燻製を自宅でも手軽に味わいたい!
ベーコンや卵、魚類など様々な食材をさらにおいしく味わえるキャンプの醍醐味、燻製。
キャンプだけでなく自宅でも燻製を楽しみたいという方へ、今回は自宅で燻製をする方法や食材、おすすめな燻製器をご紹介します。
自宅で簡単!誰でもできるフライパン燻製
「燻製をするには燻製器が必要」と思われる方も多いかもしれませんが、実はほとんどのご家庭にあるフライパンでも十分に燻製を楽しむことができるんです。
まずはいわゆる「フライパン燻製」のやり方からご紹介していきましょう。
フライパン燻製で用意するもの
今回はこの三つの食材を燻製しながら、手順をご紹介していきます。まずは、チーズとはんぺんを燻製する手順から。
フライパン燻製:チーズ・はんぺん編
まずはフライパンの上にアルミホイルを広げ、拳一握り程度のスモークチップを乗せていきましょう。
フライパンに金網を乗せて、アルミホイルで包んだチーズやはんぺんなどの食材を並べていきます。
ひとつひとつの距離を空けることでムラなく香りがつき、美味しくできあがるので食材の数は気持ち少なめにするのがポイントです。
食材を乗せたら蓋を閉め、始めは強火でスモークチップを燻していきましょう。
チップから煙が出始めたら中火にし、食材の色を確認しながら10〜15分ほど火にかけていきます。
食材が茶色く染まっていたり、チップが黒く焦げていたらできあがり! ほのかに桜の香りがついたおいしい燻製料理が完成です。
フライパン燻製:ベーコン編
ベーコンの燻製では、アルミホイルと拳一握りほどのチップを乗せたあとに、フタをするようにアルミホイルを被せていきます。肉類は燻製している最中に油が染み出し、チップに火がついてしまうのを防ぐことが大切です。
チップの上にさらにアルミホイルを被せたら、チーズやはんぺんのときと同様に金網と食材を乗せ、火にかけていきます。
強火で始めて、チップから煙が出た頃に中火にし10〜15分ほど、ベーコンの色を確認しながら燻していきましょう。
できあがったのが、こちらの茶色く火が通ったベーコンの燻製。しっかりと火が通り、しっかりとした歯応えと桜の香りがたまりません。
このようにフライパンであれば、気軽かつ簡単に自宅で燻製に挑戦することができます。それでは、今回使用した食材も含めて手軽に燻製ができるおすすめ食材をご紹介していきましょう。
自宅でできるお手軽燻製におすすめな食材
燻製は「味付け」と「乾燥」という工程を踏む必要がある食材と、下ごしらえが不要な食材があります。今回は下ごしらえをせずとも美味しく食べられるものから、簡単な味付けだけで燻製ができるものをご紹介していきましょう。
ナッツ類
まず最初にご紹介するのが、お酒のおつまみにも最適なアーモンドやくるみなどのナッツ類。味付けする必要なく、市販の袋から出して燻製するだけでできあがります。
ナッツ類はひとつひとつが小さいので、アルミホイルの上に乗せて網目から落ちないようにしておきましょう。
チーズ
チーズは下ごしらえが不要な上、使用するチップによって様々な風味を楽しめる燻製の代表的な食材です。
普通のチーズでは溶けてしまうためアルミホイルを敷く必要がありますが、熱を加えても溶けない6Pチーズを使用すれば溶けることなくチーズ全体を燻製することができます。
ベーコン
ベーコンの燻製といえば、豚バラからベーコンを作っていくことがメジャーですが、市販のベーコンを使用すると下ごしらえなしで手軽に味わうことができます。
燻製することで火が通ったベーコンはジューシーでチップの香りがしっかりと染み込み、止まらなくなること間違いなしです。
はんぺん
はんぺんは製造工程のなかで食塩が使用されているため、味付けをせずとも美味しく召し上がることができる食材の一つです。筆者はチーズ入りのはんぺんがおすすめ。中のチーズも溶けて非常に美味しくなるのでぜひお試しください!
味付け卵
先ほどまで紹介した食材とは違い、下ごしらえが必要な食材を燻製してみたい!という方におすすめなのが味付け卵です。手順はめんつゆにつけた茹で卵を乾燥させて、燻製するだけと非常に簡単。
半熟の卵が食べたい方は、5分ほどチップを火にかけて煙を出したら火を止め、10分ほど燻すことで卵に火が通らずトロトロの状態で召し上がれますよ。
鳥のささみ
こちらも卵と同じく、ワンランク上の燻製をしたい方のおすすめな食材です。キッチンペーパーで水気を取ったささみとめんつゆを耐熱ジップロックに入れ、一時間漬け込んだあとにジップロックごと沸騰したお湯に8分ほど湯煎します。
そのあと、ささみを取り出してキッチンペーパーなどで拭き取り、一時間ほど乾燥をすればあとは燻製をするだけです。
油が落ちないためチップに火がつきにくく、淡白でシンプルな味わいが楽しめます。
キャンプでも自宅でも使えるおすすめ燻製器7選
ここまで、どのご家庭でもできる簡単燻製や食材をご紹介してきましたが、最近では自宅とキャンプの両方で使えるコスパ最強の燻製器が多く登場しています。
そこでフライパンではなく、自宅とキャンプ場の両方で楽しめるおすすめの燻製器をいくつかご紹介していきましょう。
コールマン コンパクトスモーカー
まずはキャンプブランド最大手のコールマンからコンパクトスモーカーです。内部は二段構造になっており、一度に多くの食材を燻製することができます。
本体のフチに水を入れることで外部に煙が漏れることを防ぎ、短時間で燻すことができるだけでなく屋内でも煙が気になりません。燻製器では意外と少ない収納ケースが付属するのもうれしいですね。
ドウシシャ もくもくクイックスモーカー
インテリアや食品・ファッションなど、幅広いジャンルを取り扱うドウシシャのもくもくクイックスモーカー。熱源に固形燃料を使用するので、キッチンではなく卓上で燻製ができ、初心者の方でも火の取り扱いが簡単です。
フタは中の様子が見えるようになっており、燻されていくのが見れるのも楽しみの一つになりますね。
新富士バーナー いぶし処 スモークポット
コンロ専用でデザインもおしゃれな新富士バーナーのいぶし処 スモークポット。付属の温度計で食材によって内部の温度を確認しながら行える、初心者から上級者まで使えます。
調理時間や設定温度まで細かく記載されたレシピ集や、専用収納ケースも付属するので持ち運びも簡単です。
イシガキ産業 IH対応鉄人鍋
続いては、これひとつで様々な料理ができる多機能燻製器、IH対応鉄人鍋です。ガスコンロ・IHどちらも使用できるので熱源に困らないだけでなく、炭火でも使用できることからダッチオーブンのような使い方もできます。
燻製はもちろん、焼き芋やおでん・ピザやローストビーフなど幅広く調理することができるハイスペック燻製器です。
サーモス イージースモーカー

魔法瓶のパイオニアであるサーモスも燻製器を販売しています。燻製器だけでなく、付属の魔法瓶構造の保温容器を使用し燻製をしていくことで、火にかける時間や煙の量を少なくしながらもおいしい燻製を作ることができます。
家庭で使うガスコンロやIHでも使用するので熱源に左右されず、スモークチップや焼き芋用の焼き石が付属するので、開封からすぐに使えるのもうれしいポイントです。
スノーピーク コンパクトスモーカー
一見燻製器には見えないシンプルで、コンパクトなデザインなのがスノーピークのコンパクトスモーカー。コンパクトでありながらも、横幅が広く大きな食材を置けたり、二段構造で一度にたくさんの食材を燻製することができます。
食材から出る脂がチップに垂れるのを防ぐ、汁受け皿が付属しているので脂身の多い食材を使うときも安心です。
ホンマ製作所 スモークキュート
最後にご紹介するのはころっとした見た目が可愛い、ホンマ製作所のスモークキュート。キッチンで使えることを想定し、ガスコンロ・IHどちらにも対応しており、初めての方でも安心な料理研究家監修のオリジナルレシピ集も付属しています。
グリーンだけでなく、ブルー・グレー・ピンク・ステンレスとカラーリングも豊富で、キャンプで使う際のレイアウトも意識できるのはうれしいポイントですね。
自宅で燻製をして簡単に美味しくアウトドア気分を楽しもう!
いかがだったでしょうか、最近ではキャンプだけでなく、自宅でも使用できる煙の少ない兼用タイプの燻製器が多く販売されています。
キャンプ・自宅の両方で使用できるギアで、煙を気にせず本格的な燻製を楽しんでアウトドア感を存分に味わいましょう!