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虫除けスプレーの“最強”はどれ?成分別のおすすめ11選と手作り方法

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虫除けスプレーの効果は成分と濃度で決まる? “最強”の商品を買うための選び方と、通販サイトのランキングで上位に入る人気のおすすめ11選を紹介! ディート、イカリジン、アロマオイル(精油)の違いや、オーガニックなスプレーを手作りする方法も解説しています。

田中利知


アイキャッチ画像出典:PIXTA

“最強”の虫除けスプレーの選び方

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“最強”の虫除けスプレーは人によって変わると言えます。実は成分の種類や濃度によって効果に大きな違いがあるため、しっかり選び分ける必要があります。

虫除けスプレーを購入するときは、どのようなシーンで・誰に使うかをきちんと考慮するのが重要です。製品表示を必ずチェックするように心がけましょう。

具体的な虫除けスプレーの選び方を、以下の3点から解説していきます!
1. 成分の種類から選ぶ
2. 成分の濃度から選ぶ
3. スプレーの種類から選ぶ

1. 成分の種類から選ぶ

虫よけスプレーを腕にかけている人
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アウトドアのシーンでは、虫除け効果の高い「ディート」の入った虫除けスプレーが人気! しかし、虫除けスプレーを使うのは、必ずしもアウトドアのシーンとは限りません。虫の多い環境で生活している人は、日常的に使用しているでしょう。

しかし、ディートの商品は独特の臭いが気になって「日常的に使うにはちょっと……」という方も多いはず。普段使うのであれば、やや効果は劣ったとしても、匂いがなく肌への負担も少ないものを選ぶという選択肢もあります。

ここでの目印も有効成分。「イカリジン」や、天然成分のエッセンシャルオイルを含んだ虫除けスプレーを探すと良いでしょう。以下にそれぞれの特徴をまとめましたので、参考にしてください。

ディート

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ディート(DEET)とは、化学名「ジエチルトルアミド(N,N-diethyl-m-toluamide)」の別名で、1946年にアメリカで開発されて以来、世界中のさまざまな虫除け剤に配合されている成分です。

※参考:DEETとは(厚生労働省)
※参考:「虫よけ剤ー子供への使用についてー」について(要望)(厚生労働省)

国立感染症研究所(NIID)のWebサイトには、ディートは「多くの忌避剤の中でも特に効果が示されている有効成分」であると記載されています。

※参考:ウエストナイル熱・脳炎Q&A(国立感染症研究所)

蚊などの触覚に作用し、一般的に毒性は低いとされ、日本国内でディートを含有する医薬品などによる重篤な事故例は報告されていません。

しかし、高濃度のディートを配合した虫除け剤を口に入れたり、慢性的に皮膚に使用した場合はまれに体への影響があるとされており、厚生労働省は12歳未満の子供や赤ちゃんに対して、以下のような使用制限を設けています。

○小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。
・6か月未満の乳児には使用しないこと。
・6か月以上2歳未満は、1日1回
・2歳以上12歳未満は、1日1~3回

イカリジン

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イカリジン(Icaridin)は、ディートに替わる新しい合成忌避剤として開発された成分で、ピカリジン(Picaridin)とも呼ばれます。

日本では、2015年2月にイカリジンを主成分とする虫除けスプレーが初めて医薬部外品として認可されて以来、さまざまな製品が発売されています。

※参考:審査報告書(平成27年2月18日)(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
※参考:蚊媒介感染症の診療ガイドライン(国立感染症研究所)

ディートよりも臭いが少ない点がメリットとされ、厚生労働省による赤ちゃんや子供への使用制限も設けられていませんが、製品の仕様上の注意はよく読んで使うようにしましょう。

アロマオイル(精油)

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植物由来の天然成分であるアロマオイル(精油)にも、虫除け効果が期待できるものがあります。

厚生労働省検疫所FORTHのWebサイトに記載されている情報によると、ユーカリ油(レモンユーカリ油)はディートやイカリジンと同じく、皮膚に使う虫除け剤としてアメリカ合衆国疾病管理予防センター(CDC)から推奨されています。

※参考:虫除け対策をしよう(厚生労働省検疫所FORTH)

そのほか、虫の種類にもよりますが、虫除けに一定の効果があるとされるエッセンシャルオイルには、「シトロネラ」「レモングラス」「ゼラニウム」「ペパーミント」などがあります。

「天然成分なら赤ちゃんにも安心して使えるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、上記のページによると、CDCはユーカリ油を「3歳未満の小児には使用しない」よう推奨しているため、やはり製品の使用上の注意をよく読んで使うことが大切と言えます。

2. 成分の濃度から選ぶ

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虫除けスプレーは成分の種類だけでなく、その「濃度」も効果に影響がある要素です。

国立感染症研究所の「蚊媒介感染症の診療ガイドライン」によると、ディートは含有率12%、イカリジンは含有率5%が濃度の上限でしたが、2016年の厚生労働省の通知により、ディートは30%、イカリジンは15%まで濃度を高めた高濃度製剤の販売が可能になりました。

※参考:防除用医薬品及び防除用医薬部外品の製造販売承認申請に係る手続きについて(厚生労働省)

ただし、ディートの高濃度製剤については「12歳未満の小児には使用しないこと」という注意喚起があり、小さな子供には使用できません。

※参考:防除用医薬品及び防除用医薬部外品の製造販売承認申請に係る手続きに関する質疑応答集(Q&A)について(厚生労働省)

濃度が高いほど、効果が長続きする!

出典:Amazon
この画像を例に見ると、有効成分名の隣に「イカリジン15%」と濃度を表すパーセンテージの数値が記されています。有効成分の濃度の数字が大きければ大きいほど、効果の持続時間が長くなるのを覚えておくといいでしょう。もしくは「100ml中に◯g」といった表記もみられます。そのときは何%かを計算して比較するようにしてください。

国立感染症研究所のWebサイトでは、以下のようにディートの濃度と効果の持続時間の相関関係を示す研究データが紹介されています。

・23.8%のDEETを含有するものを使用した場合蚊に対する忌避効果が約5時間持続するとされます。
・20%のDEETを含有するものを使用した場合蚊に対する忌避効果がほぼ4時間持続するとされます。
・6.65%のDEETを含有するものを使用した場合蚊に対する忌避効果がほぼ2時間持続するとされます。
・4.75%のDEETを含有するものを使用した場合蚊に対する忌避効果が約1時間30分持続するとされます。

もちろん雨が降ったり、汗をかいたりすると効果は持続しにくくなりますが、基本的には濃度が高く持続時間が長ければ、虫除けスプレーをこまめに塗り直さなくて済むようになるのは嬉しいポイント。

アウトドアを楽しむ方であれば、有効成分濃度は重要な決め手になるでしょう!

3. スプレーの種類から選ぶ

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先ほど紹介した厚生労働省の資料(「虫よけ剤ー子供への使用についてー」について(要望))では、虫除けスプレーの種類を「エアゾールタイプ」と「ポンプタイプ」の2種類に分類しています。

また、バックパックひとつでキャンプをするようなときは、虫除けスプレーもなるべくコンパクトなものがいいでしょう。

100ml程度の小さなボトルで売られている商品を選んだり、100円均一ショップなどで売られている小型の霧吹きにポンプタイプの商品を注いで必要な分だけ持ち歩くのもおすすめです!

エアゾールタイプ

出典:楽天市場
ガスが入っていて、広範囲に一気に噴射できる「エアゾールタイプ」。手早くつけられる反面、噴射量が多く空気中に舞った薬剤を吸い込んでしまうこともあるので、周りに注意して使う必要があります。

また、火気や高温によって火災・爆発などの事故が起こる危険性もあるため、消費者庁からも以下のような注意喚起が出されています。

※参考:8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意!(消費者庁)

子供の手の届くところには置かない、キャンプやバーベキューのときは火のそばに放置しないといった心がけを忘れないようにしましょう。

ポンプタイプ

出典:楽天市場
ポンプタイプはガスが入っておらず、ポンプを使ってミストを噴出する仕組み。

エアゾールタイプと比べて薬剤が舞い散りにくく、使いたい場所だけに吹きつけやすいので、小さなお子さんがいる場合などはより安心でしょう。

ディート配合の“最強”虫除けスプレーは?

ここからは、最強の虫除けスプレー最新情報をまとめていきましょう! 各成分ごとに配合濃度が高い虫除けスプレーをご紹介します。

先ほどお伝えしたとおり、濃度が高いと効果の持続時間が長くなるメリットが期待されます。

まずは、蚊、ブユ、アブ、ノミ、ダニなど幅広い虫に対応するディート配合タイプの虫除けスプレーから。市販されている中で、濃度の高い有効成分30%の製品には次のようなものがあります!

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