今回紹介している植物は一般的に虫除けに効果があると言われているものであり、効果を保証するものではありません。
虫除けハーブって実際どうなの?
虫除けハーブの効果は、あくまで「虫除け」です。殺虫効果はありませんが、蚊やブヨ、ゴキブリなどの嫌な害虫をハーブを使って遠避けることができるなら嬉しいですよね。
ハーブは虫の嫌がる臭いを発することで身を守っている!
ハーブには忌避(きひ)効果があります。忌避効果とは、自然界で生き抜くために、ハーブなどの植物が害虫の嫌う匂いを発して、害虫から食べられないように身を守るためのもの。
害虫を寄せ付けないよう作り出されたものがアロマなどでもお馴染みの「エッセンシャルオイル(精油)」です。この精油やハーブ自体を虫除けとして私たちも活用することができます。
【アウトドア バズオフ アロマスプレー】
虫が嫌がる成分の精油がオリジナルブレンドされたもの。虫には嫌な匂いでも人には優しい香りとなるように研究されています。衣類や帽子の上から、またカーテンや網戸、テントなどにもスプレーしておけばいい香りと共に虫除け効果もあって一石二鳥です!
アウトドア バズオフ アロマスプレー
【パフェクトポーション アウトドア ボディスプレー エクストラ】
エクストラということで、今まであった製品にさらに「ニアウリ精油」を追加したもの。またホホバ油由来の香りを定着させる新成分も追加されていて、、既存のものより120%香りの持続時間が長持ち! いい香りが続いて虫除け効果時間も長くなってるとはありがたいです。
パフェクトポーション アウトドアボディスプレー エクストラ
外に出かける際は、アロマスプレーが大活躍しそうですね!続いては、室内やお庭で育てたいハーブをご紹介します。ハーブと言っても様々な種類がありますので、特に虫除けとして定評があるものを見ていきましょう。
虫除けハーブ①ペパーミント
ペパーミントはシソ科ハッカ属の多年草。スペアミントとウォーターミントの交雑種で、独特のメントール臭が特徴的ですね。このメントールには虫に対する忌避効果があると言われています。
ペパーミントは同じミントの種類の中でもメントールが一番豊富。繁殖力も強いので、ハーブの栽培が初めての人でも育てやすく手間がかかりません。
しかし、栽培したペパーミントをそのままプランターや鉢植えのまま置いても虫除けの効果はあまりありません。どのようにすると虫除け対策として活用できるのか、見ていきましょう。
ペパーミントの活用方法①お茶パックにする
乾燥したペパーミントをお茶のパックに何枚か入れて、その上から手で軽くもみほぐします。そうすることで、虫の嫌う匂いが強く出て虫除け効果UPが期待できます。お茶パックに入っているので、細かくなった葉もこぼれ出さず便利です。
ペパーミントの活用方法②虫除けスプレーを作ろう
生の葉を使うなら、お湯で沢山の葉を煮出し、冷めたらスプレーボトルに入れ、虫の気になる所にスプレーする方法があります。無水エタノール1に精製水9の割合で混ぜたものにハッカ油を数滴入れたスプレーが虫除けには効果バツグン。
虫除けハーブ②ローズゼラニウム
ゼラニウムには様々な種類があり、その中でも匂いが強いものが「センテッド ゼラニウム」と呼ばれています。さらにこの中にも数々の品種がありその一つが「ローズゼラニウム」です。この植物が持っているシトロネラールという成分を昆虫が嫌がるため、蚊や害虫除けの効果があると言われています。
ローズゼラニウムの活用方法
効果としては優しめですが、蚊除けとして窓の近くにプランターや鉢植えを置く方法があります。もっと効果的な方法は、やはり成分を抽出したエッセンシャルオイルを使って、アロマスプレーを作るのが一番効果的。無水エタノール5ml、精製45ml、精油3~5滴をスプレーボトルに入れて混ぜるだけ!簡単で効果バツグンですよ。
虫除けハーブ③レモングラス
東南アジア原産の多年草。イネ科の植物でススキそっくりの外観です。葉や茎にシトラールという香気成分を含み、葉の切り口からレモンの香りがします。この香りを虫が嫌がることから虫除けとして用いられます。薬用にも利用できる用途の広いハーブなので、効用を理解して使いましょう。
レモングラスの活用方法
葉を乾燥させポプリなどにして、クローゼットやたんすの中に入れたり、小皿にのせてキッチンのゴキブリが通りそうな所に置いておくといいでしょう。ゴキブリ除け効果が高いのは、小皿に適量の塩をのせ、レモングラスの精油を数滴たらしたものを、ゴキブリの通り道に置くとGOOD!
虫除けハーブ④ラベンダー
南フランス・プロバンス地方原産。原種のスパイクラベンダーとイングリッシュラベンダーの交配種。寒さに強く、高温多湿に弱いハーブ。鮮やかな紫色の花と心地よい香りが特徴です。ラベンダーに含まれているリナロールと酢酸リナリルという成分には、虫に対する忌避効果があります。
ラベンダーの活用方法
ラベンダーでドライフラワーを作り、2~3cmに切って布でくるんだり、巾着袋に入れたりしてポプリをつくります。それをタンスの引き出しやクローゼットの中、枕の中などに入れると、良い香りと共に虫除けにもなって一石二鳥! もちろんアロマスプレーも効果大。
虫除けハーブ⑤タンジ―
ヨーロッパ原産のキク科の多年草。日本名はヨモギギク。駆虫、防虫作用、殺菌効果があるので、遥か昔は体内の寄生虫駆除や食欲増進剤や健胃など、薬として用いられていました。現在は毒性が確認されたので人の飲用には使われませんが、ショウノウのような香りを虫が嫌がるので、防虫目的としての利用が主となっています。
タンジ―の活用方法
タンジーを家の出入り口付近で栽培すると、ハエなどの害虫の侵入が激減! ノミやダニには、しっかり乾燥させたタンジーをほぐして布などにくるみ、ペットの敷物の下、カーペットや畳の下に敷くと防虫効果があります。観賞用にもなるので、花のまま部屋に飾ったりドライフラワーでもOK!
虫除けハーブ⑥シロバナムシヨケギク
キク科の多年草。一般に除虫菊とも呼ばれます。ピレトリンという殺虫作用のある成分を含み、蚊取り線香の主原料となっています。人間などの哺乳類には毒性が無いので、安心して使える天然の殺虫剤ですが、残念ながらシロバナムシヨケギクには、そのままの状態での殺虫効果はほとんどありません。
シロバナムシヨケギクの活用方法
シロバナムシヨケギクの粉末を主成分に、繋ぎ粉で練り合わせて作ったものが「蚊取り線香」です。日本では戦後、化学合成されたピレトリンを原料にした蚊取り線香が主流になり、天然の蚊取り線香はわずかになってしまいました。
虫除けハーブ⑦ローズマリー
お肉やお魚の料理にもよく用いられるローズマリーは、地中海沿岸地方が原産のシソ科のハーブ。抗菌作用や抗ウィルス作用、血行促進作用などの効能があり、古くから薬として用いられてきました。
ローズマリー独特のツーンとした強い香り(主成分はロスマリン酸)を、虫は嫌がり虫除け効果があります。ダニ除けにも効果あると言われています。
ローズマリーの活用方法
ローズマリーは鉢植えのまま、虫が入りやすい玄関や窓辺においても効果的。また乾燥したものをポプリのようにして、タンスやクローゼットに吊るしておけばお気に入りの洋服を虫食いから守ってくれるでしょう。
また虫除けスプレーも簡単に作れますよ。沸騰したお湯でローズマリーを1~2分煮出して、そのまま15分ほどおき、布巾やキッチンペーパーなどでこします。そのままスプレーボトルに入れてスプレーすれば簡単に虫除けスプレーが完成します。無水エタノールがあれば加えることで1週間ほど使用期限をのばせます。
安全で、いい香りなのに効果抜群!
今回は天然成分で安心、安全なハーブを使った虫除け方法をご紹介いたしました。小さなお子様のいるご家庭や、周りに食器や衣類があるなどして、殺虫剤を使用したくない場所にぴったりです。殺虫剤ですと一度やっつけてもその後また出て来てしまいますが、ハーブの虫除けを定期的に行うことで、虫が寄り付きにくくなります。
なるべくなら遭遇したくない害虫。いい香りで癒されながら、虫除けもしてしまいましょう! 小さいボトルに詰め替えてアウトドアのお供にもいいですよ。一つ注意して頂きたい点は、ネコ科の動物は精油が毒になってしまうケースがあります。飼われている方はご注意ください。