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ICEBERG

【実力や、いかに?】パワーアークのポータブル冷蔵庫「ICEBERG」を使ってみた

車内で飲み物や食材を冷やしておける車載タイプのポータブル冷蔵庫。ポータブル電源があればキャンプでも役立つのでは?という閃きのもと、筆者が実物を検証。はたしてどのぐらい保冷力があるのか?持続時間は?など気になる点をチェックしてみました。

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目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

「ポータブル冷蔵庫」はクーラーボックスの代わりになるか?

YETI ハードクーラーボックス

夏のキャンプに欠かせないのがクーラーボックスですが、暑さのせいで保冷剤を入れても効果が弱まってしまうのが悩みどころ。そんなクーラーボックスに取って代わらんと最近チラホラ見かけるのが、ポータブルタイプの冷蔵庫です。

とは言え未知の領域が多いアイテム、果たしてクーラーボックスに変わる保冷手段になりうるのか、検証してみることにしました。

ICEBERG

中でも気になったのが、この「ICEBERG」。本来は車載用ですが、バッテリーと組み合わせることで屋外でも稼働できる2WAY仕様です。と、この写真でお気づきの方もいるかもしれませんが……

あの大ヒットポータブル電源「パワーアーク」の姉妹品なんです

パワーアーク

ICEBERGは、人気のポータブル電源「パワーアーク」の姉妹ブランド品。デザインも統一感がありますね。パワーアークを持っている方はなおさら気になるであろうこのアイテム、実際キャンプでは役立つのか? どれくらい頼りになるのか? を検証してみました。

チェックポイントその1:サイズと重さ

思ったより軽くて持ち運びやすい

ICEBERG

まず外寸サイズは275×550×370mmのスリム設計。車載用ということから積載スペースを削減でき、キャンプにも好都合な印象です。そして重さは約4.8kg。

ICEBERGとアイスランドクーラー20qt

この重さがどのぐらいなのかと言うと、大きさが近いアイスランドクーラー20qtが約8.5kgであるのに対し、ICEBERGは約半分ほどの重量。

巷のハイスペックなハードクーラーは高い保冷力に比例して重量もヘビー級なので、運搬・積載が基本のキャンプにおいてこの点は大きなアドバンテージです。

ICEBERG

そして付属で付いているベルトを使えば、移動や積載がさらに楽に。これはハードクーラーにはあまり見られない工夫ですね。

チェックポイントその2:容量

サイズの割に量が入る

ICEBERGとアイスランドクーラー20qt

続いては容量は、アイスランドクーラーの約19リットルを上回る22リットル。内寸は215×345×290mmでICEBERGのほうが小さいのですが、内容量は上回っています。

ICEBERG

ご覧のように2Lペットボトルであれば、2列3段の計6本が楽々入ります。

ICEBERG

そして、500mlペットボトルだと20本! ちょうど市販のボトルが収まる寸法で設計されているのが嬉しいところ。1泊キャンプのドリンクの量としては十分な量ではないでしょうか。

チェックポイントその3:給電方法

車のシガーソケットとポータブル電源どちらも使える

ICEBERG

元々車載用の冷蔵庫ということもあり、エンジンが掛かっている間は12Vのシガーソケットから給電することも可能。移動時間が長いキャンプではバッテリーを温存するため道中は車から、キャンプ場についたらポータブル電源に切り替えます。

チェックポイントその4:保冷機能

事前に室内で保冷力をチェック

温度計

いざキャンプ場で使って食材が傷んでしまわないよう、電源に接続し冷蔵庫内が保冷力を発揮するまでどのぐらいの時間を要するのか、あらかじめ自宅室内で確認してみました。

温度計

本格的な夏に差し掛かる少し前、日中27度の室内環境で起動してみました。30分経過したところ庫内は約16℃。10℃以下にはなってほしいと期待したところ……

温度計

1時間後に10℃以下に到達。予想以上に時間がかかりましたが、このあたりはメーカー公式サイトでも説明されているとおり冷却ユニットの構造が関係しているようです。

省スペースな反面冷却に時間がかかるペルチェ式

ICEBERG

ICEBERGで使われている「ペルチェ方式」という冷却ユニットは、省スペースな反面冷却に時間がかかるのだそう。キャンプ本番では、中に物を入れる1時間前ぐらいから自宅のコンセントで稼働させて予冷しておいた方が、より保冷効果を得られそうです。

ポータブル冷蔵庫「ICEBERG」をキャンプで使う前に知っておくと良いこと

ICEBERG
果たしてこのICEBERGが「キャンプで使えるか」が知りたかった筆者。あくまで本来の使用用途は車載用ですが、実際使ってみて気づいた「真夏のキャンプで使う前に知っておいたほうがいいこと」を報告しておきます。

氷点下までは下がらない

アイスコーヒー

ICEBERGは最も低い設定温度が0℃までのため、氷点下まで冷やすことは難しそう。氷やアイスのようなものは溶けてしまうのと、夏の連泊キャンプにはちょっと厳しい保冷力です。

うるさくはないけどちょっと気になる稼働音

夜のキャンプ場

ICEBERGの公式情報によると「稼働音は40dbと図書館レベルの静かさ」とのことですが、筆者が実際に使ってみた印象としては思ったより音が大きく、ファンがずっと回り続けているような音が鳴っていました。

実際のキャンプ場では、虫の声や風の音などでそこまで気にならないかもしれませんが、静かなところや隣との距離が近いキャンプ場だと、夜に稼働させるのを躊躇ってしまいそうです。

1泊2日キンキンに冷やし続けるには、かなりの電力が必要

ICEBERG

バッテリー内蔵型ではないためアウトドアで稼働させるためには電源が必須ですが、ポータブル電源の場合かなりの容量が必要になります。174,000mAhとパワーアークで最も容量が大きい「626Whスマートタップ」をもってしても、MAXの保冷モードで稼働できたのは約7時間程度。

電源付きサイト

メーカー情報では気温等の使用環境によって異なるそうですが、1泊2日フルで確実に稼働させるなら電源サイトを利用するか、大容量のポータブル電源を用意する必要があります。

ファミリー向けには容量が小さい

YETI ハードクーラー

使い方や入れるものによりますが、1泊2日のファミリーキャンプで必要なクーラーボックスの容量は、一般的には約50L程度。22リットルだとその半分以下のため、稼働時間がそれほど長くないことも鑑みて、他のクーラーボックスと併用するなどが無難でしょう。

いくつか気になる点を挙げましたが、もちろんこのポータブル冷蔵庫ならではのメリットもあるのでお伝えしておきます!

ポータブル冷蔵庫「ICEBERG」にはこんなメリットも!

保冷だけじゃなくて保温もできる

飯盒炊爨

ICEBERGで設定できる温度は、0~65℃まで。そう、保冷だけでなく保温もできちゃうんです! 寒い季節のキャンプではせっかくの料理が作ったそばから冷めていき、食べる時は冷え冷えのカピカピだったりも……。

作ったらすぐに保温しておけば、全部のメニューができあがってからホカホカの美味しいご飯が食べられますね。

ポータブル冷蔵庫の中ではリーズナブル

ICEBERG

先ほど触れた「ペルチェ式」という冷蔵方式は、コストも抑えられる秘訣でもあります。そのため3万円を超えるものも多い「コンプレッサー式」のポータブル冷蔵庫にくらべて、比較的リーズナブルというのも大きなメリット。

車中泊や災害時の備えにポータブル冷蔵庫が欲しかったけど高くて諦めていた、なんていう方もお手頃価格で検討しやすいのでは?

パワーアークとも合わせやすい!アウトドアな4色展開

ICEBERG

バッテリー同様オリーブドラブやコヨーテタン・チャコールなど、アウトドア需要をしっかり意識したカラバリも魅力。すでにパワーアークを使っている方は、カラーを合わせてコーディネートも楽しめますね。

さて、ここまで検証した結果からICEBERGについての筆者の率直な感想をまとめてみます。

【結論】ポータブル冷蔵庫ICEBERGは、こんな使い人にオススメ

ICEBERG

1泊2日のキャンプでクーラーボックス代わりに使えることを期待しましたが、あくまで車載用ということからも車中泊など本来の用途で使うのがベストな印象。

電力さえあればすぐに使えるというのは冷蔵庫ならではのメリットなので、1~2人での車中泊がメインという方や、災害用アイテムとして検討するのに良さそうです!

使い方次第で役立つ!ポータブル冷蔵庫「ICEBERG」

ICEBERG

クーラーボックスの補完など使い方に工夫をすれば効果を発揮してくれそうなICEBERG。キャンパー好みな見た目も相まって、今後話題となりそうですね。電源のあるところでは十分に機能を発揮してくれるので、この夏自宅の“おうちキャンプ”で使うなんていうのも、面白いかもしれません。

ICEBERG 車載冷蔵庫

●製品外部サイズ:275×550×370mm ●製品内部サイズ:215×345×290mm ●重量:4.8kg ●容量:22L

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