記事中画像撮影:筆者
とりあえず、その佇まいに惚れました…!
ふだん、キャンプで淹れるコーヒーをこよなく愛す筆者。使うコーヒーツールにも並々ならぬ思い入れがあり、デザインにもこだわって集めたものばかりです。
ですが唯一、なかなかコレというアイテムを見つけらないでいたのが、ウォータージャグ。友人や家族にもコーヒーを振る舞うとなると、水の量もそれなりに必要になってくるんですよね。
リーサルウェポン級の存在感!
ところが、最近見つけたこちらに一目惚れ! もはやリーサルウェポン級の存在感を放つデザインのこちら、何だと思います?
実は、韓国発のタンブラーメーカー、PILMOA(ピルモア)が手掛ける「バルブウォータージャグ」というアイテムなんです。
どうやら高い保冷性能に加え、従来のジャグの欠点を鮮やかに解消しているのだとか。今回は、こちらの実力を詳しくレビューしていきます!
ピルモア 真空タンブラー2L (E2000)
容量 | 2L |
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重量 | 865g |
ピルモア 真空タンブラー4L (E4000)
容量 | 4L |
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重量 | 1485g |
「バルブウォータージャグ」のディティールをチェック!
ジャグ本体の基本スペックは?
*画像左から、E2000、E4000ブラック・シルバー・グリーン
- ⚫︎E4000(容量4L)
- ・サイズ:直径155×高さ366.5mm
- ・重さ:実測1511g(キャップ・ストラップを含む)
- ・保冷力:最大10日間
- ▼E2000(容量2L)
- ・直径125×高さ300.1m
- ・重さ:実測872g(キャップ・ストラップを含む)
- ・保冷力:最大2日間
「バルブウォータージャグ」は、容量4Lの「E4000」と2Lの「E2000」の2種がラインナップ。どちらも真空二重構造で、炎天下で本体外側が50℃になっても、内部は-4℃をキープできる高い保冷性能を誇ります。
さらに保温力も最大2日間続き、熱湯やホットコーヒーなど入れておけば、自宅のウォーターサーバー感覚で使えて冬のキャンプでも重宝しそう。
革命的バルブキットの存在がキモ!
*画像左から、天板・スタンド脚パーツ・バルブ・ドック
……と、ここまでの情報だとただの高性能なジャグ。けれど、そこらのジャグと違うのが「バルブキット」の存在なんです。
こちらが専用収納ケースに収まっている「バルブキット」。天板・スタンド・バルブ・ジャグを受け止めるドックの4点がセットになっています。
この専用収納ケースすらスタイリッシュで、コンパクト。パーツがバラバラにならず、持ち運びも手軽です。
今回筆者が入手したのは、この「バルブキット」込みのセット。「ジャグ」と「バルブキット」はそれぞれ単体でも購入可能です。
自立式ウォータージャグに変身!
そしてこの「バルブキット」をどう使うのかというと、まずは蓋の栓を外し、専用バルブに取り替えて……、
4本の脚と天板をドックに装着して立て、そこへ本体を逆さまに乗せれば……、何と自立式のウォータージャグに大変身! こんなスタイリッシュなジャグ、見たことあります?!
ちなみに脚パーツは2分割式でハイスタイルとロースタイルの2WAYで使えます。画像はハイスタイル時で、E4000の装着時には高さ約900mm、E2000では約845mm(いずれも実測値)。
下部にセットした天板にはカップなどの小物を置けて、スペース効率も◎。
ロースタイルでは、E4000装着時の高さが約605mm、E2000装着時は約550mm(いずれも実測値)。テーブルに置くとちょうどいい高さで、脚がスリムなのでそれほど圧迫感も感じません。
使って実感!「バルブウォータージャグ」5つの推しポイント
1|注ぐのあっという間!流量が多い
一般的なウォータージャグに比べ、一度に出せる流量(実測約100ml/秒)が多いのも大きなポイントなんです!
容器を満たすスピードが桁違いに早くてスムーズなので、ジャグにありがちな待つ時間のイライラもナシ。
ちょっと勿体無いけど、手洗いもストレスなくできてしまうレベルです。もちろん、バルブの捻り具合で流量調整できるので、チョロ出しもOK!
出典:PILMOA
流量の多さの秘訣は、特許出願品の「スイングバルブ」にアリ。自動車エンジンの空気量を調節するスロットルバルブに着目して、独自開発したのだそう。
空気層と飲料層が分離されると同時に開閉する原理が採用されているため、内圧がたまらずスムーズに出てくるという、画期的な設計なんです。
2|細部の使い勝手への配慮が秀逸
マグネット内蔵の栓
そして、使っていて痛感したのが、細部の使い勝手への配慮までいちいち秀逸な点。例えば、使用時の蓋に付属している栓は、上部に磁石を内蔵しています。
ドリンクを注ぐために外した際は、蓋の上部にくっつけておけるので「外した栓、どこ置いたっけ?!」という事態を防いでくれます。
なお、蓋表面はブラスチック製ですが、磁石か鉄板を内蔵しているようで、栓がしっかり吸着。
出典:PILMOA
さらにウォータージャグとして使用する際は、ドック内部の凹み部分に栓を格納しておけるのもスマートすぎます。
シーン別に便利な2種のハンドル
そしてもう1点。運搬時には上蓋のハンドルを使えますが、蓋のサイドにもカラビナ着脱式のストラップが付属しています。
コレ、ドリンクの残りが少なくなったときに本体を傾けて注ぐのに、いい仕事してくれるんです。両手でスムーズに支えられるから、流量の調整もラクに行えます。
3|大きい氷も入って洗いやすい広口
開口部が広口で大きめなのも使いやすいです。ロックアイスも余裕で入るし、手を突っ込んでも底まで届くので細長いブラシ要らず。キャンプ場でもスポンジのみでスッキリ洗えます。
4|サイトの主役級の存在感
これまでのウォータジャグにはないデザインがとにかくカッコいい……! ミリタリー感満載、かつインダストリアルでもあり……。
サイトインテリアの主役級の存在感を醸し出しながらも、マルチに使えて機能性が高く、ギアにこだわるキャンパーの心を鷲掴みにするアイテムです!
5|ビールも入れてみた
韓国の公式サイトでは「炭酸可」とあり、期待したのですが、日本の販売基準では「不可」とのこと……。
しかし、どうしてもキンキンのビールを飲みたかった筆者。自己責任のもと、注いでみました。
結論でいうと特に問題なく使えました。ただし、炭酸の圧力が強い場合は、注ぎ口から漏れ出してくる可能性があり、注意が必要です。
とはいえ、クーラーボックスを何度も開閉するストレスともオサラバ。一般的なグロウラーでも、蓋を開けて重い本体を持ち上げ……とアクションが多いところ、「バルブウォータージャグ」ならコックを捻るだけ。
ご覧ください、この幸せしかない情景……。グラスの結露具合からも、中味のビールがいかにキンキンに冷えているかお分かりいただけるかと思います。
この日はあらかじめ、氷水を入れてグロウラーを予冷しておいたのですが、ビールを入れてからキャンプ場で飲むまでに5時間が経過。
最高気温は27℃という環境でしたが、キンキンに冷えたまま。さらに、2L全て飲み切るまでには13時間かかりましたが、最後まで冷たいまま美味しくいただきました。
欲を言えば…なところも
逆さまに設置するときが重い
あくまで「欲を言えば」なレベルながら、気になる点も。1つは、逆さまに設置するのが重いこと。4L入るということは中味だけで4kg。加えて本体の重さが約1.5kg、MAXだと合計5.5kgに。
ただ、スタンドへの設置は置くだけなので、慣れればそれほど疲れることはありません。また、片方の手でストラップを掴んで設置すると、少し楽になりました。
バルブのお手入れがやや面倒
出典:PILMOA
もう1つは、お手入れ方法。バルブ内部は狭いので、普通の食器洗い用スポンジでは奥まで洗えず、別途、細長いブラシなどを用意する必要があるんです。
特に、水以外を入れたときは残り香が気になるので、バルブキットに一緒に入る付属ブラシがあると、なお良かった……。
2Lにもバリエーションが欲しい
2LのE2000と4LのE4000の2サイズがある「バルブウォータージャグ」ですが、両者は微妙にデザインが異なります。そして、E4000のデザインがお気に入りの筆者。
ソロキャンプだと4Lも水を使うことは少ないので、E4000と同じデザインで2Lバージョンが欲しいと感じました。
カラバリもE2000はシルバーのみ。今後の商品展開にぜひ期待したいところです……!
ピルモア 真空タンブラー2L (E2000)
容量 | 2L |
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重量 | 865g |
ピルモア 真空タンブラー4L (E4000)
容量 | 4L |
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重量 | 1485g |
ピルモア バルブキット (PVWK-001)
重量 | 1305g |
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付属品 | 収納ケース |
これから買うならコレ一択!
デザインも機能性も秀逸すぎるピルモア「バルブウォータージャグ」。
少々値は張りますが、安いジャグを買ったはものの、結局ストレスを感じて買い替える可能性を考慮すると、一概に高いとは言えないのではないかと思います。
これからジャグを買うならコレ一択、と言える間違いなく推しなアイテムです。