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連載企画:『コレがなきゃ始まらない!私的キャンプの逸品』高久笑一さん編(2ページ目)

ストーブと男性「自分のキャンプシーズンは10月から5月。やっぱり焚き火を楽しみたいからね。もっと冬キャンプがしたい、雪中キャンプにも行きたいと思っていたんだけど寒いでしょ(笑)。使っているテントは薪ストーブ対応のものだったから当初は他のメーカーで探していたんだけど、なかなか気に入るものがなくて。ならやっぱり自分で作るしかないと」。そんな思いから製作をスタート。

ストーブとケトル最大のこだわりは“薪ストーブの中が見える”ということ。「焚き火が好きだから炎を眺めていたいんですよね。だから側面にガラスを使うことにしたんです。炎も眺められるし、ガラスの方が暖かい!あと収納性にもこだわりました。分割できて、工具を使わずに組み立てられて。熱でゆがんじゃうんだけど、それでも最初と同じように組み立てられるように。構想?えーっと2~3年かなぁ?物作るのも大好きだから、時間の感覚がないや(笑)」。

ストーブとキャンプキッチン試行錯誤を繰り返し、15~16台製作したところで納得のいくものが完成。その様子はブログにもアップされていて、それを見たユーザーからの要望も多く、2010年には販売も開始。以後、バージョンIIやチタン製のものなどバリエーションは増えていますが、この初代バージョンの薪ストーブは今でもキャンプの必携道具。

テント内の男性「もうキャンプ生活の一部なんですよね。暖は取れるし、焚き火台と違って煙くないし、鍋が汚れないのもいい。一回火をつけると放っておいても大丈夫だしね。なにより雰囲気がいいから、ずっと炎を眺めてる。煙もね、ここから吸気されてこう排気されるのか……とかずっと見てる(笑)」。

それはやはり開発のため?と聞いてみると、「え?あ、うん、仕事のため」と高久さん。それをそばで聞いていた奥さまが「趣味ですよ、趣味(笑)」。「そっか、やっぱり趣味かな(笑)、好きなんだよね、焚き火が!(笑)」と笑顔で話してくれた高久さんが印象的でした。

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必携キャンプ道具その2 ホーロー製ケトル “男前やかん”

ホーロー製ケトル「このやかんはね、ブログの読者から“男前やかん”って呼ばれていて俺よりも有名(笑)。キャンプ場で俺自身は気付かれないけど、このやかんを見て気付く人も多くて、それで声をかけられる(笑)」

そう高久さんが話すのは、使い込まれた真っ黒なやかん。

ホーロー製ケトル 男性もともとはキャンパーだった奥さまが使っていた青いホーロー製ケトルだったそうですが、結婚を機に高久家のキャンプ用にして早10年。多くて週に1回、少なくても月に1回出かけるキャンプで年季の入ったこの姿になったそうです。

ストーブ ホーロー製ケトル「キャンプでは常に湯が沸いた状態にしておきたいんですよ。料理にも、食器やダッチオーブンを洗うのにも、なにかと使うから。あ、あと白湯も大好き(笑)。それでいつも沸騰状態にしておくんだけど、そうするとね、ブログの写真を撮るときにいつも入り込んでいるんですよ、ヤツが(笑)。これ、ブログの読者に言われるまで、まったく気がつきませんでした(笑)」。

ホーロー製ケトル 男性高久さんのキャンプにいつも一緒の真っ黒なやかんを見て、ブログ読者が「男前なやかんですね」とコメントしたことから、“男前やかん”のネーミングに。これはご本人も気に入っているそう。

「このやかんはキャンプにあって当たり前で、もう空気みたいな存在。ソロキャンプの時はお目付け役、かな?(笑)。いつも車の荷台に積みっぱなしなんだけど、時々どこかに転がって見つからなくて。そんな時はやけにドキドキしちゃう(笑)」

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