眩しいほどのFLASH-1
バッテリー12000mAhには接続ポートが2口あるので、スマホの充電をしながら……が可能です。
バッテリー付属のケーブルは短いので、充電しながらスマホをいじりたい場合は、自前でケーブルを用意した方がよさそうですね。
バッテリーの持続時間を試したかったので、LAMP-1、FLASH-1ともに最大出力で使い続けました。
LAMP-1が頭上から全体を優しく照らし、FLASH-1がテーブル上を白昼のように明るくしています。おかげで肉の焼き具合もバッチリと視認でき、ハイボールの濃さもしくじることがありませんでした。
FLASH-1はテーブル上で1000ルーメンだと眩しすぎたので、普通にチルタイムを過ごす分には出力50%以下で充分だと思います。
LAMP-1はハンドライトとしても
トイレに行くときなどは、ランタンハンガーからLAMP-1をサッと外してハンドライト的に。本職のハンドライトのように遠くまで照らすことはできませんが、足元の安全を確認するには充分でした。
こうした使い方はもちろんFLASH-1でも可能。発光パネルの角度を調節するだけです。
バッテリーが切れた時間は?
午後10時2分、バッテリー12000mAhに取り付けたFLASH-1が消えました。満充電の状態で点灯させたのが午後4時50分。スマホを充電しつつFLASH-1を1000ルーメンで稼働させた結果、5時間ちょっとで消灯することに。ただしこれは、明らかに無駄な光量で使い倒した結果です。
同時刻のバッテリー5000mAh+LAMP-1は、残量が40%未満でした。23時ごろに寝てしまったため何時まで点灯していたのかは確認できていませんが、持続時間は十二分だと言えるでしょう。
気になった点がいくつか……
アウトドアで使うモバイルバッテリーとしては申し分なし。LEDランタン化できるギミックも画期的なネストアウトシリーズですが、少々気になった部分もありました。
キャップの開け閉めにストレス
キャップは紛失を防ぐため、本体とゴムのループで繋がっています。ゴムなのでグリップ力があり、キャップの回転を必ず邪魔してきました。スムーズに回すにはコツが必要で、正直なところいちいちストレスを感じてしまいました。
ゴムであることで防水性に貢献しているようでもないし、「ナルゲンボトル等と同じくポリエチレンでいいのにな」と思った次第です。
スイッチの回転方向に違和感
LEDライトの操作は、つまみを回転させて行います。これは味わいがあってかっこいいのですが、その回転方向に混乱しました。ガスやホワイトガソリンを使う製品とは回転方向が逆だからです。
燃料式のランタンが反時計回りでON~光量UPなのに対し、当製品は時計回りでON~光量UP。これはオーディオ機器のボリュームや照明のつまみと同じであり、電化製品のスタンダードだと思うんですが、キャンプ脳ではつい逆に回しがちでした。「また間違えた」を実際に何度もやりました。
ランタン使用が素晴らしく魅力的
気になる部分はあったものの、いずれも製品としての本質とはそれほど関係ない小さな事柄。この男前なビジュアルと、ランタン化できるギミックが吹き飛ばしてしまいます。もちろん防水・防塵・耐衝撃性能を備えた実力も見逃せません。
出典:ELECOM
昨今のアウトドア業界ではポータブル電源の動きが活発でしたが、身軽なキャンパーに向けたモバイルバッテリーの登場こそが、待望されていたものではないでしょうか。
特にランタン化できるメリットは本当に大きく、バッテリー容量とLEDライトを好きなように組み合わせることで、自分にぴったりのLEDランタンが仕上がります。また本体底部にある1/4インチネジ穴の汎用性も高く、さまざまな使い方を実現します。
こちらは「カメラ固定ねじ」を装着してみた例。Amazonで「1/4インチネジ」で検索するとたくさん出てくるカメラ用品です。ストラップを通してもいいし、カラビナでバックパックに吊るしてもいいですね。
ネストアウトシリーズからは、これからもオプションギアが次々にリリースされると予想されます。モバイルバッテリーを抑えておくことでオプションギアの登場が楽しみになる、前途有望なシリーズです。