冬は焚き火をしにデイキャンプへ!というわけで先輩キャンパーに楽しみ方を聞いてみた

2019/02/05 更新

「春から秋までだったらキャンプはするけど、冬は寒いしハードルも高そうだからやったことない」というキャンパーさんはたくさんいると思います。でもそれではもったいない!冬だってキャンプの醍醐味、焚き火を楽しんでみませんか。それには日帰りの「デイキャンプ」がおすすめ。というわけで先輩キャンパーに教わってきました!


記事中画像撮影:すべて筆者
※焚き火の使用、薪拾い等はすべて許可がおりている場所で実施しています。

焚き火は「デイキャンプ」でも十分楽しめる!


「焚き火はすごくしたいけど、冬キャンプに行くのがハードル高くて……」との声も聞かれますが、そんなことありません。泊まりでなく気軽なデイキャンプで焚き火を楽しむのもいいものですよ。

実際、カジュアルなデイキャンプで焚き火を楽しんでいる人がけっこういるようです。

今回教えてもらう先輩キャンパーはこの方


それでは、リアルにデイキャンプで焚き火を楽しんでいる先輩キャンパーに、さっそく実践してもらいましょう。今回ご一緒させていただいたのはカメラマンの見城了さんと長男の湧くん。

本業はカメラマンながら『ペレグリンデザインファクトリー』というアウトドアブランドも主宰しているマルチなお方。当然キャンプについての造詣も深く、焚き火についても一家言をお持ちです。


そもそもなぜ「デイキャンプ✖焚き火」を?


なぜ焚き火をしにデイキャンプに行くようになったのでしょうか。

共働きで子どもも大きくなってくると、家族全員が週末に2日間キャンプ場に行く時間が合わなくなってくるんですよね。なので、必然的にデイキャンプになっているところもあります。

と見城さん。確かにデイキャンプは休日にやることがないとき、天気がよければ思い立ったが吉日的に、サッと行けますね。

子どもは家にいるとゲームばっかしているので、もっと外で遊ばせたり、焚き火をさせたいと思い、友だちと一緒に連れていったりしますね。

都心部ではワイルドに遊べる環境が少ないので、自然の中に連れ出す理由としても「デイキャンプ×焚き火」はバッチリなわけです。

デイキャンプに必要なアイテムは?


デイキャンプで焚き火を楽しむメリットとして、泊まりのキャンプよりも持ち出す荷物が少ない点が挙げられます。テントや寝具類、着替えなどが不要なので、ぐっと手軽に出かけられますよね。


食器やカトラリー類は通常のキャンプセットと一緒。普段からセッティングしておけば、あらためて準備する必要がなくておすすめです。


デイキャンプでは大きなテーブルやシェルフなどは仰々しすぎるかも。なるべく大物アイテムの数は減らしたいとのことで、ハンギングチェーンのような吊り下げ収納が便利なんだそう。


ハンギングチェーンとカラビナさえあれば、アイテムが散乱したりなんてことも避けられますね。


シェラカップを吊るしていたら、湧くんにとっては楽器に見えたようで、即興で演奏がはじまりました! 子どもの発想って面白い!


焚き火は危険も伴います。子どもを連れていく場合はヤケド等に備えて、ファーストエイドキットは必須です。これは大事です。

場所の選び方は?


キャンプ場であれば、当然ながら焚き火台さえあれば焚き火ができるので「デイキャンプ✖焚き火」には理想的な場所です。

ただし遠かったり、デイキャンプでもそこそこ料金が発生することもあります。

BBQ場のある都会近郊の公園などは穴場。駐車場代程度で楽しめるところもけっこうありますよ。ただし、冬は禁止されているところもありますね。

近くの公園のルール、ぜひ調べてみてください!

「デイキャンプ✖焚き火」スタート!


それでは焚き火の準備にうつります! デイキャンプといえど、現地で焚き付けや薪を探す作業はフィールドを知る上でも欠かせません。


薪拾いは子どもにも手伝ってもらいやすい作業なのでおすすめ。ただし十分な薪が探せない場合、公園では薪の購入なども難しいので、あらかじめ必要量の薪(料理もするなら2束ほど)を持ち込むようにしましょう。

おすすめの焚き火アイテムとは?


焚き火アイテムはキャンプに行くときと、さほど変わらないそう。直火は禁止であることがほとんどなので、第一に必須なのが焚き火台です。


そのほか、火ばさみやロストル、火起こしのための「ふいご」などは一式セットにしておくと、デイでも泊まりのキャンプでも出かけやすくなりますね。


キャンプエプロンもおすすめ。こちらはコットンキャンバス地で、焚き火の火の粉から服を守ってもらえます。頻繁に使うアイテムを入れておけるのも便利。


また、着火作業に自信のない方は、着火剤を持ち込みましょう。デイキャンプは時間も限られますから。

見城さんはこの「文化たきつけ」のような木材繊維質に灯油が染み込んだタイプがおすすめとのこと。

1:まずは火おこしから


見城さんは、着火の際は牛乳パックをよく使うのだそう。購入せずとも家庭で入手できる点がいいですね。


ビリビリに破いて細かくした牛乳パックの上に、乾燥した焚き付けを加え、トーチバーナーで着火します。これだけで着火作業は完了です。


牛乳パックはあえてビリビリにすることで、紙の繊維が露出して着火しやすくなるそう。子どもでも簡単に火起こしができました。

2:火をコントロールしよう


ここで見城さんおすすめのふいごが大活躍。暖をとるために炎を強めたいのであれば、薪を追加してふいごで空気を送り込みます。


見城さんおすすめのふいごは100円ショップで売られている空気入れ。ポンプ式で、押すときも引くときも空気が出る優れモノです。


焚き火で調理をするのであれば、遠赤外線で調理したいので、炎を大きく出さずに薪を炭にしていきましょう。

この状態でエイヒレとか焼くと最高ですよね!

と見城さん。これは……垂涎ものです。


3:焚き火で料理しよう!


焚き火料理と相性いいのがアルミホイル。調理器具であり食器にもなります。洗い物がでないのもデイキャンプにぴったり。


ホイルにオリーブオイル(バターでも可)を塗って、サーモンときのこ、野菜を並べ、レモンを入れて包みます。見城さん的にはサーモンとレモンの相性は抜群だとか。


ホイルに包んだら、焚き火に放り込んで、頃合いを見て裏返すだけ。シンプルで失敗しにくい点もありがたい調理法です。


スキレットに油を入れて、切ったじゃがいもを入れてフライドポテトも!


揚げ油は、キッチンペーパーに染み込ませれば後処理もラクラク。


炭火になったら網を敷いて、ハンバーグを焼いちゃいます。

市販品のハンバーグも、焚き火で焼くだけで味のグレードが格段に上がりますよ。

確かにフライパンで焼くよりもスモーキー!


パンを焼くときも網の上で。ただし、炭火でパンを焼くとすぐに焦げてしまうので、時間にはご注意を。


レタスやトマト、ピクルスを挟んで焚き火バーガーのできあがり!


ポテトにハンバーガーと、子どものハートをガッツリ掴めるメニューでした!

4:火の後始末までしっかり


それでは後始末。灰捨て場がないときの撤収方法を教えてもらいました。薪はしっかり燃やし切って、白い炭の状態までもっていきます。


スコップで火消しツボに炭を移します。


スコップですくえない細かな灰は、焚き火台から直で移します。


密閉式の火消しツボに入れることで、酸素が入り込まず完全に鎮火ができます。見城さんは、中古で購入した業務用の給食缶を火消しツボとして愛用していました。

火の側で半日過ごしてみて

デイキャンプで焚き火をするのって、慌ただしいのでは……。行く前はそんな風に半信半疑でしたが、いざご一緒してみると、十分すぎるほど楽しめちゃいました。

私なりに「デイキャンプ×焚き火」の魅力を分析してみます。

やっぱり火を見ると落ち着く


普段の生活では炎のゆらぎを見る機会なんてほとんどないですから、やはり焚き火で炎を育て、それを眺めている時間って格別です。これがデイキャンなら手軽にできます。秋冬は暖をとる意味でもマストですしね。

子どもにとっても貴重な経験


そして、やはり子どもと野外で何かをする時間って尊いものだと感じました。

「散らかさないように」「考えて行動しよう」と何かと声をかけられる湧くんでしたが、危険も伴う刃物や火の扱いなど、大事なスキルを親が子に継承する様子は、改めていいものだなと思いました。


1泊2日のキャンプとなると準備も含めて大変ですが、デイキャンプであれば手軽で、子どもの集中力も持続できる気がしました。現場でお手伝いできることもいっぱいあります。


注意すべき点もある


デイキャンプとはいえ、フィールドは立派な野外。解き放たれた子どもは薮の中でも平気で突っ込んでいくので、靴はアウトドア用に履き替えさせましょう。

普段履いているシューズのまま遊んで汚しでもしたら、家に帰ったとき母親にめっちゃ怒られるんで。

とのこと。これは服装全般に言えるかも。


子どもの体調管理にも気を配る必要があります。冬でも動いていれば喉が乾くものですが、子どもは自分自身で気づいていないこともあります。水分補給は親から促さなければなりません。


体温保持の点でも暖かい飲み物はマスト。ケトルで常にお湯を沸かし続けるのも学びのポイントでした。食器を洗う際にも、とにかくお湯が最強です。


メリットいっぱいの「デイキャンプ×焚き火」ですが、やはり設営してその日のうちに撤収しなければならないという制約があるので、展開するアイテムは最小限にする工夫が必要です。


あと、大人にとって残念なのはお酒が飲めないところでしょうか。焚き火をしながらホイル焼きを食べているのにお酒が飲めないなんて……。暖かい飲み物で癒されましたけどね。


でも、冬場のキャンプのためにハイスペックな寝袋などを購入する必要もないですし、近場であれば週末の大渋滞に巻き込まれる可能性も少ないので、寒い時期こそデイキャンプが最適なのかもしれません。

キャンプって泊まりだけじゃない


せっかく天気のいい週末、ちょっと時間ができたなら、こんなふうにデイキャンプで焚き火をしてみてはいかがでしょう。

「暖かくなるまでキャンプはおあずけ」と決めつけてしまっている人にとっては、目からウロコの楽しみ方かもしれまんよ!

女性デイキャンパーも必見!

こんな少ない道具でも楽しめちゃいます。

Let’s enjoy a bonfire in the day camp

デイキャンプで焚き火を楽しもう!



 

関連する記事

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
渡辺 有祐

株式会社フィグインク代表取締役。キャンプから登山、ダウンリバーまで、野外活動を趣味としながら、書籍の編集ライティングを生業とする。また、アウトドア料理専門レシピサイト「ソトレシピ」の編集長も務める。

公式プロライター

  • たけだバーベキュー
  • YURIE
  • 平 健一
  • 写風人
  • Takamatsu Misato
  • SAM & 沖田雅生
  • 小雀  陣二
  • A-suke
  • 長谷部 雅一
  • 八幡 暁
  • 風森 美絵
  • カノウ ヒナタ

    アウトドアのすべてを、ひとつのアプリで。

    150以上のアウトドアメディアの記事や動画、3万枚以上のみんなの写真も見られる!
    アウトドアの「知りたい!」「行きたい!」がきっと見つかる!
    お気に入りの記事や写真を集めて、スキマ時間に素早くチェック!