1万円以下で買える、“クセ強”な焚き火台3選
突然ですが、みなさんは普段、どんな焚き火台をお使いですか? 軽量なもの、コンパクトなもの、料理に適したもの、デザインにこだわったものなど、ひとくちに焚き火台といってもその種類は千差万別ですよね。
道具にこだわるキャンパーであれば、「焚き火台にもこだわりたい!」「焚き火の楽しみ方の幅を広げるためにも、そろそろ2台目が欲しい!」とお考えの方も多いのでは?
ということで本記事では、1万円以下で買えてコスパがよく、しかも個性的な“クセ強”な焚き火台を3つご紹介していきたいと思います。
ピックアップしたのは、South Light(サウスライト)、TokyoCamp(トウキョウキャンプ)、DCM の3ブランド。ぜひ、ご自身のキャンプスタイルに合った焚き火台を探してみてください!
South Light 宝塔焚き火台
サイズ | W39×D34×H26.1 |
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重量 | 約4.98㎏ |
材質 | ステンレス |
TokyoCamp 焚き火台
サイズ | 収納サイズ)/ 約32 × 22(cm) 組立時サイズ / 約40.2 × 21.2 × 26.8(cm) |
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重量 | 約985g |
素材 | ステンレス ※製品改良により変更あり |
DCM ファイアブーストコンロ 収納バッグ付き
商品サイズ(約) | 高さ275×幅410×225●収納バッグ付き。●マルチスキレットは別売りです。 |
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重ねる焚き火台!サウスライト 「宝塔焚火台」
トップバッターとしてご紹介するのは、South Lightの「宝塔焚火台」。「なにコレ? はじめて見た!」という方のために、まずはブランドのご紹介からしていきますね。
サウスライトってどんなブランド?
サウスライトは、安価な価格で初心者向けのギアを展開する日本のブランドで、焚き火台やキャンプグッズのデザインなどを手がけています。
サウスライトの焚き火台はユニークなものが多く、かなりデザインに特化したモデルが多いのが特徴です。
そんななか、今回ご紹介する「宝塔焚火台」は、その名の通り、寺院などでみられる仏塔のひとつである「宝塔」をモチーフにした焚き火台なんです。
モチーフからしてユニークな本作。見た目以上に気になる基本スペックからチェックしていきましょう!
基本スペック
それでは「宝塔焚火台」のスペックをご紹介していきます。
サイズは幅39cm、奥行き34cm、高さは26.1cm、重さが4,98kg。およそ5kgということで、やや重たい焚き火台になっています。
パーツを重ねていく構造となっており、六角形の輪っかをいくつも重ねて使います。
一見すると複雑な構造かと思いきや、組み立て方法はかんたん。輪っかパーツには1〜5の番号が振られているので、その順番通りに置いていいくだけ。
組み立て方
▼実際の組み立て方は動画で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。
重ねることでできること!
パーツを重ねるという構造を採用したことによって、じつはもうひとつの特徴が生まれました。
それはなにかというと、写真のようにパーツを外すことで好みの高さに調整できるという点なんです。写真は3段になっていますが、こうすることでより無骨な雰囲気になったと思いませんか?
外の壁か無くなったことによって、より地面に近いスタイルで焚き火を楽しむことができます。
パーツを増やしたり減らしたりすることによって、焚き火のスタイルそのものを変えることができる「宝塔焚火台」。ありそうでなかったスタイルなんじゃないかと思います。
また反対に、高さを出せば出すほど大火力を発揮する焚き火台にすることができます。ちなみにメーカーさんの推奨人数は1~4人となっているようです。
輪っかを重ねただけの形なので、非常に空気の通りが多いんですね。なので、燃え上がるときは一気にドカッと燃え上がります。
残念なポイント!
ここまでとても良いポイントばかりをご紹介してきましたが、やはり残念なポイントもいくつかあります。
底辺に設置する灰受け皿には脚が付いているんですが、実は脚が隙間に引っかかっているだけの状態になっています。
一度組み上げた後に、例えばサイト内でレイアウトを変えたい、焚き火台の位置を移動したいといった際、脚が取れてしまうので、そこだけは「ストレスになってしまうなぁ……」と感じました。
また、これだけ多くの隙間が空いているので、不完全燃焼している小さな薪の破片であったり、灰などが色々なところから落ちてきます。ちょっとでも風が吹いていると、“明後日の方向”へ飛んで行ってしまうので注意が必要です。
焚き火シートは、かなり大きいサイズのものを使用したほうがベターかなと思います。
火入れすると、こんな雰囲気に!
とはいえ、横から覗いたこの様子は本当にカッコいいですよね。LEDランタンにシェードを付けるのがキャンパー界隈で流行っていますが、それに通ずるものを感じます。
ソロ用やみんなで焚き火を囲んでダイナミックに楽しむことができ、しかも見た目もおしゃれですごくかっこいい。ステンレスもしっかりとした剛性感があり、クオリティも高く、かつ安価でお求めやすい「宝塔焚火台」。
ちょっと変わった焚き火台を探している方におすすめです!
South Light 宝塔焚き火台
サイズ | W39×D34×H26.1 |
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重量 | 約4.98㎏ |
材質 | ステンレス |
大人気!Tokyo Camp 「焚火台」
続いて2つ目は、ご存知の方も多いであろう大ヒット作、TokyoCampの「焚火台」です。
TokyoCampはもちろん日本国内のメーカーで、HPなどを見る限りテントなどは販売しておらず、焚き火台に特化したメーカーのようです。今回は焚き火台本体のほか、スタンドやスクリーンが付いた「コンプリートセット」を購入!
Amazonで7000件もレビューがついていた、気になる焚き火台のスペックからご紹介していきます。
基本スペック
重さは985g。このタイプの焚き火大の本家である「ピコグリル398」の約365gと比べると、少しずっしりなスペックになります。
その分フレームがしっかりと太く、頑丈な作りになっています。
収納サイズは横約32cm、縦約22cm。ガス缶と比較するとこのようなサイズ感になります。
A4用紙とほぼ同じぐらいのサイズになりますので、結構コンパクト。車やバイクへの積載も楽々できそうです。
組み立て方
▼実際の組み立て方は動画で詳しく説明してありますので、こちらをご覧ください。
サイズ感と特徴
サイズ感と特徴をご紹介します。使用時のサイズは、横約40cm、奥行き約21cm、高さ約27cm。
40cmの薪も置けそうな大きさですね。それでは薪を置けるだけ置いてサイズ感と耐荷重を確認していきましょう。
このようにガンガンたくさん薪を乗せてみましたが、まったくグラつく様子もなく、2束乗せても問題なしでした。
地面から天板まで高さがあるので、火床下に薪を入れておくこともできます。続いて、焚き火調理についても確認しておきましょう。
付属のスピットをフレームに置くと、調理用のゴトクになります。ソロサイズであれば、鍋とフライパンの併用も可能。ゴトクやスピットはオプションで別売のパターンも多いので、標準で付属しているのはうれしいですね。
試しに水をたっぷりに入れた10インチのダッチオーブンを置いてみます。重さは約10kgです。
多少揺れはありますが、重みで歪むということはなさそうです。
3〜4人でも問題なく使えるサイズ感だと思います。天板がフラットで、かつ細かくパーツを分解できるので家のキッチンなどでも洗いやすそうですね。
油汚れなどを気にせずガシガシ使えるのは、とってもうれしいポイントです。
火入れすると、こんな雰囲気に!
天板が平たく広いので、ゆとりを持って薪を焚べることができます。フレームのおかげで薪に角度がつけやすく、煙の少ない大きな炎が作りやすいです。試しに一番大きな薪を乗せても、歪むことなく安定感を保ってくれます。
軽量なのに、耐荷重を気にせず焚き火ができるのは頼もしいですね。底上げスタンドのおかげで地面を気にせず、大きい炎を楽しむことができます。レビューの高評価通りの、とても優秀なおすすめの焚き火台でした!
TokyoCamp 焚き火台 コンプリートセット
TokyoCamp 焚き火台
サイズ | 収納サイズ)/ 約32 × 22(cm) 組立時サイズ / 約40.2 × 21.2 × 26.8(cm) |
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重量 | 約985g |
素材 | ステンレス ※製品改良により変更あり |
TokyoCamp 焚き火台 専用 収納ケース
収納時サイズ | 約49 × 38.5(cm) |
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本体重量 | 約245g |
素材 | コットン100% |
1万円で二次燃焼!DCM 「ファイアブーストコンロ」
最後にご紹介するのは、ホームセンター「DCM」の焚き火台「ファイアブーストコンロ」です。
「DCM」は東京に本社を置くホームセンターで、全国にDCMグループの店舗があります。オンラインでも購入できるので、気になる方はチェックしてみてください。
さて、この焚き火台最大の特徴は二次燃焼。まずは詳しい基本スペックから見ていきましょう。
基本スペック
重さは5.6kgと正直かなり重くなっています。
収納サイズは横41cm、縦27.5cm。二次燃焼タイプの焚き火台としては、かなりコンパクトな設計です。
ケースはキツキツではなく、ゆとりがあって出し入れが楽でした。
組み立て方
▼実際の組み立て方は動画で詳しく説明してありますので、こちらをご覧ください。
サイズ感と特徴
組み立てサイズは、幅約41cm、奥行き約22.5cm、高さ約27.5cm。
どれくらい薪が入るか検証してみました。容量としては0.8束くらいって感じですね。ちなみに今回用意した薪は33~38cmと長さがバラバラです。
欲を言えば、あと1~2cmでもいいから横幅を長くして、40cmの薪でも問題なく入るようにしてほしかったですね。これはちょっと残念なポイントでした。
ゴトクのサイズ感はこのくらい。ソロ用クッカー2つだったら問題なく調理できそうです。
大きいフライパン程度なら大丈夫そうですが、重いダッチオーブンを、写真のようにゴトクにギリギリで置くのはやめた方が良さそうですね。
ダッチオーブンなどで調理したい場合は、このようにトライポットなどで楽しむのが良いと思います。
網も置いてみましたが、結構しっかりしていて大きいので、複数人でも使用できそうです。
小さい脚パーツがあるのですが、カチッと固定することはできないため、無理やり移動させるとこのように倒れてしまう可能性があるので、そこだけ気を付けましょう。
火入れすると、こんな雰囲気に!
この焚き火台は、外側の穴から酸素を取り込んで、中の空気孔から飛び出した熱々の空気が煙やガスを二次燃焼させる構造に。
ご覧の通り煙もほとんどないですね。正直、とてつもない火力でとても驚きました。
これだけ温度が上がると、土台と地面との距離の近さに不安を感じました。焚き火シートは必須で用意する必要がありそうです。ただ、本体内部から落ちた灰はほとんどありませんでした。
次にパネルを一枚外してかまどスタイルにしてみました。パネルを外すと、より強い熱を感じました。このままゴトクを設置してダッチオーブンを置いてみます。
ちなみに、パネルを一枚外したかまどスタイルでは、写真のように薪が崩れ落ちる可能性があるので、十分お気をつけください。
ダッチオーブンを置いてもゴトクは歪まず、かなり重い鍋を置いても平気そうです。
灰も少なく、片付けラクラク
高温の炎で薪を燃焼するので、残った灰はご覧の通りこれだけです。
また、プレートを外すと灰を捨てやすくなるのもグッドなポイントです。
灰を捨てた際に気が付いたのですが、火床板がこのように変形してしまいました。使用上問題はないですが、新品がこうなると少しショックですよね。
代わりに下の土台は変形せず、折り畳みも問題なくできました。
その他の変形も確認すると、ロストルもパネルもわずかな変形はありましたが、これくらいは許容範囲かなと思いました。
折り畳み式で薪がすっぽり入るサイズ感で、二次燃焼する焚き火台としては、本作はかなり安価な部類といえます。
煙が苦手な人には超おすすめ。気になった方は良かったら試してみてくださいね。
DCM ファイアブーストコンロ 収納バッグ付き
商品サイズ(約) | 高さ275×幅410×225●収納バッグ付き。●マルチスキレットは別売りです。 |
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変わり種な焚き火台を取り入れてみませんか?
1万円ポッキリで買えるちょっと変わった焚き火台を3種ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ぜひ、ご自身のキャンプスタイルに合った焚き火台を探して、キャンプの仲間に加えてみてはいかがでしょうか。