ソロで使えるホットサンドメーカー
キャンプはもちろん、日々の朝食やランチにもぴったりなホットサンド。でも、売られているホットサンドメーカーは食パンを2枚使って焼くことが多くて、ひとりで食べたいときは「ちょっとボリュームが多いな……」なんてこともしばしば。
今回レビューする4w1h(ヨンダブリューイチエイチ)の「ホットサンドソロ」は、食パン1枚でホットサンドが作れるというコンパクトなホットサンドメーカー。これって、ソロキャンプにちょうどいいのでは……?
そこで、「ホットサンドソロ」の特長から、食パン1枚でどんな具が挟めるのか、何枚切りの食パンがベスト? など、おさえておきたいポイントも含めて検証していきます!
ここに注目。「ホットサンドソロ」の6大ポイント
「食パン1枚でホットサンドを作りたい!」という願いを実現した「ホットサンドソロ」。まずは6つの特長からご紹介していきます。
①パン耳はそのままでOK!
ホットサンドメーカーのなかには、パンの耳を切らないと挟みにくいモデルがありますが、ただ挟むだけでパパっと完結。意外と耳を切るのって手間だし、耳の使い道に悩むので、耳ごと焼けるのはとってもラクちん。
②ふんわり&カリッのW主役
ポイントは、この形状。フチを個性的な波形にすることで、パンの耳がしっかり圧着され、フチはカリッと、中はふんわりアツアツに焼きあがります。この食感、最高すぎ……!
③持ち運びしやすい
重量は約405g。片手でも負担なく持ちやすい重さ。
持ち手を折りたたむことはできませんが、薄型なので手持ちの保冷バッグにもぴったり収まりました。本体とあわせて、食材を入れたタッパー、シングルバーナー、カセットガスもIN。これひとつで完結するところがイイですね。
④おやつや夜食にも「ちょうどいい」量
食パン1枚なので、ちょっと小腹が空いたときにもちょうどいい量。スイーツ系やサラダ系の具材にすれば、おやつや夜食にも◎。
⑤スリムな形状だけど、分厚い具材も挟める
本体は細長のスリムなデザインですが、深型のポケットがあるのでソーセージなどの分厚い具材もしっかり挟めます(のちほど紹介)。食パンは1枚だけでも、具材を工夫すれば食べごたえもバッチリ。
この深型ポケットはホットサンドソロの大きな特長ですね。
⑥焼いた面を忘れにくい、ツートーンカラー
「あれ、こっち面焼いたっけ……?」となりがちなホットサンド。そのうっかりを防止するために、あえてブラックとシルバーのツートーンカラーにデザイン。かゆいところに手が届くとは、まさにこのこと!
【検証】食パン1枚でどこまで挟める?
スリム&コンパクトさゆえ、実際には何枚切りの食パンがベスト? どんな具材まで挟める? など気になる点も。実際に検証してみました!
食パンは何枚切りがベスト?
用意した食パンは、4枚切り、5枚切り、6枚切り、8枚切りの4種類。取扱説明書には「6枚切りか8枚切りのものを使用」と書かれていましたが、実際にはどうなんでしょう? まずは、具なしで食パンだけを挟んでみました。
【8枚切り】
【6枚切り】
【5枚切り】
【4枚切り】
やはり4枚切りは分厚い感が否めませんが、挟めないことはありません。でも具材によってはパンパンで閉じないかも……? そして普通に挟むとパン耳がおさまりきらないので、この部分は焦げつくだろうな、という見た目。
いろんな具材を挟んでみた!
では早速、具材を挟んでいきましょう。試したのは、前日の残りものカレー+ゆで卵、ハンバーグ+キャベツ、分厚いソーセージ、チョコバナナの4種類。キャンプのときに食べそうなものかつ厚みのある具材でトライしてみました。
【残りものカレー+ゆで卵】
まずはキャンプ料理の王道、カレー。1日目に食べて余った分を翌朝食べるキャンパーさんも多いのではないでしょうか? 今回は余りものカレーにゆで卵とチーズをトッピング。
食パンは6枚切りを使用。ゆで卵の直径は約4cm、さすがに分厚すぎたかな? と思いましたが、ゆで卵が潰れやすいからなのか意外とクリア。
ただ、挟むときにルーが漏れ出ししてしまったので、焦げ防止のために火にかける前に拭き取りました。
コツは、カレーの汁気を少なくしてから挟むこと。ちなみにルーがゆるいときは、小麦粉やパン粉(削った食パンでもOK)を入れるととろみをつけることができます。前日のカレーが新たな美味しさに早変わり!
【ハンバーグ+キャベツ】
お次は、ハンバーグ+キャベツ。ハンバーグの厚みは約3cm、食べごたえのあるハンバーグです。
食パンは6枚切りを使用。こちらも挟んだときに食パンが破れて、ソースが少々はみ出てしまいましたが、焼きあがりはなかなかイイ感じ!
ポイントは、ソースとキャベツを欲張りすぎないこと。入れすぎると食パンが破れたり、ソースが漏れたりしやすかったです。でもソースはたっぷりの方がキャベツと絡んで美味しいので、その辺りは微調整で!
【分厚いソーセージ】
続いては、肉汁たっぷりな分厚いソーセージ。こちらもハンバーグ同様、約3cmの厚みがあるボリューム系です。
食パンは6枚切りを使用。いやいやこれは無理でしょ~と思いきや、こちらも意外といけました!
カレーやハンバーグと違って汁気がない(皮の中に閉じ込められている)ので、仮に食パンが破れてもこぼれ出すことはありませんでした。ジューシーなホットサンドのできあがりです。
【チョコバナナ】
そして最後は、おやつ系代表でチョコバナナ。こちらも直径3cm。1本を半分にカットして挟んでいきます。
食パンは6枚切りを使用。食パンが破れてしまいましたが、手前にチョコソースをかけていたので、チョコ漏れはセーフ。
バナナの甘みとチョコレートの苦みがいい塩梅! 何個でもパクパクいけちゃいそう。
使ってみて気が付いたこと
筆者が実際に使っていくなかで、「こうするともっと便利だった」という点があったので、ちょっとしたコツをまとめておきます。
汁気が多い具材は、5枚or4枚切りが◎
6枚 or 8枚切りは挟んだときにかなり薄くなってしまうので、汁気のある具材は、破れた隙間からこぼれだすことがありました。挟んだときは大丈夫でも、焼いている最中に中の水分が沸騰して漏れやすかったです。
そこで、5枚 or 4枚切りを少し潰してから焼いてみたら、中身が漏れにくくなりました。汁気が多い具材は、5枚 or 4枚切りを圧縮してから焼く方法が個人的にはオススメです。
また、あらかじめ深型ポケットに沿って窪みを作っておくのもひとつの手。こうすることで、分厚い具材を挟んだときに食パンが破れにくくなりました。
キズ回避には焼き網を併用する
深型ポケットがホットサンドソロのいい点でもありますが、ボコッと出っ張っているがゆえゴトクと干渉しやすく、表面に無数のキズがついてしまいました。
使用には問題ないと思いますが、気になる方は焼き網を併用するなどしてキズを回避しましょう。
熱源はIH以外で
使用できる熱源は、ガス、シーズヒーター、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーターの4つ。IHのみ使用不可です。
キャンプで使うときは大体ガスか直火だと思うので問題ありませんが、もし自宅のコンロがIHの人はカセットコンロ等で代用してくださいね。
金物の街、燕三条生まれ
このホットサンドソロを生んだ「4w1h」が誕生したのは、日本一の金物の街として知られる新潟・燕三条。この地で長年ものづくりに携わってきた金属加工メーカーとクリエイターがタッグを組み、2017年に始動した燕三条キッチン研究所が手掛けています。
ちなみに、ブランド名の「4w1hってどういう意味?」とお思いの方もいることでしょう。由来は、Why、When、Who、What、Howの“5w1h”からWhere(=キッチン)を除いた“4w1h”からきているそう。
現在は、炒め物と煮物どちらにも滴したひし形のフライパンと、少量の油で揚げ物ができるコンパクトフライヤー、そしてこのホットサンドソロを展開。どれも「かゆいところに手が届く」製品なので、今後のバリエーションにも期待が高まります!
「ちょうどいい」を叶えてくれてありがとう……!
ソロにちょうどいい、おやつにちょうどいい、食事をパパっと済ませたい朝にちょうどいい、食パン1枚使いの「ホットサンドソロ」。これはキャンプでも大ブームの予感しかしない!
燕三条キッチン研究所 4w1h ホットサンドソロ リニューアル仕様
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