ワークマン防水シューズ、こんなにも人気の理由は?
圧倒的な高コスパでキャンパーからの支持も高く、数々のヒットアイテムを連発中のワークマン。中でも、季節を問わず幅広いユーザーに人気なのが「PVC 防水シューズ」。
スニーカーライクなルックスがタウンユースにも違和感なく、男女共に色違いでの大人買いやリピ買いする人が続出中のアイテムです。
今回はそんな大ヒット中「PVC防水シューズ」の人気の理由を探るべく、リアルな着用感を徹底レビュー!
さらに、気になるほか2種のワークマン防水シューズにもトライ。合わせて3アイテムについて詳しくレポートしていきますよ。
ワークマン「PVC 防水シューズ」って実際どうなの?
見た目はまるでハイカットスニーカー!タウンユースにも◎
まずはルックスから。カラーはブラックとカーキの2色展開で、今回はブラックをチョイス。この通り、見事にハイカットスニーカー。表面は若干ザラリとしたマットなテクスチャで、ツルリとしたゴム感もナシ!
前から見るとこんな感じ。普段このまま街履きしていても「防水シューズ」と気づかれることはまずなさそう。ブラックならカジュアルにもモノトーンコーデにもマッチして、よりマルチに使えますね。
実際に履いてみて、サイズ感や使い勝手は?
普段23.5〜24.0cmの筆者は、甲高ということもあり、ハイカットデザインなので24.0cmをチョイス。一般的な厚みの靴下を履いて、ジャストなサイズ感でした。
ちなみに、24.0cmサイズの重さは片足424g(筆者実測値)。決して軽いとは言えないものの、ジャストサイズでフィット感があるため、特に重く感じることはありませんでした。
かかと部分のストラップはややタイトな作りに。女性である筆者の指でギリギリサイズなので、男性が吊り下げて運ぶ場合はカラビナなど通した方が良さそうです。
続いて、脱ぎ履きして感じたこと。かなり紐を緩めても履き口はあまり開かず。やや甲高な筆者の場合、かかとのストラップと甲のベロ部分を引っ張りながら、グッと足を押し込む感じで履くのが1番スムーズでした。
こちらは筆者愛用の10年物ビーンブーツ。ベロは1番上まで縫い付けられていますが、内側へ折り込まれた余剰部分がガバッとオープン。かかとのストラップも、男性の指でも余裕のサイズ。
ストラップ部分に指を入れておけば片手で履けるので、脱ぎ履きのしやすさではビーンブーツが一歩リードと言ったところ。
でも実は、履き口がタイトな件については、既にネットなどでも秀逸なカスタム事例が。こちらは筆者家族が愛用中のカーキタイプなんですが、靴ひもにご注目。
元々付属の靴ひもの色は、ボディーと同じくカーキ。写真の黒い靴ひもは「伸びる靴ひも」。脱ぎ履きが格段にスムーズになる、おすすめのカスタムアイディアです!
柔らかくて歩きやすい!……けどグリップ力やクッション性は?
履いて歩いてみた印象は……柔らかくて歩きやすい! アッパーだけでなく全体がぐにゃりと柔らかく、内側への“当たり”もソフト。靴ひもで締められるので足にしっかりフィットして、一般的なゴム長靴に比べると歩きやすさはケタ違い。
またまたビーンブーツ。重さもさることながら、10年履けるタフさと引き換えに革は固く……。タウンユースで長時間はさすがに疲れます。また、シワになる部分の内側への“当たり”が強く、未だに靴ずれすることが。
ただし、PVC防水シューズも履き口に若干ゴワつきが。履き口より長い靴下を履くなど、素肌に直接当たらない工夫をしないと靴ずれしそうな印象を受けました。
ソールはアッパーに比べて若干固めながら、切れ込みも深くグリップ力もまずまず。ぬかるんだ場所や濡れたコンクリートの上でも、不安なく歩けました。
着脱可能なインソールを外すと内側は全面デジタル迷彩柄。インソール自体はペラペラ。また、先に触れた通りソールも固めなのでクッション性はほぼ皆無。
けれど、そもそもコンバースタイプのスニーカーはクッション性がないモノが多く、筆者としてはそれほど気にならず。足が疲れやすい人は、クッション性の高いインソールを追加するといいですね。
気になる防水性能やいかに……いざ、実測!
そしていよいよ防水シューズの本領発揮といきましょう! 霧吹きで水をかけたぐらいでは当然なんともありません。
それもそのはず。メーカーサイトには「接地面より約7cmまで防水性あり」の表記が。早速、実際に測定してみましたよ!
まずは、水深約5cmから。一番下のひもの穴より下という深さです。……全く問題ありません!
いよいよ水深約7cmの世界へ! 下から2番目のひもの穴が浸かるくらいの深さ。……メーカーサイトの表記通り、水がしみることなく防水性能を実感!
そして最後は水深約8cmにトライ! 下から3番目のひもの穴が浸かるくらい。すぐに、ジワ〜っと冷たい水が浸透してきて中はビショビショ。メーカーサイト表記通り「接地面から約7cmまでの防水性能」と同じ結果に。
ベロ部分の内側を見ると、ちょうど接地面から約7cmに近い辺りまで切れ込みが。これ以上の深さになると、ここから浸水してくるようです。とはいえ、スニーカー然としたシューレース構造でこの防水性能はさすが。
個人的な総合評価は90点!やっぱり高コスパはさすがのワークマン
柔らかい履き心地に約7cmの防水性能、そして普段のコーデに映えるデザイン。そして何より、今日降るかも……とお天気がハッキリしない日に念のため履いていける程よいライトさが1番の魅力だと感じました。
履き口のタイトさやクッション性など気になる点もありますが……このクオリティでお値段は1,500円!! 筆者個人の総合評価は90点という結果に。
20%軽量化!「防水サファリシューズ」が登場
コスパ抜群の防水シューズですが、2020年秋冬にリニューアルされました! 防水性はそのままに、従来品より20%軽量化されています。基本的なデザインは同じですが、シューレースにもデザインが加わりファッション性がアップしています。
S・M・L・LL・3Lといったサイズ展開のこちらは、ブラックとオリーブの落ち着いたカラーで男女兼用。
ワークマン「防水サファリシューズ」の詳細はこちら
そして“ワークマン女子”にうれしいレディース専用も! こちらはS・M・Lの3サイズ展開でカラーはブラックとブラウン。スカートにも合わせやすくコーディネートの差しアイテムとしても活躍しそうですね。
ワークマン「レディース防水サファリシューズ」の詳細はこちら
ミリタリー色強めの「アウトドアブーツ」も男前!
ミリタリーテイストのルックスがクール!
ワークマン防水シューズ2足目は「アウトドアブーツ」。カーキのボディが引き立つブラックのライニングに、サンドベージュのソール。とりあえず、ミリタリーテイスト満載の男前ルックスがたまりません。
サイズ感や履き心地、グリップ力は?
アウトドアブーツはS・M・L・LL・3Lの4サイズ展開。幅広足の筆者は、先の細いデザインだったため、今回「Mサイズ=24.5〜25.0cm」をチョイス。一般的な厚みの靴下でかかとに若干余裕があるサイズ感でした。
足の横幅とフィットしていたため、早歩きしても脱げることなくちょうど良い履き心地。重さは片足495g(筆者実測値)とPVC防水シューズとの差はほぼ感じませんでした。
PVC防水シューズ同様、中には着脱可能な薄めのインソールが。やはりクッション性はほぼないので、足の疲れやすい人はクッション性の高いインソールに変えると◎
ソールはPVC防水シューズに比べると切り込みは浅め。ですがボディもソールも柔軟性が高いので、グリップ力に不安を感じることはなく。濡れたタイルや、苔の生えた石などよほどツルツルの場所以外は特に問題ないと思いました。
ボディの防水性能はバッチリ!だけど……?
シャワーホースで中程度の雨くらいの水をかけてみましたが、ソールやアッパー部分からの浸水はナシ。
1つ気になったのは、履き口が「V字」カットになっている点。アッパーにかけた水が跳ねて中へ入ることがあったので、上からの雨は侵入しやすいと思われます。
気になった点もう1つ。かかとのストラップが小さすぎて指が入らず。外側からつまむことしかできないので、脱ぎ履きの際、甲高の筆者にはプチストレスに。ぜひ改善して欲しいポイントです。
けれど、ミリタリー好きにはたまらないこのデザインと防水性で1,500円はやはり高コスパ。コーデの幅は狭めながら、個人的には総合評価80点を付けたいところ。
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軽さと防水性重視なら「フィールドブーツ ガーデン」
一見クロックスにそっくりだけど……
ワークマン防水シューズ3足目は「フィールドブーツ ガーデン」。見た目はあの「クロックス」のレインブーツとそっくりな印象。
とにかく軽いのが魅力!防水性能も◎
サイズ展開はアウトドアブーツと同じだったので、こちらもMサイズを選択。サイズ感もほぼ同じ。そして、クロックス同様のEVA素材ならではの魅力はやはり軽さ。今回最軽量の片足157g(筆者実測値)は、長時間履いても疲れ知らず。
さらに素材自体に弾力性があるので、3足中最もクッション性が高く履き心地も◎。履き口も広いので、ストラップ無しでも脱ぎ履きが1番スムーズ。
そしてこちらも中程度の雨くらいの水では全く問題ナシ。そもそも継ぎ目のない一体成型なので、破損しない限りほぼ水漏れはなさそうです。
デザイン的に、使用シーンが限定される
気になる点は、ブラックとの2色展開ながら、「THE・長靴」デザインのため使用シーンやコーデの幅がさらに狭いところ。また、ゴムに比べると、細かな傷や汚れは定着しやすい素材。ほか2足と同じ値段の1,500円という点を考慮すると、総合評価は70点と言ったところ。
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