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冬のガスバーナーにまつわる「困りごと」
手軽に調理できるシングルバーナーはスタイルを問わず便利なアイテムですが、パワー不足だと冬ならではの問題が付き物ですよね。
強風時なかなか火がつかなかったり、ついても消えてしまったり。また、気温が低ければガス缶の温度も下がってガスが出ない“ドロップダウン現象”が起きてしまったり……。
これ、超タフ!今冬一軍確定のストーブに出会った
そんな悩みを解決すべくバーナーを探していたところ、つい先日発売されたプリムス社の「インテグストーブ P-157」を発見! プリムスといえば、数々の実力派コンロで有名なあのイワタニとのパートナー企業です。
この新作ストーブも、冬のアウトドアでも活躍してくれるタフなモデルと聞いて、さっそく入手。勘が鋭い方は気づいているかもしれない“あのバーナー”との比較も含め、実際にフィールドで使ってわかった魅力をお伝えしていきます!
プリムス インテグストーブ P-157
収納時サイズ | 7.3×10.1×4.7cm |
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ゴトク径 | 148mm |
重量 | 100g |
出力 | 3.3kW / 2,840kcal/h(IP-250T使用時) |
ガス消費量 | 220g/h(IP-250T使用時) |
燃焼時間 | 約62分(IP-250T使用時) |
プリムス最新シングルバーナー「インテグストーブ」とは?
重量100gで、250缶にハマる!
インテグストーブは重量が100gで、250サイズのOD缶にもハマるサイズ。
つまり、クッカーにスタッキングする場合も、250缶に収納できるクッカーであればインテグストーブも収納できるということになります。
ハイパワーの秘密はココ!レギュレーター搭載
インテグストーブには、レギュレーターが搭載されています。レギュレーターとは、ガス缶内部の圧力の変化に影響されず、安定してガスの使用ができるシステム。
ガス缶の量が少なくなったときでもしっかり最後まで使い切ることができたり、寒い場所でも安定して高火力のままバーナーが使えるといったメリットがあります。
ちなみにプリムスの定番バーナーといえば「ウルトラバーナー P-153」ですが、こちらはレギュレーターは非搭載。
出力は「ウルトラバーナー」の方が上回っていますが、「インテグストーブ」はレギュレーター機構が備わっている分冬の過酷な環境にも耐えうる仕様なのだとか。ではさっそく、その実力をチェックしていきます!
実際に使ってみる
使い方は超シンプル
この日は風速は2mほどで比較的穏やかでしたが、日中の気温は5℃程度。肌寒さはしっかり感じる中で使ってみました。
まずは折りたたまれたゴトクを開放してガス缶にセットし、火力調整用のツマミを回します。
スーッと音が出てきたら点火装置のボタンを押して、着火。たったこれだけです。
ただし、火力調整用のツマミはかなり遊びが効いていたので、ちょっと回すくらいではガスは出ませんでした。安全のためだとは思いますが、しっかりガスの噴出音を確認してから点火しましょう。
高火力なのに静音!
「インテグストーブ」のバーナーヘッドから出る炎は内側に集中させているためか、効率よくクッカーが温まっている印象です。すると、200mlの水も2分ほどですぐ沸騰! これはかなり早いなと驚きつつ、さっそくハイパワーを実感できました。
また、このパワーに反して燃焼音がとても静かであることにも感心。正直、点火されたのかどうかもよく聞かないとわからないレベルで、これなら夜中にこっそり湯沸かしをする……なんていうときも好都合ですね。
風に強く、冬はとくにありがたい
山の稜線上など周りに障害物の無いフィールドで使うとなるとどうしても風の影響を受けてしまいますが、「インテグストーブ」はバーナーヘッドに立ち上がりがあるお陰か、風の影響も少ないように感じました。
風の強い冬でも標高の高いエリアに赴くことが多い私にとって、この耐風性の高さはありがたい!
おまけに、寒さにもしっかり強い
一般的なガスストーブの特徴として、寒いとドロップダウンして高火力で熱することが難しくなります。
しかし、レギュレーターシステムが搭載されている「インテグストーブ」は、氷点下でも少し火力が弱まるくらいで問題なく使用することができました。
ところで…やっぱり「ウインドマスター」に似てますよね
レギュレーター搭載のシングルバーナーと言えば、よく似たスペックの持ち主として挙げられるのがSOTO社の「ウインドマスター」。ここまで読んで、この2台どう違うの? と気になっていた方も多いはず。
ここからは、ちょっとした実験でこの2つのモデルを比較していきましょう!