とにかくまったり。高原に流れるチルアウトタイムを全身全霊で感じよう!

ニューアコの魅力は何といってもこの緑の芝。ゴルフ場の整備された天然の洋芝をこれでもか、というくらい全身で味わえます。

ほら、このゆるさ。コンセプトにある「ねっころがる」はまさにこの芝生があるから。今年は両日天候には恵まれませんでしたが、晴れの日に靴下でも脱いでみれば、このふっかふかの芝生からじわりと温もりすら感じられて、他では得難い体験ができます!

親子でフリスビー。少々転んだって気にしない、自由に駆け回る贅沢がここにはあります。
多彩なワークショップが隠れた魅力。お子様連れにぜひ!

ニューアコはもちろんフェス。一番のイベントはライブパフォーマンスですが、ほら、各ステージのライブタイムには立地的な要因もあって少し間隔があるんです。

そんなときにぜひ覗いてほしいのがワークショップ。メインステージからは若干離れていますが、YONDER AREAから北に進むと見えるVia AND ACO ChiLL AREAに各ブースが隣接しているのでそれぞれの内容が一目瞭然ですよ。

軽井沢の人気キャンプ場「ライジングフィールド」が手掛ける、自然の木々を利用したアウトドアパークには子どもがわんさか! 外で自然と戯れる機会、都会ではなかなか見られない光景ですよね。

毎年恒例、Columbiaブースでは、巨大なオブジェとともに、アウトドアテーブルを活用した卓球台が用意されていたり。

何より驚きなのは、池を利用したSUP&ラフティング体験。まさか音楽フェスに来てびしょ濡れ体験ができるとは思わないでしょう。

フェスの域を超えているような気がしないでもないですが、ファミリーやカップルを中心に長蛇の列が印象的でした。

芝生の上あちこちにこんな遊び場も用意されていて、子どもたちの笑顔がそこらじゅうに溢れています。

野外ながらしっかりとこんなものも用意されています。この細やかな心遣いに、お子様連れ大歓迎!という運営側の意思を感じて、きっとそれがリピートにつながっているんでしょうね。
何といっても各ステージがオシャレ。ステージの楽しみ方は音楽だけじゃない!
4つある各ステージがまた特長的。そしてどのステージもアーティストと観覧エリアを遮る柵が設けられていないんです。そこにはフェスならではの危なっかしい熱気はほとんどなく、アコースティックライブならではのゆったりとした雰囲気が漂っています。

フリーキャンプサイトからほど近い距離に位置するSTAGE VIA、ステージから360°に広がる芝生エリアは腰を下ろして音楽に耳を傾けるにうってつけ。

エリア最奥に陣取るSTAGE HEREはさながら天然の野外ステージのよう。日が暮れるとキャンドルアップされる様が幻想的。眠気に誘われる副次効果も。

メインステージであるSTAGE YONDERは、STAGE HEREとは異なり存分にライトアップされていく変化が気持ちを盛り上げます。1日目のラストアクトの後には参加者が一堂に会してフォークダンスが行われるんですよ。

朝方からこれだけの参加者が集合して、寝ぼけたカラダを徐々に慣らすようにラジヲ体操をやってみたり、たおやかな音楽に合わせて太極拳にトライしてみたり。この大人数が同じリズムで四肢を動かす様は傍から見ても圧巻ですね。

そして何より目玉はBIG THROW! 毎年用意されるニューアコフリスビーを大空へ向かって一斉に投げる、ただそれだけ。色とりどりのフリスビーが舞う姿は色彩豊かで息をのむほど綺麗ですね。
来年は初参戦したいあなたへ!全力で楽しむために押さえておきたい3つのTips
キャンパーならいずれかのコンテンツがきっと琴線に触れるであろうニューアコ。しかし自然豊かな高原での開催のため、気をつけたいポイントがあります。来年参戦予定のあなたもここだけは押さえておくべし!
キャンプエリアまでの移動にはカート類がマストです!

会場ゲートからキャンプエリアまで歩いて所要時間15分ほど。更にゲートを抜けた先には険しい坂道が。これこそが行きは高揚感、帰りは去る未練を抱かせるポイントでもあるのですが、キャンプギアを担いでの急勾配は移動はハード。4輪カートやキャリアが必須です。ちなみに場外駐車場からのシャトルバスにもカートごと積載できますが、なるべくギアは最小限に。
キャンプエリアに存在するゴルフ場ならではの激しい起伏に要注意!

フリーサイト狙いのキャンパー、早い方では早朝の現地到着などザラであるため、早い者勝ちのサイト設営では一歩遅れると斜面にテントを張るケースも一般的です。かの筆者も何度飲み物やおでんをこぼしたことか……できるだけロースタイルを心がけたいですね。

参考にしたいサイトがあったのでご紹介。こちらは今年ニューアコ初参戦という金子さんグループのサイト。
キャンプサイト最奥部のフラットな箇所に張られた適度なボリューム感。自分の好きなギアは使いたいけど、いわゆるフリーサイトのようには張れない! そんな時のコツはテントとタープの連結が吉。金子さんグループはMLIMAの
コットンロッジテントBAHARI4に
NORDISK Kari20を小川張りのように組み合わせた空間が、限られたスペースを存分に活かしています。
Premil Village狙いは区画に注目!

今年2回目のオープンとなったPermil Village。事前予約制のため、余裕を持ったサイトインが可能です。そして比較的ゆるやかなスペースにつくられているのが特徴。ただし検討の際には区画に注目! 今年は1区画が5×4m、決して広くはなく4人以上収容のテントのみで覆ってしまうサイズです。これもなるべくたくさんの方が利用できる配慮ですね。幕計画はマストです。

こちらは大阪から来たという駒さんグループ。8名という大所帯でPermil Village2区画内にテント2張、その間にタープを拵え整然とした設営でした。ここでも目に留まるのはテントとタープの連結、有効なスペース活用には必殺テクニックのようです。来年お考えの際にはぜひご参考に!
都心から2時間弱、ピースフルな2日間が来年もきっと!

群馬県は水上高原、時には雨降り、夜半は季節知らずの寒気に遭遇したり、フェス向けかと言われると応えに詰まりますが、それを押してなお、ニューアコには参加者を惹き付けてやまない何かがあります。ゲート付近で参加者を出迎えるピンクのバルーン、今年も健在でしたが、帰り際には後ろ髪を引かれるようなメッセージが込められていて思わず微笑ましくなります。どんなメッセージかは行ってみてのお楽しみ。
来年は皆さんとお会いできることを待ち望んで!