選ぶという使い方も有効です。
その5. 燃料は統一した方がいい
ランタンの燃料はガソリンや軽油、ガス、灯油にアルコールの他、LEDの電池式まで多くの種類が存在します。それぞれの燃料はランタンを灯すだけではなく、クッキングストーブから暖房器具にトーチ等、他の道具の燃料としても使われています。
キャンプに持ち込む装備中、各の道具の燃料が違うと、まず単純に燃料の種類を多く持ち運ぶ必要があります。その点燃料を統一しておけば、一種類の燃料だけを、使う予定の量のみ持ち運べば済みます。
さらに燃料を統一することで、管理面でもプラスがあります。電池の管理にガス缶の管理、ガソリンと灯油の管理方法も異なります。複数の燃料を持ち運ぶ場合には、燃料の数だけ燃料に気を配らねばなりません。
このように道具の燃料を統一することで、収納スペースや管理面等、多くの効率化に繋がります。
その6. 雰囲気を出すなら、ろうそく系・オイルランタン
夜のリラックスタイムはキャンプの醍醐味の一つ。ライトはサイトのメインとテーブル用の計2台あれば十分ですが、もう一点「雰囲気系ライト」を追加することでサイトのムードはぐっとアップします。
テーブル周りを演出すればキャンプ飯がよりおいしく楽しいものになること間違いなし。「ゴーー」という燃焼音のしない静かなランタンで、ろうそくのような揺らめく灯りで光るランタンを追加してみてください。よりスペシャルな野外ダイニングが完成するはずです。
コールマン ランタン ルミエールランタン
スノーピーク ノクターン
UCO キャンドルランタン 真鍮
デイツ社 ハリケーンランプ80
その7. 雰囲気を崩さないLEDランタンも
上でも書いたようにLEDランタンの進歩が著しい昨今、懐中電灯レベルの「手軽さ」が本来最大の武器であるLEDランタンに、なんと「雰囲気系ライト」の領域に足を踏み入れたアイテムも登場しています。
まだ完成形とは言えないものの、手軽なLEDランタンでサイトの演出までできてしまうライトは今後の注目カテゴリの一つと言えます。
コールマン バッテリーロックLEDノスタルジアランタン
スノーピーク たねほおずき
その8. 多機能ランタンはひとつ持っていると便利
LEDランタンのカテゴリでは、その汎用性から多機能タイプが続々登場しています。一つのランタンから個人装備の懐中電灯として複数個分割できたり、電池量を変えることで光量を大幅に変えられたりという多機能ライトはこれまでに無かった使い方の発見もありそう。
この多機能LEDランタンの分野も急速に成長中なのでぜひチェックしてみてください。
コールマン クアッドマルチパネルランタン
その9. よくある忘れもの「ランタンハンガー」と「ランタンケース」
ランタンはサイズが大きくなるとテーブルではスペースを取る上、周囲を照らすためには高さのある位置に設置する必要があります。そのため基本的にランタンは吊るして使います。
キャンプ場等では吊るす場所も少なく、ランタンハンガーが不可欠になります。またガラスホヤを使ったランタンは衝撃に弱いため、ランタンをキャンプに持ち出す際には本体を守ってくれるケースが必要です。
ランタンを用意したら、この二点もセットで思い出してあげてください。
ドッペルギャンガー ホールデムチューブ Lサイズ
その10. こんな使える「明かりテクニック」も
ヘッドライト用ランタンシェードを使って、省スペース&省エネランタンを実現。
Lサイズでもわずか8g。ロー運用のフラッシュライトで使用して、体感で通常のLEDランタンの数倍明るいランタンに変身します。ランタイムの長いヘッドランプやフラッシュライトのローで使えば、省エネで明るいランタンになるのでおすすめです。
しかも「クラッシャブル」という名の通り、くしゃくしゃに畳んでパッキングでき、ポケットティッシュよりも嵩張らないため非常に省スペース! ぜひザックに忍ばせてみてください。
具体的な選び方とラインナップについてはこの記事がオススメ
現在ランタンは各燃料のタイプごとに多くの商品が各社からリリースされています。今回書かせていただいたようなポイントを踏まえて、ご自身のキャンプスタイル、アウトドアスタイルに合わせてランタンを選んでみてください。
より具体的な商品やラインナップについてはこちらの記事をぜひチェックしてみてください。
ランタンを考えれば使うべき燃料が見えてくる
ランタンはコレクターもいるほど多くの方に愛されるキャンプ道具。デザインや味わいの他、炎に惹かれるケースもあると思います。そのランタンのどの分部が好きか、その点はどれほど譲れないか、燃料を統一させるために他の道具のラインナップを見直せるか……。
そんなランタンにまつわるあれこれをウィークデーにもんもんと考えてみてはいかがでしょう。きっと週末に一番持っていきたいランタン、もしくは燃料にマッチしたランタンが見えてくるはずです。
そしてキャンプ当日には、ぜひご自慢のランタン画像をinstagramにアップしてみてください。よい週末キャンプを。
It is the matter of which came first, the lantern or the fuel!
ランタンが先か燃料が先か、それが問題だ!