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【インタビュー】「SotoLabo」の誕生秘話とオーダーメイドスタイルのこだわり(3ページ目)

埼玉にあるSotoLaboの事務所へ実際に訪問!

SotoLaboオフィス

撮影:筆者

忠実に再現されたデザインにくわえ、細かいところまで丁寧に仕上げられた収納袋。どのようにしてこれを作っているのか。また、SotoLaboはどうやって誕生したのか。とても興味がわき、代表の江崎さんに連絡をとって事務所を訪問しました。

<プロフィール>
江崎 孝(えさき たかし)

文化服装学院・技術科にてパターンメイキングを学び、その後アパレル会社へ就職。2009年に、アパレル事業を主体とした株式会社エヌエスアールを設立。並行してキャンプの張り替えオーダーを受けるようになってから、アパレル事業からキャンプ用品の製造へ事業を転換。現在はSotoLaboを主体としたキャンプ用品メーカーの代表として活動している。

SotoLabo キャンプ用品開発オフィス

撮影:筆者

事務所は、ご自宅の1室に。もともとアパレル関連の事業を行なっていたこともあり、隅には現役で使っている業務用ミシンが配置されています。中央はミーティングができるテーブルチェアがあり(もちろんキャンプができる折りたたみ式のもの)、奥にはSotoLabo製品がズラリと並んでいます。

ミシンで作成中

撮影:筆者

「事務所では、試作品や個人オーダーいただいた製品を作っています」ということで、実際に試作品を作っているところも見せてもらいました。

今回作っていたのは、ガスカートリッジに被せるコットン地のカートリッジカバー。いまやブランドの代名詞とも言える人気商品です。

商品作成中

撮影:筆者

ミシンで一気に縫い上げたあと、バキューム機能が付いた業務用アイロン台で仕上げ。バキューム機能があることで、アイロンの熱や水蒸気を吸い上げ、パリッとした仕上がりに整えることができるとのこと。

SoToLaBo ガスカートリッジ

撮影:筆者

実際にガスカートリッジにはめて、微調整をしていきます。完成した試作品は、図面とともに東北の工場へ送り、それをもとに量産するそうです。

  1. SotoLaboの原点は「カーミットチェアの張り替え生地」の製作から

カーミットチェア用収納袋

撮影:筆者

— この度はカーミットチェアの収納袋を作ってくださり、ありがとうございました。依頼したきっかけであるホームページを見ると、「収納袋のみが欲しいという人が多い」と記載されていました。この収納袋を作るようになったきっかけを教えてください。

バイクに乗ってキャンプをしていたお客さんが、あるときにカーミットチェアの収納袋を紛失したと聞き、製作したのがきっかけです。本国の生地を輸入するとそれだけでコストがかなりかかるので、持っている生地を使って作ってお送りしたところ、大変喜んでいただきました。

— 収納袋を失くされたご友人から相談を受けたのが始まりだったのですね。ブランドのスタートもこの収納袋からですか?

ブランド自体は、同じカーミットチェアでも座面や背もたれの張り替え生地を製作したところが原点です。通常の生地にはロックミシン(布の端がほつれないようにする加工)がかかっていないため、そこから徐々に糸がほつれて滑脱(かつだつ)した状態になりやすいんです。自分のチェアがその状態になったので、生地を自ら作り、張り替えて実際に使ってみたのをブログにあげたところ、反響があり規模を広げていきました。

— ご自身のチェアで試した生地をネットに投稿して広まったのですね。会社名は株式会社エヌエスアールですが、このカーミットチェアの張り替え生地が起業の原点なのですか?

もともとは、本職であるアパレル分野の国内生産事業で2009年に起業しました。カーミットチェアの張り替え生地の製作が拡大してからは、日中にアパレル会社の運営をして、夜に生地の製作をする日々になり、徐々に事業を転換して本格的にキャンプ分野へ進みました。

オフィスで会談中

撮影:筆者

— アパレルからキャンプへの転換ですか! 異色ですね。

自分も、まさか好きな分野で仕事ができるとは思ってもみませんでした(笑)。でも、アパレル事業をやっていたおかげで、生地の供給が十分にできたり、今までのお取引先から別の工場を紹介してもらえたりと、スムーズに製作ができました。

— なるほど、アパレル事業があってこそ今のキャンプ事業があるということですね。SotoLaboの代表作はコットンタープだと聞いています。

はい、2013年に発売したコットンタープ<KOKAGE wing>がブランドの最初の製品です。数はそんなに多くなかったですが、発売した初日に完売しました。

— 初日に完売したのですね! そのときの心境はいかがでしたか?

うれしい気持ちもありましたが、どちらかというと『ホッとした』という表現が当てはまるかもしれません。品質にはもちろん自信がありましたが、発売を公表したものの、当時の市場に受け入れられるかどうか不安でした。

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