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キャンプで七輪

焚き火ブームやガスコンロが主流の今だから知ってほしい「炭火」の魅力【写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#36】

キャンプブームの中であまり注目されていない熱源の「炭火」。BBQでは定番ですが、キャンプではガスコンロや焚き火調理などがあるので、手間がかかったり火加減の見極めが難しい炭火はなかなか選ばれないかもしれません。

しかし炭火だけが持つ独特な趣きや楽しみ方があり、料理も格段に美味しくなるので、しっぽりお酒を楽しむスタイルのソロキャンパーなどにぜひおすすめしたく、今回炭火の魅力をご紹介します。

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目次

アウトドアマン・写風人さんが送る“南信州の森暮らし”

長野県・駒ヶ根市に居を構える写風人さん。アウトドアと密接な日々の暮らしを綴ります。

写風人
写風人

1955年生まれ。GRIP SWANYオフィシャルカメラマン。FIRESIDE薪ストーブエッセイ著作家。2019年より南信州に移住し、薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しんでいる。Instagramのアカウントは@syahoo_jin

生活で使う様々な熱源と「炭火」の出番

我が家の冬は、薪ストーブが主たる暖房です。

他にもエアコン、ガスストーブ、石油ストーブ、電気ヒーターと、何故か様々な暖房器具が揃っていますが、ほとんど使うことはありません。

キャンプで七輪

敢えて薪以外に使うといえば「炭」。部屋で寛いでいるときには、火鉢の上でお湯が沸いているシーンにとても風情を感じます。

また休みの日には、薪づくりか野良仕事でほとんど焚き火をしながら野外で過ごしています。

選定枝、枯れ枝、倒木などの焼却
その多くが薪づくりで出た木っ端や、選定枝、枯れ枝、倒木などの焼却です。私の場合、焚き火は外仕事の一部のようなものです。

炭火料理
たまに焚き火を利用して料理をしたりしますが、時間に余裕があるといは炭火料理をすることも多いです。

薪ストーブや焚き火は環境的に限られてしまいますが、七輪や火鉢など炭火は場所を選ばない点がいいですね

燃料となる炭の種類について

そこで、キャンプを前提にした七輪の活用をご紹介したいと思います。まず燃料となる炭の種類について。

燃料となる炭の種類について

我が家にストックされている炭各種。左上が黒炭。右上が白炭。手前がチャコールブリケッツです。

黒炭は最も手に入りやすく、火も熾しやすいので、初めて炭を使う場合は黒炭がおすすめです。

備長炭

白炭は聞き慣れないかもしれませんが、総称して備長炭と言われる炭です。特徴としては黒炭よりも火持ちが良く、火力調整も自在です。短所としては火つきが悪く、時に爆発のような爆ぜ方をするので注意が必要です。

黒炭は線香花火のようにパチパチと爆ぜる程度です。
黒炭は線香花火のようにパチパチと爆ぜる程度

チャコールブリケッツは炭の粉を固めて成形された炭です。着火が簡単で、大きさが一定のため、何個で何分と計算しやすいのでダッチオーブンにもよく使われます。

黒炭や白炭は燃焼温度が800℃ほどになりますが、チャコールブリケッツは最大でも300℃程度。肉や野菜を焦がすことがないのでBBQには最適の熱源と言われています。

ファイヤーサイド ココビーン ブラック

サイズ約直径50×H30mm(1個あたり)
重量1 袋 3.0kg
材質ココナッツ

炭の「保管」と「熾し方」

炭は「火花が飛ぶ」、「火が付きにくい」と敬遠される方もいると思いますが、よっぽど粗悪な炭でない限り保管方法と熾し方が大切です。

炭の熾し方

炭は水分が含まれていると爆ぜやすくなります。裸で保管すると湿気を含みやすいので、ビニール袋に包んで保管するのがベストです。

炭の熾し方

炭の熾し方(おこしかた)ですが、急に強火で熾そうとすると爆ぜやすくなります。焚き火で熾すときは、勢いよく燃えているときではなく、写真のように火が収まってからじっくり熾していきましょう。

ガスコンロで炭を熾すときは、まず水分を飛ばすつもりで弱火から中火、強火へと段階を経て熾します。炭の火起こしは、焦りは禁物です!

キャンプでもおすすめな2つの七輪

それではおすすめの七輪を2つご紹介します。

左がSALIUの炭焼きグリル。右が能登の切り出し七輪。

左がSALIUの炭焼きグリル。右が能登の切り出し七輪。

卓上でも利用できる炭焼きグリル

炭焼きグリルは本体に水を入れる水コンロ形式

炭焼きグリルは本体に水を入れる水コンロ形式。断熱効果があるので卓上で利用できます。

ししゃもを焼いてみました

今回はししゃもを焼いてみました。串に引っ掛けると一気にひっくり返せるので便利です。

ししゃもを焼いてみました

七輪で焼く魚は見た目も美味しそうですよね。実際に食べてみると、皮がパリッとして香ばしい旨さ! ガスや電気で焼いた味と明らかに違いが分かります。

ロロ 卓上グリル 小

サイズW158×D158×H135mm
BOXサイズW167×D165×H170mm
セット内容・本体(陶器)
・インナー(耐熱陶器)
・なべしき丸15(天然木/杉材)
・トング
・焼網

切り出し七輪

珪藻土岩は地下30メートルの採掘場から切り出し、手彫りによって成形

材料となる珪藻土岩は地下30メートルの採掘場から切り出し、手彫りによって成形されます。窯詰めをして丸2日間焼成して入念に仕上げられます。職人が丹精込めて作られた逸品です。

特徴は保温断熱効果が高いので、炉は高温になっても外側は火傷するような熱さにはなりません。珪藻土の蓄熱性を利用して炭は入れすぎないことがコツです。

切り出し七輪では、夏の定番「焼きとうもろこし」
切り出し七輪では、夏の定番「焼きとうもろこし」を作ってみました。

皮を付けたまま焼く

最近では、皮を付けたまま焼くのが常識のようですが、昔の屋台などでは皮なしばかりだったんですよ。その懐かしい味を再現してみました。3分毎に回転させて、約15分ほど焼き、醤油を薄く塗って仕上がりです。……やっぱりこの味!

粒にシワが寄って食感がややパサつきますが、香ばしい甘さをすごく感じます。皮付きのまま焼いた場合は粒にみずみずしさはありますが、糖度は皮なしの方が10度ほど高いそうです。それぞれ焼き比べてみるのもいいですね。

ぜひこの夏、キャンプで七輪料理をお楽しみください。

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